ジュリア・ロバーツ×クライヴ・オーウェン。

デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』(2009)
※ネタバレに敏感な人は注意!※
●観た理由●
好きなジュリア・ロバーツ&クライヴ・オーウェン共演作だから。
●スタッフ●
監督兼脚本はトニー・ギルロイ。
彼にこういうジャンルを撮らせたら、もの凄く才能を発揮することを改めて実感。
ただ、コミカルな演出とロマンスの要素を描くのは向いていないように思えた。
もしかして、スタンリー・ドーネン監督版『シャレード』を意識したのかなぁ。
彼はシリアスに徹した方が、より一層光るように感じる。
なので、作品的には前作の『フィクサー』の方が好み。
撮影監督は『フィクサー』に続きロバート・エルスウィットを起用。
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品(特に『パンチドランク・ラブ』と
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は秀逸)で魅せる映像の色合いも好き。
編集はトニー・ギルロイ監督の実弟ジョン・ギルロイが『フィクサー』に続き担当している。
●キャスト●
元CIA諜報員クレア役のジュリア・ロバーツ。
純粋な主演作品としたら『クローサー』以来、5年ぶり。
うーん、どうもギスギスしている感じが否めなかった。
かつての華がないんだよね、明らかに老けたなぁ。
やっぱりどう考えてもキャリアのあるエリートに見えないんだよね。
『エリン・ブロコビッチ』のような叩き上げのキャラクターの方がよく似合うと思う。
決してミスキャストではないし、演技的にも問題はなかったんだけどね。
どこか魅力不足に感じました。
元MI6諜報員レイ役のクライヴ・オーウェン。
『ザ・バンク 堕ちた巨像』よりスマートになっていて、SEXY過ぎ!
冒頭のN.Y.の街を颯爽と闊歩する、
GIORGIO ARMANIのスーツ姿にメロメロとなりました。
もちろん、適度に鍛えられた脱ぎのシーンにも!笑
役柄もソフトで甘い雰囲気を醸し出していて、グイグイと惹かれました。
ジュリア&クライヴ2人の『クローサー』に続く再共演は本当に息がピッタリで、
その相性の良さがスクリーンから伝わってきていたなぁ。
エクイクロム社CEOディック役のポール・ジアマッティ。
こういう上昇志向ある嫌味な役を演じさせたら天下一品。
特にクライマックスの株主総会でのスピーチは真骨頂!
思わず、彼の演技に鳥肌が立ちそうになりました。
ジアマッティも『シューテム・アップ』に続くクライヴとの再共演でした。
B&R社CEOハワード役のトム・ウィルキンソン。
余りに出番が少ないので、『「フィクサー」繋がりでの友情出演的なものかな?』と
勝手に思っていたら…『やっぱり!』的な美味しい役でした。笑
●印象に残ったシーン●
オープニングのスタッフ&キャスト・クレジット。
映像と音楽だけで魅せる大企業のCEO同士の対決シーンがコミカルで印象に残った。
ひとつのシーンが4分割され、そして新たなシーンへと繋げていく演出は好み。
●この映画を観て思ったこと●
スパイ物と聞くとどうしても殺し屋系を想像しがちなので、
今回は馴染みのない産業スパイを描いていたことが予想外だった。
そのせいもあってなのか、ほとんどハラハラドキドキを感じることはなく。
ただ、常に作品全体から知的な薫りが漂っている。
どこまでも果てしなく続く駆け引きと騙し合いに、観客自身も困惑し騙されていく。
…もう登場人物の誰を信用していいのか判らない。
主人公の2人でさえも、いつどちらが裏切るのだろうかと怪しく思えてくる。
物語の時間が前後して描かれていくので、少し頭の中がこんがらがる。
台詞に続く台詞の応酬なので、字幕を読みながら情報を叩き込んでいくのに必死。
余りにややこしく感じて、もう一度最初から観直したいと思ったほど。
観終わった後、邦題のサブタイトルに思わず納得させられる。
オチの付け方に、『あぁなるほど。そう来たか!』と思わずニンマリしてしまった。
まぁ莫大なお金は手に入らなかったけど、愛は手に入れたということで…。笑
これから観ようと思っている人は、
登場人物たちの人間関係を頭に入れてから観ることオススメ。
そうじゃないと僕みたいに、やや苦戦することになるだろうから。笑
●次に観たいトニー・ギルロイ作品●
消されたヘッドライン
今月、日本公開されるBBCドラマの映画化『消されたヘッドライン』
ギルロイは脚本(共同)を担当。
こちらは思いきり社会派サスペンスなので期待したいところ。
●満足度●
★★★☆

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