下妻物語とブッキーがNo.1。

『下妻物語』(2004)
下妻物語
──この映画の見どころは?
中島哲也監督が描く世界観と深田恭子&土屋アンナの説得力ある存在感。
──面白かった?
うん、かなりね!見終わった後、心地いい気分になれる青春映画だった!
映画館で観なかったことを、激しく後悔したなぁ。
丁度、この映画の公開時期は以前の職場で忙殺してた頃だったんだよね…。
この作品…(女子友達たちから)僕が既に見てると思われてたり、
絶対に僕が気に入ると言われてたけど…ホントにその通りだった。
まず、最初に目を惹かれたのが中島監督の映像の色合い。
『嫌われ松子の一生』(2006)同様の
POPでカラフルな配色にノックアウトされてしまいました。
あちこちに動き回るカメラワークも好きだったり。
竜ヶ崎桃子役の深田恭子と白百合イチゴ役の土屋アンナは
正にハマり役って感じで、伸び伸び:活き活きとしてたなぁ。
本来はあまり好きな女優さんたちではないんだけど(苦笑)、
この当たり役を見て、かなり見直しました。
ひとつの【映画】で、これだけもの凄く光ることがあるんだと実感!
住む世界:好みが全く違う女子高校生2人が
ひょんな事で知り合って(このエピソードも笑える)、
徐々にお互いを意識しつつ友情を深めていく。
その過程が押し付けがましくなく無理やりにも描いてなくて、
見ていて好感が持てるし微笑ましいんだよね。
2人がなにげなく発する台詞や行動に納得したり、感動させられたりもする。
ある意味、『嫌われ松子の一生』に通ずるものがあった気がする。
中島監督は、きっとオトメンな心を持った人でもあるんだろうなぁ…と思えた。
この監督が描く奇妙ながらも前向きに思える人生観が大好き!
うん。きっと自分のことをいちばん理解してくれてる人が必ず近くに存在するんだと思う。
自分自身のマイナスな部分もきちんと見つめながら、或いは開き直りながら(笑)、
周りにどう思われようと自分の信念を貫き通すことの大事さを思い出させてくれたなぁ。
もう誰かに媚びたり、同調したりするだけの人生なんてゴメンだもん。
彼女たちを脇で支える俳優陣たちも、個性的なメンツばかりで最高!
特に僕はBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの社長役の
岡田義徳くん独特の奇妙なアプローチにハマり(笑)、
彼が桃子に電話越しで伝える台詞に感動させられたりしたなぁ。
桃子の祖母役の樹木希林の動きもツボでした。笑
──印象に残るシーンは?
もうね!とにかくいちばん印象に残ったのは、クライマックスで桃子が豹変するシーン!
『えーーーっ、あの深キョンがこんな演技できるん!?しかも様になってるし!!』と、
ストーリーの展開的にもかなり度肝を抜かされてしまいました…
と同時にもの凄くキモチがスッキリしたんだよね!
イチゴがエンディングで見せるロリータ系ファッションにも驚かされたり。
いや…予想以上に可愛くて、思わず土屋アンナに惚れちゃいそうになりました。笑
あとは…少女時代の桃子が母に言う台詞が強く印象に残ったな。
『人間は大きな幸せを前にすると急に臆病になる
幸せを勝ち取ることは不幸に耐えることより勇気が要るの』…深い!
──他に何か言いたいことは?
もし僕が女子に生まれていたならば、一度くらいは
BABY,THE STARS SHINE BRIGHTを着てみたいなぁ…と思っちゃいました。
今回初めて、そのファッションの魅力と良さに気づけたような気がするんだよね。
まぁ僕の顔立ちだったら、絶対に似合うと思うし。笑
ちなみに中島哲也監督の次回作は舞台劇の映画化で『パコと魔法の絵本』
パコと魔法の絵本
予告編を見る限り、これまた一風変わったストーリーみたいなので、
かなり期待できそう!
土屋アンナも登板するし、大好きなブッキー:妻夫木聡も出演するので今から楽しみ♪

