しばらくミートパイは食べたくない。

今月の大本命だった、
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)を観てきた。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師④
大好きなティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演コンビによる新作。
このコラボレーション作品が、面白くないハズがない!
…だけど正直、ハードルが高すぎた。期待しすぎた。
僕の中では至って、【普通】の出来映えだった。
あえてゴールデングローブ賞の作品賞で競い合った
『ヘアスプレー』と比べるならば、僕は断然『ヘアスプレー』の方が好き。
とにかく!エグくて:グロくて、暗くて、重たかった。
血がこれでもか!×2と、たっぷり出てくる。
おまけに、映像まで暗いとくる。
スクリーンで観たからこそハッキリしたけれど、
これが家のTVだったら、なにが映ってるのか判らないと思う。
ま。モノトーン:白×黒&対照的な赤だけで表現した、
芸術性の高い映像と美術は見応えあったけど。
ある登場人物の最期の場面には、思わず目を背けたくなってしまった。
肝心の歌がね、どうも僕の心には響かなかったんだよね。
主人公たちの深い哀しみが伝わってこなかった。
ジョニーもヘレナ・ボナム=カーターも、
ずば抜けて歌が上手いとは思えなかったし。
あまりその歌唱力に惹きつけられなかったな。
…ということは、ミュージカル映画としては致命的!?
ただ、ジョニーとアラン・リックマンのハモリの場面にはゾクゾクしたけど。
でも決してジョニー&ヘレナがミスキャストって訳ではない。
演技に関しては、完璧に自分のものとしていたから。
そこが彼らの凄いところでもあると思う。
今回の若手のキャスティングは、ちょっと失敗??
ちっとも美しくなかった…と言うか地味で、あまり印象に残らず。
僕的にはスウィーニー・トッドの娘役は
クリスティーナ・リッチ@『スリーピー・ホロウ』で、
妻役はウィノナ・ライダー@『ビートルジュース』&『シザーハンズ』で、
船乗りの青年役はギャスパー・ウリエルで観たかったなぁ。
ま。僕は『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物が3人も居たことに、
違う意味で興奮してたけどね。笑
ミセス・ラベット→ヘレナ・ボナム=カーター→ベラトレックス・レストレンジ
ターピン判事→アラン・リックマン→セブルス・スネイプ
バムフォード→ティモシー・スポール→ピーター・ペティグリュー
そうそう!ピレリ役のサシャ・バロン・コーエン@『ボラット』の
登場場面には思わず笑えたなぁ。
彼だけ真っ青な衣装で登場していて、そこだけトーンが違うんだよね。
濃い顔立ちだけど、やっぱりグッド・ルッキングだなと思った。
歌声も聴けたのが嬉しかったな。意外(!?)と上手!
ミセス・ラベットが夢を語りながら歌う場面も、
『チャーリーとチョコレート工場』風のバートン監督らしさが出ていて、
ちょっとホッと出来たり。
ヘレナ・ボナム=カーターは、今でこそ実生活での
ティム・バートン監督のパートナーだと注目されてるけど、
もともとはきちんと演技が出来る英国女優さんでもあるんだよね。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師⑥
『眺めのいい部屋』、『ハワーズ・エンド』、『鳩の翼』と
英国文学物でも素晴らしいパフォーマンスを披露していたし。
彼女のキャリアでは異色の『ファイト・クラブ』でもね!

…そうだなぁ。かなり久しぶりにティム・バートン監督の
ダークサイドな一面を見た気がする。
僕的にはあまり得意じゃない、
『バットマン リターンズ』の頃の彼の世界観を連想してしまった感アリ。
きっと『バットマン リターンズ』が好きな人には、
この作品は愛されるんじゃないかな。
僕は『スリーピー・ホロウ』的な、
ダークな中にも光る明るさみたいなものが欲しかった。
監督は違えど主演は同じジョニーの、
『フロム・ヘル』的な残忍さの中にある美しさも欲しかった。
ま。相変わらず哀しい中にもシニカルなユーモアを忘れていなかったけど。
結局のところ、今の僕はこういう救いようのない作品:結末を
求めていないということだ。
観終わった後、気持ち的にどんよりしてしまったもんね。
…万人受けはしない映画だと思うなぁ。
特にスプラッターが苦手な女子には…
『チャリチョコ大好き!ジョニーが出てる!キャアキャアキャア!!』的な
ノリで観に行くと痛い目に遭うかもね。笑
決して悪い作品ではなかったけど、もう一度見たいと思えるモノでもなかった。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師⑦
あ。最後にいちばん言いたいことは…。
しばらくミートパイorハンバーガーは食べたくないです。苦笑

