蜘蛛女のキス(日本)

2005年09月19日
【男優二人の究極の愛の物語 本当の愛がここにある
モリーナ『男を一番愛せるのは男かもしれない』
バレンティン『彼を愛したことがいちばんの革命だった』】


ウィリアム・ハート&故ラウル・ジュリア主演の映画版が最も有名な作品の舞台劇。
性犯罪で投獄された同性愛者モリーナと反体制運動の革命家バレンティンの監房での物語。
そのモリーナに今村ねずみ、バレンティンに山口馬木也が扮する。

どちらかと言えば、モリーナ側の視点で描かれていたと思う。
はっきり言って、今村の公私混同っぽいキャッキャッ×2した舞台だった。
モリーナがバレンティンを愛する物語ではなくて、今村自身が山口に恋している物語。
本来はもっと深遠で重厚な作品であるはずだろうに、
軽く感じたのは一幕目の今村のコメディ調の演技のせいか。

演ずる男優2人それぞれが共に、役に対する掘り下げが浅いので、
今ひとつキャラクターの悲しみや怒りそのものが伝わってこなかった。
この役を演じるには線が細すぎるし、まだまだ演技力が足りない気がする。

お目当ての山口は男らしい顔つきで、いい声をしているものの、それ以上の魅力はなかった。
体格も筋肉はついているようだが、まだまだ華奢すぎる。
もう少し、歳を重ねてからTryした方がいい。

そういう意味でも、バレンティンの役は男性的な大人の色気と魅力が最大限にある、
渡辺謙か福井晶一(劇団四季)辺りに演じてほしかった気が。
モリーナ役も人生を熟知していそうな風格ある市村正親、辺りで。

結局、印象に残ったのは悲しいかな(でも笑える)、今村のナルシストぶり。
『僕の演技を見て。愛して。』って感じだった。

一緒に観た藤原ちゃんが鑑賞後、『今村ねずみはゲイだろうね。』と言い放った。
そう言われてみれば、そうかもしれない。
カーテンコールの時に、やたらと山口に必要以上にベタベタしていたから。
↑この見解がもし間違っていれば、彼に対して大変失礼な話だけれど。

あまりにも肝心な物語の印象が残らなかったので、
藤原ちゃんが絶賛する映画版をいつか、ちゃんと見てみたい。

20050919230243.jpg

シアター・ドラマシティ/藤原ちゃん・小玉ちゃん

S席7800円
Comment

管理者のみに表示