『NODA・MAP野田地図第十三回公演「キル」』(2008)
キル
──この舞台の見どころは?
演出家兼出演の野田秀樹の独特な世界観と、
僕にとっては本格的な舞台初出演となる妻夫木聡:ブッキーだな。
──面白かった?
今年1月に行われた東京公演の模様を自宅で鑑賞。
野田秀樹演出の舞台はかなり頭を使いながらも、
見終わった後に残るものはとても大きいので好きだったりする。
今作も、その印象は変わらなかった。
2幕構成で、1幕目は笑いアリの賑やかな展開。
2幕目は物語の核心を突いてくるので、段々と重たくなっていく。
終盤は息を殺し、集中して魅入ってる自分に気づくことも。
初舞台のブッキー:テムジン役から確実に伝わってきたのは一生懸命さと初々しさ。
ただね、やっぱり舞台慣れをしてないせいか、
発声がきちんと出来てないように映ったな。
お腹からではなく、喉からの勢いだけで発声してるようだったから。
事実、声枯れをしてたと思うし。
でも、さすがに存在感は抜群にあったと言えるかな。
ノースリーブを着る衣装になった時のフォルムと腕の筋肉のつき方が綺麗だった。
テムジンの妻シルク役の広末涼子。
美しいスタイルはとても舞台栄えするんだけど、
存在感として見たらちょっと線が細いような気がする。
そう考えるとやっぱり舞台慣れした
勝村政信、野田秀樹自身、高田聖子辺りは抜群に巧かったと思う。
そうなんだよね。舞台は映画やTVと違って部分的なフォーカスは一切なく、
表情だけではなくて身体全体で表現しないといけないから難しいと言える。
──印象に残るシーンは?
野田秀樹の作品には、独特な台詞の言い回しや【言葉遊び】が出てくる。
ひとつの言葉に幾通りもの使い道や解釈があって、
毎回『なるほど!』と思わされることもしばしば。
例えばタイトルの『キル』という言葉には…『着る』と『斬る』の意味合いがあり、
気づけば上手い具合にその言葉が入れ替わったりしている。
他にも『セイフク』という言葉には…『制服』と『征服』だったり。
台詞を聞き取りながら、その言葉の持つ意味を拾っていかなければならない。
──他に何か言いたいことは?
ブッキーと広末涼子のキャスティング。
2人とも頑張ってたとは思うけど、正直ハマり役までとはいかなかったので(苦笑)、
僕的には初代テムジン役の堤真一と松たか子で見たかった気もする。
演じた俳優がその役に成りきっているのかがカーテンコールで大体、想像つく。
舞台人の多くは大抵、その役を引きずったまま放心状態になってたり、
感情が昂ってるように映るから。
ブッキーと広末涼子はね…すぐに【素】の自分に戻ってた気がする。
観客に笑顔を見せれる余裕があったからね。苦笑
NODA・MAPを大阪で生で観れる機会は今後なさそうなので、
それがとても残念だったりする。
野田秀樹曰く、『大阪の上演会場で演出上、好いと思える場所がない』かららしい。

──次回、登場予定の人物は?
今度こそ、石油を掘り当てアメリカンドリームを実現した男。
今度こそ、読書会に参加する5人の女性と1人の青年。

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8 Comments

ピサロ says...""
ブッキー、やはりお腹から声出てなかったのかー。来年の大河ドラマに向けて頑張ってほしかったんだけれど。広末もそんな感じだし、2人とも映像向きなんかな、やっぱり。 堤真一と松たか子の方が、そりゃあ見ごたえありそうだね。
2008.05.06 21:25 | URL | #- [edit]
Elijah(管理人) says..."ピサロさん。"
ピサロちゃん

コメントありがとう!
『キル』
うん。ブッキー、お腹から声出てなかったと思うよ~。
表情も目を見開く的パターンが多かったし、勢いで演じてた気がする。苦笑
来年のNHK大河ドラマはTV的演技でいけるから、全然問題ないと思うよ。
ブッキーも広末涼子もビジュアル優先的なところがあると思うから、映像向きの俳優さんなのかもしれないね。
舞台って料金が高い分、それに見合うものを返してほしくなっちゃうから、そりゃあやっぱり見応えある堤さん&松さんコンビで見たくなるよね。笑
んでも、まぁ僕的にはブッキーの初舞台を見れただけで満足かな♪
2008.05.06 22:16 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ken says..."ジャージ"
「下妻」は完璧なおもしろさでしたねー。
テンポと映像センスのよさはさすがですが、
キャラ造詣がみんなすごい!
さいごの深キョンのブチギレ演技も含めて、
すばらしい作品でした。
原作もかなりよくできてるので、
その力も大きいですねー。
ディティールの細かさもすごく好きでした。
アルマーニとUSJのジャージほしいかも・・・(笑)

