ティファニーで子育てを、そして急逝。

ゲット スマート②僕らのミライへ逆回転私がクマにキレた理由(わけ)
a.『ゲット スマート』(2008)
『リトル・ミス・サンシャイン』を観て以来、スティーブ・カレルが好き。
その彼の最新主演作が日本でも無事、公開@『エバン・オールマイティ』事件。苦笑
予告編の面白さにかなり期待していたんだけど、
クスクス笑える程度で、突き抜ける面白さはなかったな。
解りやすく言えば、『裸の銃(ガン)を持つ男』シリーズを観ているような感覚。
笑いのセンスがアメリカン・ギャグ的で、完全にはノリきれない。
ほとんどの笑えるシーンを、事前に予告編で見ていたのも痛かった。
元ネタが往年のTVシリーズ『それ行けスマート』のリメイクなだけに、
少しレトロなテイストなのかもしれないけど。
スティーブとアラン・アーキンの再共演がとにかく嬉しかった!
今回も【チーム】として協力し合っていたので、思わずニンマリ。
スティーブとアン・ハサウェイのコンビもなかなか息がピッタリ。
アンは本当に艶のある色気が出てきたなぁ。
作品中、いちばん笑えたのはモスクワのパーティーでのダンス対抗シーン。
やっぱりスティーブの笑いのセンスと低めの声が魅力的!
彼がエージェントのメンバーに選ばれた時の
【卓上型音声バリア】を使って声を張り上げるシーンも最高に面白かったな。
あ。自分の身を守るために、相手にキスをするのも悪くないなと学べました。笑
満足度:★★★☆
b.『僕らのミライへ逆回転』(2008)
ミシェル・ゴンドリー監督らしい手作り感ある優しい作品だった。
彼の【映画】というものに対する愛情が伝わってきた気がする。
それくらい、映画フリークにはタマらない要素があった。
有名映画のセルフ・リメイク(パロディ)はもちろん、
ラストシーンはあの『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿させる。
ただ僕的には物語の構成が今ひとつだった。
もともとコメディ色の強い作品だと思っていたせいもあるけれど、
コメディからヒューマン・ドラマへの流れが上手くいってないように映ったからだ。
前半のSFチックでシュールなワクワク感や
ユーモア溢れるノリは良かったんだけどなぁ。
ジャック・ブラックのテンションの高さは相変わらず。
時に過剰に思えるけれど(笑)、ノリノリの演技で観客を笑わせてくれる。
振り返ればこの作品が古きよき時代:物の大切さやマイノリティの共存、
下町に住む人々との交流を描いているものだと気づく。
その辺りの描写にソウルを感じさせるものがあったけれど、
僕にはなにか物足りない印象が残りました。
満足度:★★★
c.『私がクマにキレた理由(わけ)』(2007)
この邦題は作品のテーマを考えると的外れだと思う。
原題直訳の『ナニーの日記』か、
原作小説の邦題『ティファニーで子育てを』の方が良かった気がする。
N.Y.のマンハッタン、アッパーイーストを舞台に繰り広げられる、
ナニー(子守)の目線から見た上流社会の子育て奮闘記。
こういう等身大のキャラクターを演じるスカーレット・ヨハンソンが好き!
とびきりCUTEだったなぁ。
彼女のボーイフレンド役がお目当ての大好きなクリス・エヴァンス。
今回の役柄は正統派のお坊ちゃん。
爽やかでカッコいいし、エレベーターの中で魅せるとびきりの笑顔に
メロメロになってしまいました。笑
ストーリー自体は主人公アニーの心の成長を同時に描いていて、
観終わった後は心温まる感じでした。
そうだなぁ…ちょっと『プラダを着た悪魔』とテイストが似ているかもしれない。
案外、根底に流れるものは『メリー・ポピンズ』だったりして。
不満をあげるとしたら、ローラ・リニー演じるミセスXの改心のくだり。
もう少し丁寧に描いていれば、もっと説得力が出たと思うと残念だったな。
ローラ・リニーの演技は文句のつけようがないくらい完璧だったけど!
お金。無ければ生活できないし、あればそれはそれで心が寂しくなるみたいだし…。
もしかすると中流階級がいちばん幸せなのかもしれないなぁ…と感じたり。
やっぱり子育ては親の愛情があってこそだよね!
もちろん愛情過多になると、それはそれで問題だけど。
そう!何事も子を思いやる:受け入れる気持ちがいちばん大事なんだと思う。
N.Y.の街並みがお洒落で、僕らをセレブ的な気持ちにさせてくれる。
夜遅く。閉まったメトロポリタン美術館の外階段で、
ピザを頬張るアニー&ハーヴァードはとても絵になっていたなぁ♪
満足度:★★★★

