春が来れば(韓国)

【傷だらけで、落ちこぼれて。それでも人生は悪くない。】

『韓国エンタテインメント映画祭 2005in大阪』↓でクロージング上映された作品。
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劇場公開は、2006年3月中旬予定。
リュ・ジャンハ監督の舞台挨拶付きだ。
前から2列目の席。
ジーンズ姿のラフな格好で現れた彼は少し挙動不審ぽくて、
(本人も語っていたが)こういった場には慣れていない様子だった。
それでも、朴訥で真面目でシャイな雰囲気を醸し出している。
その人柄は、監督デビュー作となるこの作品いっぱいに表れていたと思う。

吹奏楽を通じて、都心から離れた炭鉱町に住む生徒たちとの心の触れ合いを描く
男性臨時教師の物語。
実は彼にはトランペット奏者として活躍する夢があったのだが…。
どことなく、『陽のあたる教室』を思い出させる。

その男性教師イ・ヒョヌを演じるのは、チェ・ミンシク。
愛と夢を失った中、田舎町での新しい生活。
そこに住む人々との交流の中で、彼が気づく大切なもの。
人が本当に優しくて。

ヒョヌと母親とのぶっきらぼうでありながらも互いを思いやる場面に、今の僕自身が重なり涙する。
母親にとって息子はいつまでも我が子なのだと実感して。

優しさとは相手からの見返りを期待して優しくするのではなく、
ただ心の赴くままに優しくすることなのだと再確認する。
そうすることで、全てが心地よくなるものなんだと言えるのではないだろうか。

【春】は僕がいちばん好きな季節。
憂いと匂いと優しさが混ざり合った感覚。
特に桜の花が情緒溢れて好きだ。

ラストシーン。その桜の樹の下で微笑むヒョヌの表情は、
これから予感させる未来に向けての満面の笑顔に見えた。

リュ監督が舞台挨拶時に語った言葉が印象に残る。
観終わった後、大切な誰かに電話したくなる気持ちになって貰えれば。
確かに、そう思わせるものがこの作品にはあった。

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リサイタルホール/単独

前売り券1000円→1250円

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