生涯の最盛期。

フラワー・オブ・ライフ①フラワー・オブ・ライフ②フラワー・オブ・ライフ③フラワー・オブ・ライフ④
よしながふみの漫画を読むのは代表作である『西洋骨董洋菓子店』以来。
今回持っているコレクションから選んだのは『フラワー・オブ・ライフ』全④巻
ずっと読もうと思いつつ先延ばしにしていた作品だ。
今回もまず、ストーリーの構成力に驚かされた。
無駄のないコマ割りは変わらずにシンプルで読みやすい。
それでいて伝えたいものは的確に伝わってくる。
数多くの台詞が印象に残ったなぁ。
物語は高校1年生の学生生活1年間をゆっくりと丁寧に描いていく。
タイトルの意味通り、【生涯の最盛期】を。
10代の彼ら(=過去の僕ら)にとってはアッという間の出来事なんだろうけど、
その最盛期をいつか必ず振り返り懐かしむ時が来るのも事実。
主人公は白血病を克服して一年遅れで編入してきた花園春太郎くん。
…だからと言って、決して暗く描いている訳ではない。
よしなが氏の作品にしては珍しく、スパイスとなるGAYが誰ひとり出てこない。
(いろんな意味で)いちばん万人向けで読みやすいのかもしれないと思った。
①から③巻まではコミカルに明るく描いていたけど、
最終である④巻はクライマックスへ向けてずっしりとくるものがあった。
人は誰だって見えないところで悩みを抱えているんだ、と。
ラストシーン。春太郎のモノローグと
よしなが氏が描く台詞のない見開きの絵に気づけば涙がこぼれていた。
その先の彼らがどういう人生を送ったのかは誰も分からない。
でもその瞬間のめくるめく記憶と思い出があれば、それでいいのだろう。
よしなが氏の人生を達観したような描写が素晴らしい。
時に突き放しているように映ったけど、決してそうではなかった。
あえて高校2年生と卒業がメインとなる3年生の時期を描かない辺りも巧いと思えた。
僕は『西洋骨董洋菓子店』より、『フラワー・オブ・ライフ』の方が好きかもしれない。
ジェラールとジャック執事の分際ソルフェージュ
『フラワー・オブ・ライフ』を読み終わった後、
買ったばかりの初期の3作品を続けて読んだ。
『フラワー・オブ・ライフ』の余りの完成度の高さに、
この3作品を読まずにはいられなかったから。
いわゆる、よしなが氏のBL時代最盛期の作品たち。
実はこのジャンルをきちんと読むのは人生初めての経験です。
一般の少女漫画にはありえないような性描写になかなかドギマギしたけど(笑)、
こっちはこっちで作品の完成度は高かった。
特に『ジェラールとジャック』『執事の分際』の世界観は好き。
革命前後のParisを舞台にした時代物はめちゃくちゃ好みだし、
身分の違いによる恋も応援したくなる。
なんだかBLにハマる女子たちの気持ちが少し理解できたような。笑
自分をもしキャラクターに当てはめるなら、
間違いなく『執事の分際』のアントワーヌだろうな。
彼のように限りなく我がままだから。笑
それにしても『ジェラールとジャック』
ラストシーンの表現力は映画のワンシーンのようで本当に秀逸だったなぁ。
次は最新作の『きのう何食べた?』と『大奥』を読んでみようかな。
ちなみにこの日のBGMは、
iTuensにインポートされた96曲に及ぶCOLDPLAYの美しき楽曲たちでした♪

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