教育。

17歳の肖像17歳の肖像②
『17歳の肖像』(2009)
※注意!ややネタバレしています※
●観た理由●
本国予告編を見た時から気になっていた英国映画だったので。
脚本を担当したのが『ハイ・フィデリティ』の原作者ニック・ホーンビィなので。
ピーター・サースガードの主演作だから。
●豆知識●
英国人女性ジャーナリスト、リン・バーバーの回想録を基にした作品。
最初の監督候補はビーバン・キドロンだった。
もともとダニー役はオーランド・ブルームが演じるはずだったが、
撮影開始直前になってスケジュールの都合で降板。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
オープニングに流れる軽快な曲『On the Rebound』と、
そのPOP感ある映像から好きな作品となる予感がしていた。
正に僕の好きな世界観が凝縮された作品で、
上映時間100分という間、とても楽しいひと時を過ごせる結果となった。
僕自身の過去と重ね合わせながら観ていたところもある。
高校、専門学校と真面目一直線だった僕の学生時代。
両親に対しても特に反抗期はなかった記憶がある。
社会人になって、5年ほど経過した25歳の時に開いた新しい扉と
そこで出逢った数々の人たち。
そうしてどっぷりとのめり込んだ真夜中の“クラビング”時代。
自分の存在を“イケてる”と思い上がり、好みの人をナンパしたりする時もあったっけ。
この作品の主人公ジェニー(キャリー・マリガン)のように、
それまでの生活を“退屈”だと思っていたのかもしれない。
当時の職場の先輩や同僚に対して、
“なんて平凡な人生を送る人たち”と決めつけていたのかもしれない。
そんなある日、ようやくふと気づいた“虚しさ”。
その時に男子親友がスタッブス先生(オリヴィア・ウィリアムズ)のように、
『おかえり。いつか必ずElijahは自分で気づいて戻ってくるだろうと思ってたよ』と
温かく迎え入れてくれたことを今でも憶えている。
あの時に経験した想いがあるからこそ、今の自分があるのだと思う。
あの時のほろ苦い経験があるからこそ、今の彼を愛しく想えるのだと言える。
誰にでもあるであろう“通過点”をロネ・シェルフィグ監督は、
女性ならではの視点ときめ細かさで上手く描いていたと思う。
実はこの作品を観るまでキャリー・マリガンのどこがいいのだろう?と思っていた
(決して私生活においてシャイア・ラブーフの恋人だからではないです…笑)。
でもこの作品で演じる彼女の姿を見て、その理由がようやく解った。
いろんな表情を魅せてくれるとてもチャーミングな女優さんで、
ジェニー役を活き活きと好感が持てるように演じていたから。
各賞レースにおいて評価されるのも納得がいく瑞々しさ溢れる存在だった。
ハイスクール以外でデイヴィッドを始めとする大人たちと一緒に過ごす彼女の容姿は、
本当に『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘップバーンを
彷彿させるような美しさと品があった。
個人的には大好きな『プライドと偏見』でベネット姉妹役を演じた、
ロザムンド・パイク(ヘレン役)との再共演が嬉しく思えた。
お目当てのピーター・サースガード(デイヴィッド役)は、
結果的に人生を見失っている冴えない30代の男性を上手く好演していたけど…
この役はユアン・マクレガーがピッタリだなと思えたり
(一緒に観た女子友達のなにげないひと言で気づきました)。
デイヴィッドは純粋にジェニーのことを愛していたのかもしれないけど、
自分と同年代の女性を扱うよりは10代の女の子と一緒に居た方が
“尊敬される男”として見られる心地良さ=ズルさがあるのだろうと感じた。
出演シーンは少ないながらデイヴィッドの友人ダニー役のドミニク・クーパーは、
やっぱり男の色気があるなぁ…と感じたり。
とにかく!ストーリー、キャスト、眩い光が射しているような映像、
1961年の時代設定とそのファッションといい、すべてにおいて完璧でした。
どのシーンを切り取っても、本当に好き。
ラストシーンも僕好みの締め括り方だったので満足感アリ。
ジェニーの最後の姿とモノローグは、
手放しで“祝福”の拍手を贈らずにはいられないような微笑ましさがあった。
きっと彼女は素敵な大人の女性になるだろう、と。
あ。ジェニーが年上の男性(デイヴィッド)に惹かれる気持ちは理解できたなぁ。
今の僕はもう知性と包容力がある年上の男性にしか惹かれないので。笑
17歳の肖像
●満足度●
★★★★★

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