イギリス式お葬式。

ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式②
『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』(2007)
映画館でひっそりと上映されているアメリカ製作のイギリスを舞台にした作品。
タイトルから想像つくように、父を亡くした【ハウエルズ家】のお葬式一日を、
終始ドタバタしながら面白可笑しく描いていく群像劇。
英国人ならではのシニカルさをベースとしつつも、最後はホロリとさせられたり。
プラス、イギリス英語の発音が最高に心地よくて。
期待していた以上の出来ばえで、
上映時間90分という中でとても上手くまとめてあったと思います。
(不謹慎かもしれないけど)お葬式って、
結婚式よりも人間の本質が見えるような気がして興味深く観てしまった感アリ。
監督は米国出身だとばかり思っていた英国出身のフランク・オズ。
登場人物は『パイレーツ・ロック』に匹敵するくらいの個性的な奴らばかり。
【ダニエル:頼りないお人好しの長男。弟に対してコンプレックスがある。
ジェーン:ダニエルの妻。義母のサンドラとの間には確執がある。
ロバート:ダニエルの弟。小説家として成功を収めている。ずる賢く女たらし。
サンドラ:ダニエルの母。夫を亡くしたショックで弱っている。二人の息子を溺愛。
マーサ:ダニエルの従妹。恋人のサイモンを父親に気に入ってもらいたくて必死。
トロイ:マーサの弟。薬学部の学生でドラッグの転売で小遣い稼ぎをしている。
ビクター:マーサとトロイの父親。サイモンが気に入らない。
サイモン:マーサの恋人。神経質で真面目な青年。マーサの父親に嫌われている。
アルフィー叔父さん:荒削りで、常に機嫌が悪い。強気な態度で周りを翻弄し続ける。
ハワード:ダニエルの友人。被害妄想の塊。極度の汗っかきで自己中心的。
ジャスティン:ハワードの友人。マーサとかつて一夜を共にしたことがある。
ピーター:謎の男。故人の知り合いのようだが、この男が重要な秘密を握っていた…。】
この中で印象に残ったキャラクターはサイモン(演じるのはアラン・テュディック)。
彼が恋人マーサの父親と会う極度の緊張感から
誤ってドラッグを服用してしまうんだけど、
それ以降のハイテンションぶりが最高に面白くて声に出して笑えた。
特に『サイ』⇔『モン』と呼応し合う場面には大笑い。
ほぼ英国俳優で固めたキャストに関して言えば。
長男ダニエルを演じたのはマシュー・マクファディン。
『プライドと偏見』のMr.ダーシー役で好きになったのだけど…
『フロスト×ニクソン』同様に恰幅がよくなっていました。笑
妻ジェーンを演じたキーリー・ホーズは実生活でもマシューの奥様だそうです。
次男ロバートを演じたのはルパート・グレイブス。
『眺めのいい部屋』&『モーリス』でかつてファンだったのだけど…
あれから20年近くを経て、
今の姿はシャンプーハットの小出水にしか見えなかった。笑
明らかにマシューよりルパートの方が年上として映るのに、
兄弟の役が逆転していたので違和感を覚えたり。
謎の男ピーターを演じたのはピーター・ディンクレイジ。
僕の中ではフランス男優ドミニク・ピノン的な存在で、
今回も『ペネロピ』に続く好演&CUTEぶりでした。
ピーターの正体が判明した瞬間は最高に可笑しかったなぁ。
いちばん印象に残ったシーン。
それはやっぱり長男ダニエルが最後に亡き父を想い弔辞を読むところ。
『親は子どもに進むべき道を導くだけ。決めるのは子ども自身なのだ』と語る場面に、
その通りだなと実感できる想いがあって胸にグッときました。
この弔辞を語っているダニエルを観ていた時、
同じくイギリスを舞台にした『フォー・ウェディング』の
マシュー(演じたのはジョン・ハナ)の姿を思い出したな。
いつかは訪れる父が亡くなる時…僕は間違いなく喪主になるのだろうけど、
ダニエルと同じく大役へのプレッシャーに苛まれそうな気がする。
それでも極力、涙よりも笑顔と彼のような尊敬の言葉で葬り出してあげたいな。
満足度:★★★★☆

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