映画の先生、ありがとう。

日本のベテラン映画監督でいちばん好きだった、
市川崑監督が肺炎に因り、亡くなった。
市川崑
1915.11.20-2008.2.13:享年92。
日本の古き善き伝統や映像の美学を彼に教わったように思えるので、
僕にとっては【映画】の先生みたいな人だった。
とにかく!独特なカット割りと編集の巧さに唸らされた。

市川監督作品でいちばん好きだったのは、
やっぱり金田一耕助シリーズ。
もちろん、石坂浩二主演版。
『犬神家の一族』(1976)
『悪魔の手毬唄』(1977)
『獄門島』(1977)
『女王蜂』(1978)
『病院坂の首縊りの家』(1979)
好きな順番は、⑤→④→①→②→③かな。
もう本当にこのシリーズは大好きで、
DVD-BOXも持ってるし、何度見たことか!
金田一耕助の事件匣
この独特の明朝体のスタッフ・クレジットも大好きだった!
結局、長編の遺作となったのも、
2006年にセルフ・リメイクされた『犬神家の一族』
犬神家の一族②犬神家の一族
僕にとって、最初で最後の映画館での金田一耕助体験となってしまった…。
きちんとスクリーンで観れておいて、本当によかった!
振り返れば、このリメイク版のラストシーンは、
金田一氏が当てもなくどこかへ旅立つ前向きなものだったと気づく。

ほかに観たのは…。
山口百恵引退記念作としても有名な『古都』(1980)。
吉永小百合の新境地を開拓した『細雪』(1983)。
又しても吉永小百合と組んだ『映画女優』(1987)。
僕が初めて市川監督作品をスクリーンで観た、
『天河伝説殺人事件』(1991)。
違和感覚えた豊川悦司版『八つ墓村』(1996)。
そして…岩井俊二監督による、
ドキュメンタリー風映画『市川崑物語』(2006)。
市川崑物語
もちろん、まだまだ代表作は限りなくある。
DVDを買ったまま、ずっと見たことのなかった、
『黒い十人の女』(1961)をそろそろ見る時かな…。
三島由紀夫原作の『鹿鳴館』(1986)も見てみたい!

きっと今頃、市川監督と一緒に仕事をした多くの著名人が、
笑顔で彼を迎え入れてることでしょう。
映画の先生、本当に長い間お疲れ様でした。
そして…心からありがとう、を。

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6 Comments

ZAK says...""
今年に入って
なんだか三途の川の船の往来が激しいね
今度は監督さん・・・

大往生だとは思うけど
名監督がまた逝ってしまったね

金田一シリーズは
この監督さん置いて考えられないなぁ
ドラマで観ても
あのオドロオドロしさや
じっとりくる雰囲気は伝わらないもんね

オレの順番は
①→③→②→④→⑤
あぁ定番

つかそのチョイス
さすが天邪鬼(ガハハ)
2008.02.14 13:32 | URL | #- [edit]
ヒデ・グラント says...""
以前コメントにも書いたかもしれないけれど、
僕が映画館で最初に観た作品が 『犬神家の一族』 でした。
その後も金田一耕助シリーズは欠かさず観に行くおませさんだったけど(笑)、市川監督の創りだす世界観、好きだったなぁ~。

その 『犬神家の一族』 のリメイク版、僕もスクリーンで観ることができて良かったです(←映画館で邦画を観ることが滅多にない僕にとっては、ホント珍しいこと)

それにしてもDVDーBOXまで持っているとは!
王子にとっては本当に「映画の先生」だったんだねぇ。
2008.02.15 10:18 | URL | #IOg9bXQk [edit]
Elijah(管理人) says..."ZAKさん。"
ZAK兄

うん。今年に入って、なんだか著名な人たちがどんどん亡くなってる気がする。こういうニュースを知ると、本当に哀しい気持ちになるよ。
まぁ、それだけ自分自身も歳を重ねたということだけどね。
市川監督。
92歳の高齢だから大往生だとは理解しつつも、まだまだ新作を観たかったんだよね…。
この歳で現役の監督さんって、彼と新藤兼人くらいしかいないもん。

うんうん!僕も金田一耕助シリーズは、市川監督以外じゃ考えられないよ~!殺害のシーンでさえも、美しさを感じてしまうものがあったからね。
本当に、【映像の魔術師】という肩書き通りの人だったなぁ。

ZAK兄が好きな順番。
笑っちゃうくらい、まったく僕と真逆だね!
僕…映画に限らず、好きなアーティストの音楽もそうだけど、ちょっとピークを過ぎた頃の作品の方が好みなんだよね。
気負い無く、自由に撮ってる:歌ってる感じがして。
…なので、天邪鬼じゃないもんね!…ガハハッ!!
玄人好みと言って!!笑
2008.02.15 14:57 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
Elijah(管理人) says..."ヒデ・グラントさん。"
ヒデさん

映画館でいちばん最初に観た映画が、『犬神家の一族』というのが凄い!
幼少期だったら、トラウマになってしまいそうな勢いですよね。
今だったら、確実にPGついてるハズ!笑
映画館で同じ監督のリメイク作まで観れるというのは、そうそうない機会だと思うので貴重ですよ!
未だかつて僕は、そういう経験ないですから。
市川監督の世界観は、陰惨な中にも美しさがあるということに、映像作家としての美学を見れた気がします。

DVD-BOXは、発売を知ってすぐに予約して購入したほどなので(笑)、僕の家宝です♪
まだまだ市川監督の作品を見てないのが山ほどあるので、これからも映画の【先生】として勉強させて貰おうと思ってます!
2008.02.15 15:13 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ken says..."さよなら"
市川昆は最後の昭和の監督の貫禄がありましたよね。
一連の金田一シリーズをはじめとして、
世界観の大きさが好きでした。
賛否両論ありましたが「犬神家」のリメイクも、
今となってはいい冥土の土産になったのかなぁ。
2008.02.19 00:41 | URL | #QfPbGVMw [edit]
Elijah(管理人) says..."kenさん。"
kenさん

そうですね。市川監督は、最後の侍スピリッツを持った巨匠だったと思います。昨日もTVの追悼番組で『細雪』を放送していて、思わず魅入ってしまいました。
風情を感じさせる素晴らしい作品でしたよ。
もうこういう風格を出せる監督さんが居ないと思うと寂しいですね。
僕は長編としての遺作が代表作だった『犬神家の一族』のリメイクだったことに、監督として本望だったんではないかと思ってます。
ファンの僕としても、これが遺作で良かったと思ってますから。
新旧カップリングされた限定盤DVDを買おうか悩んじゃいましたね。
2008.02.19 14:25 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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