霜花店。

霜花店(サンファジョム) 運命、その愛霜花店(サンファジョム) 運命、その愛②
『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』(2008)
●観た理由●
韓国公開時からずっと観たかった作品だったので。
好きなチョ・インソン&チュ・ジンモ主演作だから。
王朝物に惹かれるので。
描かれる題材のひとつが男色なので。
●豆知識●
この作品で描かれる時代は元支配下の高麗時代末期。
31代目の王、恭愍王(1351-1374、この作品に登場する高麗王のモデル)の時代。
●スタッフ●
美術、衣装は本当に煌びやかで美しいのひと言。
●キャスト●
メイン俳優三人(チョ・インソン、チュ・ジンモ、ソン・ジヒョ)の
バランスの良さが際立っていて、それぞれの演技が素晴らしかった。
チョ・インソン(王の近衛部隊、乾龍衛隊長ホンニム役)は『卑劣な街』、
チュ・ジンモ(高麗王役)は『愛 サラン』辺りから演技の幅に広がりがあって、
両者共にこの作品に懸ける意気込みと何か吹っ切れたものを感じた。
副隊長スンギを演じたシム・ジホは松田翔太に似ているなと思った。
●印象に残ったシーン●
やはり何度も登場するSEXシーン。
印象に残るというよりかは、むしろ衝撃的だった。
まるで『ラスト、コーション』を思い出すかのような激しい描写に、
ただただ度肝を抜かれました。
まさかここまで過激なシーンだとは予想もしていなかったので、
映倫のR18+指定も納得できました。
韓国の人気俳優が出演する作品としては非常に珍しい描写だと思う。
体感温度が伝わってくるような生々しさがあったけれど、
不思議とイヤらしさを感じることはなかったです。
特にチョ・インソン&チュ・ジンモの二人が舌を絡ませながらの
同性愛シーンには役者魂と根性を強く感じました。
正直、観ている僕が興奮してしまったほど。笑
もちろん、そういう場面ばかりではなくアクション・シーンも見応えがありました。
●この映画を観て思ったこと●
最初は高麗王と近衛部隊“乾龍衛”隊長ホンニムとの禁じられた愛を、
王妃(演じるのはソン・ジヒョ)が嫉妬と野望から邪魔する物語だと思っていた。
けれど実際は男しか愛せない高麗王に寵愛を受ける近衛隊長が、
ある出来事がきっかけで王妃との禁断の愛に燃えていく物語だったことが意外で。
振り返れば全体的にとても切なさを感じる愛憎劇でした。
どこかウィリアム・シェイクスピアの作品を思い出すような悲劇。
又は『ラスト、コーション』と『王妃の紋章』を思い出す。
ストーリー的にはシンプルに感じたので、王道と言えばそうかもしれない。
でも、ユ・ハ監督の魅せ方が上手いので常に惹きこまれるものがあった。
僕は誰かに感情移入しながら観るということはなかった。
三者三様の想いは理解できる。
ただ、高麗王がもう少し王としての威厳と風格、そして寛大な心を持っていてほしかった。
国を統治したいという想いがあったのであれば、尚更。
王であるための懐の狭さが哀しくも映り、情けなくも思えた。
もちろん、ホンニムに対する健気な想いと可愛らしいところもあるのだけど、
王の置かれている立場を考えてしまうとどうも厳しい目で見てしまう自分が居た。
なので、王の最期の顛末も自業自得だなと感じてしまいました。
もはや彼の愛情はエゴに成り果てていたから。
嫉妬ほど人を醜くするものはないね。
ホンニムと王妃も慎ましさを忘れず、
情欲に溺れることさえなければ平和に過ごせていただろうに。
僕はホンニムの高麗王への想いは“愛”ではなく“忠誠心”からだったのだと感じた。
物語の結末はとても哀しいものがあるけれど、
違った角度から観ればハッピーエンドにも思える…特に高麗王にしてみれば。
●満足度●
★★★★☆

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