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4 Comments

ヒデ・グラント says...""
ほぼ同時刻にBLOG(mixi)にアップした 『スウィーニー・トッド』 の感想。
見事に真逆だね~!(笑) こうも反対だと、かえって清々しいや。
つか、嬉しくなっちゃうね。
あ、しばらくミートパイは食べたくないってのだけは一緒だ(笑)。

オープニングの、血液が歯車を通って下水道に流れていく不気味な映像、
ちょい『モーテル』(のオープニング)っぽくもあり、
『ホステル』(の冒頭シーン)っぽくもあり、かなりシビれました。
街全体の雰囲気は、どこか『パフューム』を彷彿とさせるというか。

復讐心・・・僕もけっこう強いほうだと思うんだけど(昔は ”やられたら倍にしてやり返すタイプ” だったから・笑)、最近はそういったことに時間や労力を奪われるのすらもったいなくて、極力忘れるようにしてるかな。
それに、”因果応報”という言葉もあるように、復讐って回りまわって自分に返ってくるからね(怖)。

劇中、ヘレナ・ボナム=カーター が、
「復讐の楽しさの半分は計画にあるの♪」 と歌っていたけれど、
頭の中で空想しているだけで半分くらい気が済んじゃってる部分もあるもんな。

気持ち悪さと物悲しさしか残らない作品だったけど、いつまでも切なさが残りつづけるラストで、映画として深く印象に刻まれたかな。
2008.01.22 15:10 | URL | #IOg9bXQk [edit]
Elijah(管理人) says..."ヒデ・グラントさん。"
ヒデさん

お互いの感想、真逆でしたね。笑
…と言うか、僕の周りでこの作品を苦手だと言う人は今のところ僕くらいだと思います。
何人かは、至って【普通】だと言ってました。

オープニングのクレジットは確かに興味を惹かれましたね。
言われてみれば、『モーテル』に似てるかもしれないですね。
でも『モーテル』の方がもっと斬新でシャープだったように思えます。
『ホステル』は、あいにく憶えてないです。汗
…ああ!確かに『パフューム』ぽかった!!
だから、苦手だったのかも!!!爆

復讐心。
僕はこれまでの人生において、意外とないんですよね。
逆に、いかに相手を赦せる心を持てるかだと思ってるので。
ただ、トッドみたく愛する人:彼氏と親友、特に両親に何か遭った時は豹変するかもしれないですけどね。
因果応報の言葉には納得です。
>頭の中で空想しているだけで半分くらい気が済んじゃってる部分もあるもんな。
↑この感覚…なんだか解る気がします。

ちなみに僕は同日に、『28週後...』も観てきましたが(この映画の感想は記事にはしないと思うので)、こちらもなかなか見応えありましたよ。
スピーディーな展開で、全編ハラハラドキドキしっぱなしでした。
でも残虐さは、『スウィーニー・トッド』の勝ちかな。笑
2008.01.22 20:48 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
chocolate says...""
王子

私もミート・パイは当分食べたくありませーん。
とか言いつつ食い意地張ってるから今夜あたり食べてるかもしれないけど。(笑)

この作品は私の中でも普通でした。
この2人らしい作品には違いないけど、
それ以上に驚きがなかったっていうかね。
でも赤と黒のドロドロのコントラストは結構素敵だったかなとも思ったりして。
2008.01.23 10:28 | URL | #- [edit]
Elijah(管理人) says..."chocolateさん。"
chocoちゃん

chocoちゃんも、ミートパイ食べたくないんだね…ワーイ、仲間だ!!
……って、なになに今日辺り食べてるって!?信じらんないっ。笑

この作品、chocoちゃんも普通だったんだねー。
そうそう!選ぶ題材自体は、バートン監督とジョニーらしさが溢れてたんだよね。
その通り!斬新な驚きがなかったなぁ。
ま。勝手に期待しすぎてた僕も悪いんだけどね。
赤×黒…この色使いは確かにかなり印象に残ったよねー。
うーん、でも僕は素敵とは思えんかったよーーっ。汗
2008.01.24 00:07 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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