▲ d.ギョーム・ドパルデュー
ギョーム・ドパルデュー
また大好きな俳優がひとり、この世を去った。
ギョーム・ドパルデュー(1971.4.7-2008.10.13)。
享年37歳。ウィルス感染経由の肺炎に因る合併症のため、
Paris近郊の病院で亡くなった。
1996年に起きたバイク事故が原因となり、2003年に右足を切断。
リハビリで回復し俳優業を続けていたにも関わらず、余りにも早すぎる死だった。
めぐり逢ったが運のつきポーラXランジェ公爵夫人
彼を好きになったきっかけは『めぐり逢ったが運のつき』(1993)。
父であるフランスの名優ジェラール・ドパルデューよりもGOOD LOOKINGで、
独特の雰囲気を持つ青年に惹かれた。
彼の出演作の中で、これがいちばん好きだな。
賛否両論だったレオス・カラックス監督の『ポーラX』(1999)は、
ギョーム目当てで観に行ったようなもの。
今年は久しぶりにスクリーンで、
ジャック・リヴェット監督の『ランジェ公爵夫人』(2007)を観たばかりだったのに…。
37歳と云う若さながら、私生活では波乱万丈の人生だったような気がする。
亡くなる直前まで新作映画の撮影をしていたとのこと。
公開待機作を観れることが、せめてもの救いかもしれない。
……いろんな意味で、彼が旅立った日は忘れられない日になりそうだ。
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4 Comments

ken says..."流されて"
スティーブ・カレルはちょっと変わった人をやらせると、
とたんに輝きますねー。
今回も安定感のあるギャグを連発してて、
彼のいい部分が出てたような気がします。
アン・ハサウェイもパワフルだったし、
続編もちょっと期待ですね。
ベタな笑いに飢えてるときにはすごくいい作品ですよね。

ミシェル・ゴンドリーに同一化すればするほど、
彼の作品ってやっぱり面白いんですよね。
「恋愛睡眠」はまさに恋がテーマでしたけど、
こんかいは映画への思いがつづられてました。
構成はちょっと微妙なつなぎ方でしたねー。
前半で満足しちゃう部分が大きいからかなぁ。
とりあえず「ゴーストバスターズ」のローテク最高!
コピー反転とか思いつかない(笑)
ジャック・ブラックも楽しそうで自由に演技してましたね。
彼はもう出てくるだけで何かしてくれそうな域に達しました。

別にここまで凝った邦題にしなくても、
そのままでもよさそうなのになぁ。
ティディベアファンでもいるんでしょうか?(笑)
で、想像してたよりもウェルメイドな完成度で、
細かい部分まで拘ってるのがわかりました。
メアリー・ポピンズ的描写とか好きです。
でも、ちょっと見た目重視だったかなぁ。
ローラ・リニーはひそかに好きな女優なんですが、
今回もこれ以上望めないくらい完ぺきな演技でした。
あんまり巧すぎて彼女を主役にしてもいいくらい!(笑)
改心のくだりはストーリー上の要請なので、
あれぐらいが限界かも・・・。

で、我らがクリス・エヴァンスはほどよいお坊ちゃんっぷりで、
なんだかぼーっと楽しんじゃいました。
育ちの良さをきっちり出してていい感じでした。
キラースマイルってああいうことですよね。
でも、バンバン脱いでもいいのに!(笑)

ギョーム・ドパルデューは惜しいですよね。
夭逝するには切ないです。
2008.10.21 21:22 | URL | #VaGrzmSs [edit]
Elijah(管理人) says..."kenさん。"
kenさん

