理想の女【ひと】(イギリス=スペイン=イタリア=アメリカ=ルクセンブルグ)

【いい女は2種類しかいない。全てを知り尽くした女と何も知らない女。】

英国作家オスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』の映画化。
時代は1930年。場所は南イタリアの避暑地アマルフィ。
予告編を見た時から、ずっと気になっていた。
こういうブルジョア階級的な物語は好きだから。

上流社会の会話。常識を唱えながらも、実のところゴシップが大好きで。
人の噂話なんて、あくまで噂の範疇。
目に見えるものが真実とも限らない。
本心なんて誰にも分からないのだ。
互いを思い合える気持ちがそこにあれば、それで十分。
そう諭されてる気がした。

中盤でのショッキングな事実。思わず、字幕を読み間違えたのだと思った。
終盤での互いの思いやりに一瞬、感情がピークに達する。
人生には知らなくてもいい事があるのだと悟った。

全く正反対の女性像を演じたヘレン・ハントとスカーレット・ヨハンソン。
ミセス・アーリン役のヘレン。『スコルピオンの恋まじない』以来、3年振りの映画出演。
その間に老けた気はするけど、貫禄の存在感を垣間見せつつ演じていた。
対するウィンダミア夫人役のスカーレット。スター街道驀進中。
見事な成長振りで本当に美しい。まだ21歳の若さだというのに。
『モンタナの風に抱かれて』、『ゴーストワールド』の頃、こんなに大成するとは思ってもいなかった。
今作では清楚で可憐。でも嫉妬心メラメラの純粋な女性を嫌味なく爽やかに演じていた。
彼女は現代劇だけじゃなく、こういったクラシックな作品も両方こなせる数少ない女優だ。
今ひとつ若手男優が魅力的でない中、
英国のベテラン、トム・ウィルキンソンが気を吐いていた。ミセス・アーリンを真心で愛するタピィ役。
いつものイメージとは違い、心優しい男性像を巧みに演じていて印象に残る。

映画館で見逃して以来、見る機会がないワイルドの『理想の結婚』も見たくなってきた↓
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洞察力ある台詞の数々に心打たれ、時に染み入る。
上流社会。イメージするものは虚飾と虚栄。
だけど、その中にも【善人=A GOOD WOMAN】がいるんだと思えたら、なんだか安堵した。

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OS劇場C.A.P./フッチー

映画の日1000円→1300円

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