補欠二人とジャージの二人。

【夏】を描いた日本映画を、立て続けに観た。

『ひゃくはち』(2008)
ひゃくはち←この爽やかな笑顔の青年たちのチラシに惹かれて観に行った。
正に今、この8月にタイムリーな作品。
神奈川県に在る野球の名門高校を舞台に、甲子園を目指す球児たちが描かれる。
但し、その視点は【補欠】2人からの目線。
レギュラーの座を獲得する前に、まずアルプススタンドでの応援を脱出すべく、
ベンチ入りできる20人分の背番号を彼らは目標にしている。
【青春】映画に必須のひた向きな姿と清々しいまでの友情がこの作品にもあった。
…と同時に爽やかな部分だけではなく、
リアルな青春像(喫煙や女子に対する興味)もさらりと描いていて好感が持てた。
なるほど!だからPG-12指定なんだ、と。
映画の出来を言えば。
ひとつひとつのエピソードは確実に良かったものの、
森良隆監督(脚本・編集兼任)の演出力と編集がそれをダメにしてしまった感あり。
描写や展開に、もたつきがあったように思えた。
なかなかの佳作だっただけに、そこの部分がかなり惜しい。
ストーリー的には中盤辺りから面白くなってきて、すっかり魅了されていた。
特に2人(雅人とノブ)の切っても切れない互いを信頼し合うからこその友情と、
雅人と父親の不器用な関係に涙…。
その2人を演じた斎藤嘉樹くんと中村蒼くんのフレッシュぶりも良かった。
特にノブ役の中村くんはウォンビン似で、キャラクター的にもいちばん好感が持てたなぁ。
この映画を観たことで、少しだけ【野球】に対する見方が変わったかも。
↑日常生活の中で、スポーツにほとんど興味を持てないんです。苦笑
ちなみにタイトルの意味は、ボールの縫い目と人間の煩悩の【数】を表しています。

『ジャージの二人』(2008)
ジャージの二人
北軽井沢に在る山荘を舞台に、のどかでゆるりとした避暑地生活を描いていく。
…と言って、劇的な事が起こる訳でもなく。
観ている内に、登場人物たちがそれぞれに小さな問題を抱えていることに気づく。
でも敢えてそこに触れないし、詳しくは描かない。
誰もが経験しているだろう日常生活のひとコマとして表現する。
なので、確かなる結末なんてものはない。
それでもちょっとだけ一歩前に進めたようなさっぱりとしたラストシーンが好き。
久しぶりに本格的なスローライフ物を観たせいもあって、とにかく癒された。
親子役を演じる堺雅人と鮎川誠(シーナ&ロケッツ)が
絶妙なコンビネーションを魅せてくれる。
やっぱり堺雅人は独自の演技スタイルを持っているなぁ…と感心。
特に内心、何を考えているのか分からないところが巧い。
だって、あの穏やかな表情には騙されるもん。笑
対する鮎川の地で演じているような朴訥な語り口もツボにハマる。
ところどころでクスクスと笑わせてもらいました。
お菓子に関するエピソードやサンドイッチを食べながら『BLTって何の略!?』、
携帯電話のメールを見ながら『Re:って何!?』などなど。笑
この作品のキーアイテムは、古着のジャージと携帯電話。
息子は【桶谷】のエンジ色、父親は【和小】の緑色を着て。
その姿はとても様になっている!
僕も久しぶりにジャージを着たくなったなぁ。
クローゼットの奥に仕舞い込んだままのユニクロのジャージを着てみようかなぁ。笑
…さて、↑の【】内の漢字はなんと読むのでしょう!?笑笑
★ここから少しネタバレです★
【和】という漢字が実はキーポイントだったり。
僕が好きな漢字のひとつでもあります。
読み方はいろいろで【わ】、【かず】、【やわら】などなど。
この作品では緑色のジャージに書かれたその言葉を、
【なごみしょう】と読んでいたけど、実は…。
結構、僕は漢字の読みに強い方なので、そのオチに気づいちゃいました。笑
★ここまで少しネタバレです★
僕はこの映画に結構、ハマりました。
上映時間93分も丁度心地いい感じで。
小説の章の如く、シーンの合間にタイトルを出す趣向も良かった。
中村義洋監督とは初めて波長が合ったような。
彼はこういう静かなタッチのジャンルの方が向いている気がした。
北軽井沢のロケーションや田園風景を見ていたら、
なんとなく『西の魔女が死んだ』を思い出したけど…
断然、『ジャージの二人』組の勝ちです!笑
…あぁ、トマトが美味しそうだった!僕も今度、トーストに挟んで食べてみよーっと♪

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