『ゲット スマート』
そうそう!スティーブ・カレルは普通の役より、
こういうちょっと個性の強いキャラを演じた方が光りますよね!
いつも以上に活き活きと演じていたように思えました。
俳優としてはアダム・サンドラーTYPEかなぁ?
これもやっぱり続編の製作あるんでしょうか!?
正直、僕的にはどっちでもいいです。爆
そう言いつつ、公開されたら観に行っちゃいますけどね。←どないやねん!笑

『僕らのミライへ逆回転』
ゴンドリー監督作品は地球に優しいというか(笑)、かなりのマニアックですよね。
彼とはこれまでフィーリングが合っていると思ってたんですが、
『インテリア・デザイン』以降、ちょっと黄信号が!苦笑
うん。kenさんの言う通り、今回の作品は僕的に前半部分で満足しちゃいましたね。
…と言うか、前半のテンションのまま後半も続けてほしかったです。
正直、(中途半端に思える)人情物は要らなかったなぁ。
コピーの反転のアイデアは凄いですよね!僕も絶対に思いつかないっ。笑
JBの次回作『トロピック・サンダー』の本予告編が始まりましたね。
エディ・マーフィを彷彿させるパフォーマンスを披露していたので、
ちょっと楽しみになってきました♪

『私がクマにキレた理由』
最初この邦題を知った時、この映画のことだと全く気づかなかったんですよ。
クマというキーワードで癒しという興味を持たせ、
女性客を狙っていたんでしょうか!?苦笑
それでも邦題関係なしに(笑)、
僕も期待していた以上の出来栄えに満足できちゃいました。
全米公開前は公開延期の憂き目に遭ったり、
公開後の評判も今ひとつだったみたいなんで心配はしてたんですよ。
ローラ・リニーは流石の存在感がありましたよね。
よくよく考えればタイトル前に、スカーレットの次に名前が出てきたので、
もうひとりの主役でもありますよね。
彼女の作品では『ラブ・アクチュアリー』、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』、
『愛についてのキンゼイ・レポート』が印象に残っています。
我らのクリス!確かに彼の笑みこそキラースマイルですね!
あの笑顔を魅せて貰えるんなら、もうなんでも言うことを聞いてあげます!爆
今回の彼は腕の筋肉具合が判るくらいで、脱ぎのシーンはなかったですね。
まぁ、お坊ちゃまの役なんで品行方正ということで…。笑

『ギョーム・ドパルデュー』
急逝には本当に驚かされました。
でもNEWSで知った時、不思議と心にストンと落ちたんですよね。
心のどこかで彼が早世してもおかしくない人生だと思っていたのかもしれません。
ギョームに対する短命なイメージがあったんです。
波乱万丈な人生だと知っていたからでしょうか…。
2008.10.22 20:05 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
rogue says..."こんばんは!"
王子! こんばんは♪

『ゲット・スマート』、笑えるシーンを予告で流しすぎですよね。
でもスティーヴ目当てだからいいんです!
あの音声バリアのシーンは本当に面白かった~。
スティーヴかわいかったし、カッコいいアクションもあって
rogue的には大満足です☆

彼の何がいいって、やっぱり低い声と滑舌のよさ。
あと厚い胸板も大好き(笑)
2008.11.02 21:28 | URL | #- [edit]
Elijah(管理人) says..."rogueさん。"
rogueさん

こんにちは♪
『ゲット スマート』
うん。ホント、予告編で笑えるシーンを流しすぎだったよ。
最近の予告編はそういうのが多いから、ちょっと残念。
音声バリアのシーンは最高だったよね!
スティーブの魅力が炸裂してたもん♪
rogueさんは、この作品にかなりハマれたみたいだねー☆
うんうん。スティーブの低い声イイ!!
あの声で携帯の留守番ボイスが欲しいっ。
僕は真剣な表情の彼も好きです。シリアスなのに、どこか笑えるというか♪
厚い胸板!?彼、結構ガタイ良さそうだもんねー。
さすがrogueさん!Checkしてるところがマニアック!笑
2008.11.03 13:15 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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