ジーナ・K(日本)

【憎んでも、傷ついても、愛したいから私は歌う。】

本来なら好んでは絶対に見ない作品。
観に行った動機は、ARATAが出演していたから。

福岡県・中洲を舞台にした、歓楽街で懸命に生きる人々の人間模様。
核となるのは、ストリッパーの母をもつシンガーの女性。

この作品は、正にオンナの映画だった。
母と娘の会話が生々しくて、痛い。
オンナにしか解らないものが、そこにはあった。
唯一、理解できた事は、オンナは精神的に強いという事。
そして、オトコは女々しく弱い生き物なんだと。

娘・かやの=ジーナ・Kを突き放すような物の言い方をする母・カトリーヌ。
強く生きてほしいからこそ、あえてそうしているんだろうなと最後に思えた。
偉大なるmother感あり。

これが監督デビュー作となる藤江儀全(兼脚本)の演出は、
どこか自主制作映画的なノリで、僕好みではなかった。
物語性も日本版キム・ギドク監督作品って感じで、正直言って苦手だ。

ジーナ役のSHUUBI。
キツい表情が松田美由紀に見えて仕方がない。
本業がシンガー・ソングライターらしいけど、はっきり言って演技力は…ないね。
カトリーヌ役の石田えり。
彼女の存在感は圧倒的で、この作品の質を上げるために大いに貢献していた。
どこか吹っ切れたようなヌードも辞さない脱ぎっぷりはお見事で、
とても1960年生まれには見えないボリューム感のある大胆なボディだった。
それでも、イヤらしさを微塵にも感じさせない。
ジーナに惹かれるトランペット吹きの青年役のARATA。
ひょうひょうとした【素】の演技ぶりは本来の彼らしい持ち味で好感がもてたけど、
駄作『青い車』に続き、今回も作品選択を間違えたようで…(苦笑)。
この作品で、片岡礼子と再会できたのは嬉しかった。
『ハッシュ!』主演後、実生活で大病を患ったと聞いていたので、
元気な姿を見れてなんだか安心した。
ここでも、肝っ玉のある訳ありな長距離トラックの運転手をさらりと好演していた。

多分、二度と見ない作品になるだろうな。
それはきっと、今の僕が見たくない世界を描いているからだと思う。
もし僕がカトリーヌに会ったら、キツい一言を浴びせられるだろうから(苦笑)。

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シネ・ヌーヴォ/奈良ちゃん

前売り券1400円→750円

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