さて「パコと魔法の絵本」はどうなるでしょう。
2008.05.08 23:53 | URL | #VaGrzmSs [edit]
myrtille says..."下妻物語"
私もElijahさんと同じく
桃子が母親を諭す言葉にカナリ共感&感動しました
あと「人は裏切るもの、裏切ると書いて人と読むのっ!」
なんてイチゴを励ます言葉(の発想)にも感動しました
桃子とイチゴ っていうネーミングも可愛いですよね♪
嫌われ松子~も想像の域を超えていて
中島監督の作品はほんとに面白くて大好きです!
2008.05.09 19:56 | URL | #- [edit]
Elijah(管理人) says..."kenさん。"
kenさん

『下妻物語』
そうですね!この作品は、もうホントにすべてにおいて完璧でした!
キャラクター造詣が確かに優れていました。
演じる俳優陣も、それぞれみんな適役適任という感じでしたし♪
中島哲也監督作品は小ネタがあったり、隅々まで凝ってあるので見ていて楽しいです。
…kenさん、ヴェルサ○チとU○Jのジャージが欲しいですか??
ならば、ジャージ天国・尼崎まで買いに行かねば!ですね。笑
原作者の嶽本野ばらが書いた続編が存在するので、ぜひ映画も続編を作ってほしいんですが、ちょっと間が空きすぎてますよね。苦笑
そう言えば、嶽本野ばら自身もノンフィクション的な『タイマ』で復活しましたよね。
…関係ないですが、堺雅人&鮎川誠主演の『ジャージな二人』も気になります。笑
2008.05.09 20:34 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
Elijah(管理人) says..."myrtilleさん。"
myrtilleさん

『下妻物語』
myrtilleさんも、あの台詞に感動されたんですね!
>「人は裏切るもの、裏切ると書いて人と読むのっ!」
↑あ!僕もこの台詞憶えてますし、(いい意味で)グサッときました!
この映画…意外と台詞自体に深さが描かれてますよね。
理に適ったことを言ってるというか。
そういう点でも、もの凄くインパクトがありましたね。
桃子とイチゴのネーミングも可愛かったですよねー。
イチゴがあえて自分のことをイチ【コ】と名乗ってる辺りもCuteでした♪
中島監督のイマジネーションの広さは本当に凄いものがあると思います!
今は、初期の頃の永瀬正敏主演の『Beautiful Sunday ビューティフルサンデー』を見てみたいです☆
2008.05.09 20:51 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ヒデ・グラント says..."アンナのイタリア語講座"
『下妻物語』、僕も映画館ではなく自宅で観たんだよね。
ちょうど 『嫌われ松子~』 を観た直後に、この監督さんの前作を観たい!と思ってさ。
『下妻~』 もすごく良い作品だよね。王子のいうとおり、ヒロイン2人とも自分独自の生き方をしっかりもっていてさ(周りからは理解されづらいほど個性的・強烈なものだけど・笑)。

土屋アンナ は僕も苦手な女優です(昨夜、テレビで 『さくらん』 を放送してたね)。彼女で思い出すのが 『NHKのイタリア語講座』 なんだよね。アシスタントとしての出演だったけど、もう全然勉強する気ナシ!すっげ~テキトーなの(笑)。「大丈夫か?NHK??」って、見ているこっちが心配になるほどだったけど(というほど毎回見ていたわけじゃなが)、途中からは逆に面白くなっちゃってさ。この女、スゲ~!って。女・高田純二って感じ(笑)
当然、イタリア語なんて一言も覚えてないだろうなぁ~アンナちゃん(笑)。
2008.05.12 00:49 | URL | #IOg9bXQk [edit]
Elijah(管理人) says..."ヒデ・グラントさん。"
ヒデさん

『下妻物語』
ヒデさんも既に見てたんですね。
やっぱり『嫌われ松子の一生』を観ちゃうと、中島監督が持つ他の世界観にも興味を持つようになりますよね。
しかも!ヒデさんもこの作品を気に入ってるとは!…ヒデ・イラの法則が…笑。
今回、こうして記事に書いてみて、この作品の人気の高さを実感できましたねー。
自分独自の生き方や考え方を持つことは大事だと思います。
ほら、人って感化されやすく流されやすいじゃないですか。
個性的な人ほど、心の許容範囲が広いと思えるんですよねー。
すべての人に受け入れられなくても、自分のことを必要だと認めてくれてる人がひとりでも居たら、それでイイんじゃないかと思えました。
土屋アンナは『下妻物語』に限り、OKですね。
『さくらん』での演技はダメダメでしたから。苦笑
彼女は自分の本業は歌手とモデルだと言い切ってるところがあるみたいですし、沢尻エリカ同様、存在自体でこの芸能界を生きてるって感じがします。誰にも媚びずに。
そういうところが今の若者世代に支持を受けてる感じがするんですよね。
2008.05.12 17:50 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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