愛してるフィリップ・モリス。

フィリップ、きみを愛してる!フィリップ、きみを愛してる!
『フィリップ、きみを愛してる!』(2009)
●観た理由●
描かれる題材に惹かれて。
大好きなユアン・マクレガーが出演しているから。
●豆知識●
フランス資本の英語映画。
1980年代から90年代にかけて全米で実際に起きた事件を基に映画化。
主な登場人物は犯罪歴のあるGAYの二人。
【スティーヴン・ラッセル(演じるのはジム・キャリー)…
IQ169の天才。警官から詐欺師へと華麗に転身!
愛の為にはハンパじゃない知力と行動力を発揮し、脱獄を繰り返すこと4回。
ついたあだ名は<脱獄キング!>。
フィリップ・モリス(演じるのはユアン・マクレガー)…
服役中に病気の友人を助けようとするほど心優しく、ロマンチスト。
その性格ゆえに、人にダマされてしまうこともある。
スティーヴンの凄すぎる行動力に心が惹かれていく。】
●印象に残ったシーン●
別の刑務所へ移動することになったスティーヴンを見送るために、
フィリップが刑務所内を全力疾走するシーン。
思わず、『トレインスポッティング』(1996)で疾走するレントンが頭を過ぎりました。
今回のユアンは“女走り”だったけど、それもまたインパクト大で。笑
フィリップ、きみを愛してる!
僕も“大好きな人”にこういうことをされる瞬間が好き。笑
フィリップ、きみを愛してる!②
●この映画を観て思ったこと●
製作総指揮がリュック・ベッソンなだけにドラマチックな作風ではなく、
ややブラックユーモア感あるコメディ調の仕上がりだった。
フランス資本なので、ヨーロッパ映画を観ている気分にはなれたけど。
とにかく!ユアン・マクレガーが『可愛い!』のひと言に尽きる。
『ミルク』のショーン・ペン同様、私生活においてGAYではない人なのに、
今回のユアンは本当にGAYにしか見えなかったので、
その確かな演技力となりきりぶりにただただ感心してしまいました。
だって思いきり“オトメン”になっていたから。笑
対するジム・キャリーは良くも悪くも“いつも”のジム・キャリーにしか映っていなくて、
スティーヴン・ラッセルというキャラクターが見えてこない感じでした。
役作りのせいもあるかもしれないけど…
かなり老けていたし、以前よりも増してエキセントリックになったような気がしたり。
まるで私生活のジム・キャリー自身が『バットマン フォーエヴァー』(1995)で演じた、
リドラーの雰囲気を醸し出しているようにさえ感じました。
作品自体に関しては、クスクスと笑えたりするものはあるんだけど…
僕はクライマックスでスティーヴンが起こす“ある命懸けの脱獄”のやり方に
職業柄、笑うに笑えないものを感じて、正直なところ引いてしまいました。
それは“病気”ネタなんだけど、本当にフザけ過ぎだと思ってしまったな。
でも、その時点でようやくスティーヴンがIQ169の天才なんかじゃなく、
育った環境諸々による“虚言癖”のある病人だと気づけました。
僕はもうスティーヴンの行動は“愛するがゆえ”だと捉えることができなかったです。
なので本来なら感動できる場面でさえもこれっぽっちも感動できないという結果に。
僕はそもそもジム・キャリーがミスキャストに思えて仕方がなかったのもあったり。
彼特有のオーバーアクト気味な“怪演”ぶりが、
今回の作品とは合っていなかったように感じたから。
もっと落ち着いた演技ができる男優で観たかったです。
せっかくの実話の興味深さや面白さがジムの演技によって、
ただの風刺コメディのようになってしまった感アリ。
妻子のいたスティーヴンが家族にカミングアウトした後、
最初に付き合った恋人はジミー・ケンプル(演じるのはロドリゴ・サントロ)。
フィリップ、きみを愛してる!③
彼の存在ももう少し膨らませることができたはずなのに、
それを上手く活かせてなかったように感じたり。
ジミーの最後の顛末も余りに唐突すぎて、
ここも本来なら感動できる場面になるはずだっただろうになんだか勿体無く思えました。
演じていたロドリゴ・サントロ自身も魅力的だっただけに尚更、惜しかったな。
…と言う訳で、記憶に残ったのはユアン・マクレガーの
チャーミングなGAYぶりだけだったような。苦笑
印象に残った台詞。
『GAYは(生活をするのに)金がかかる』
この言葉に思わず大いに共感&納得。笑
●次に観たいユアン・マクレガーの出演作●
ウディ・アレンの夢と犯罪Amelia
The Men Who Stare at GoatsThe Ghost Writer
『ウディ・アレンの夢と犯罪』(3月20日日本公開)
監督:ウディ・アレン
共演:コリン・ファレル
『Amelia』(年内日本公開予定)
監督:ミーラー・ナーイル
共演:ヒラリー・スワンク、リチャード・ギア、
クリストファー・エクルストン、ジョー・アンダーソン
『The Men Who Stare at Goats』(2009)
監督:グラント・ヘスロヴ
共演:ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシー
『The Ghost Writer』(2010)
監督:ロマン・ポランスキー
共演:ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ
●満足度●
★★★

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2 Comments

湛 says..."ユアンはもうすぐ39歳"
この作品について、Elijahさんの感想を楽しみにしていました♪
実はユアンが今現在38歳だと、ついさっき知った所です。
長いこと見てる俳優なので既に40歳だと思い込んでました。
私が思い違いしたところで、ユアンには痛くも痒くもないから良しってことで。
とにかくアラフォーの彼が「可憐」なのには感動しました。
あの眼差し、指の動き、口調、オトメンってか乙女ですよ。
本当に表現力多彩な俳優です。益々好きになりました。
ここだけの話ですが(笑)『天●と●魔』は彼が出演してなければ観てませんでした。
ロドリゴ・サントロは確かに勿体無い使い方でした。
ただ、ジミーもフィリップも・・・と描くと焦点が呆けたのでは?
スティーヴン命がけ脱獄の説明として、ジミーのエピソードが挿入されていたので、
扱いが軽いとも確かに感じました。重複しますが、そこでロドリゴを使うのは真に勿体無いなかったですね。
ジム・キャリーについてはあんまり語る事が無いです。もうあれが彼の表現手段なんだと思って観るしかありません。但し『エターナル・サンシャイン』は好きです。
最後の命がけ脱獄は事実通りではないのですか?原作未読で(読もうとも思っていません)何処まで事実で何処から脚色かを確認しておりませんが、事実通りだったら、まあ仕方ないのではないかと。ジムのやり過ぎがシャレにならなかったのでしょうか。
ただ、タイトルの言葉をフィリップに告げるシーンでは自然と自分も微笑んでました。
ストーリーとして大変面白く観れました。
そして、ユアンの待機作紹介ありがとうございます。また楽しみが増えました♪
2010.03.20 17:34 | URL | #nxzuATHA [edit]
Elijah(管理人) says..."湛さん。"
湛さん

※注意!ネタバレしています※
ユアン・マクレガーは本当に可憐なオトメンになっていましたね。
細かい仕草まで行き届いた演技がとても良かったです。
ロドリゴ・サントロの出演シーンについては
この映画の上映時間が97分と短めだったこともあり、
それならば120分近くになっても構わなかったので
ジミーとのエピソードをもう少しだけ丁寧に描いてほしいと思えました。
最後の“命懸けの脱獄”については事実云々で言っている訳ではないんですよね。
あの当時、GAYにとってAIDSというものは最大の天敵でした。
ジミーも恐らくその病で亡くなっていると想像します。
スティーヴンがどういう想いでフィリップを愛していたにせよ、
脱獄という形ではなくきちんと自ら犯した罪を償って出所した上で愛を語るのならまだしも、
AIDSをああいう風に脱獄の手段として扱うことに対して
僕はスティーヴンの行動が無神経すぎると感じました。
記事内でも少し述べていますが、僕は職業柄、
生きたくても生きることができなかった人たちを垣間見てきました。
なのでスティーヴンが命というものをとても軽々しく重んじていることが不快に思えて、
微笑ましく観ることができなかったのです。
彼がやってきたことをフィリップへの“愛”で肯定しているように映っていたのが、
しっくり来なかったという感じでしょうか。
2010.03.21 01:25 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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