ワンダーランド(アメリカ=カナダ)

【信じてくれたのは2人の女性だけだった
実際の殺人事件に関わった、孤独なポルノスターの真実】


本国予告編を見た時から気になっていた。
思わぬ拾い物だった。ちゃんと映画館で見といてよかった。

マーク・ウォールバーグ主演『ブギーナイツ』のモデルとなった実在のポルノスター、
ジョン・ホームズの落ち目となったその後を描いている。
『ブギーナイツ』でもインスパイアされているドラッグ・ディーラーへの襲撃事件だ。
俗に言う、未解決『ワンダーランド殺人事件』。

とにかく映像がクールでスタイリッシュ!!
セピア調の色彩に神経揺さぶられるカメラワークと激しいカット割に興奮。
ストーリーのテンポもよく、新鋭ジェームズ・コックス監督の演出力と構成が素晴らしい。
不確かな真実ながらも、その謎が解けていく快感。
極上の実録フィルム・ノワールに仕上げている。
この手の作品って、ただ説明するだけのドキュメンタリーぽくなりがちだけど、
コックス監督の手腕が光り、観ていて本当に神経がゾクゾクしてくる。
正にアドレナリンが噴出しそうな勢い(=感覚)だ。

映画通にはタマらないキャスティングも、魅力のひとつ。
ヴァル・キルマー、ケイト・ボスワース、リサ・クドロー、ジョシュ・ルーカス、
ディラン・マクダーモット、ティム・ブレイク・ネルソン、クリスティーナ・アップルゲイト、
キャリー・フィッシャー、フランキー・G(ワイルドでカッコよくて大好き)、エリック・ボゴシアン、
ジャニーン・ガラファロ、果てはパリス・ヒルトンまで。
役者全員が見事に役になりきり、見応えのある演技を披露してくれる。

特にジョン・ホームズを演じたヴァル。
彼の主演映画を観るのは、かなり久し振りだ。一時期、ハマった男優だから。
『ドアーズ』のジム・モリソン役といい、
一時代を築いたカリスマ性のあるスターを演じさせるとピカイチ。
特にドラッグが絡むと演技力倍増。
過小評価されがちだけど、巧い役者だと思う。
こういう1980年代初頭が似合うし、この時代のなんともいい難い雰囲気がたまらなく好きだ。

『ブギーナイツ』を好きな人には見てほしい作品。
そしたらもっと、あの作品が面白くなるだろうから。
前編が『ブギーナイツ』(=栄光)で、後編がこの作品(=挫折)って感じ。
2本でひとつの傑作だと言える。

20050915231338.jpg

動物園前シネフェスタ4/単独

割引券1500円→1500円

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5 Comments

ree says...""
「boogie nights」にその後の続編があったとは・・
同じくマーク・ウォルバーグに演じて欲しかったような気も。
前作boogie~が大物キャスト揃いだっただけに、上記キャストの
面々がう~ん、たまらなくB~C級スター(C.アップルゲイト、パリス
辺りが特に。J.ガラファロも群像劇の脇役に欠かせない。何となく
ガラファロとリリ・テイラーってキャラカブるんですが~ブスとか
変キャラで~どうでしょう?どっちも割と好きだけど)のフレーバー
がしますね。。
上映劇場が動物園前シネフェスタってとこもそれっぽいですね。
レンタル出たらチェックしてみます。
2005.09.19 12:11 | URL | #- [edit]
Elijah says..."reeさんへ。"
これ、『ブギーナイツ』の続編ではないです。
元になった作品=別物と思って下さい。だけど、2本でひとつみたいな(笑)。
なので、マークよりはヴァルのキャスティングで正解です。
クリスティーナは言われないと判らないし、パリスもジャニーンもチョイ役です。
ジャニーンとリリ、言われてみると被る気もするけど、ジャニーンはまだ親近感がある。
リリはビアンぽいですよね。エキセントリックな感じがする。
この作品は、大阪ではもともと先日2度目の休館となった十三の『第七藝術劇場』でレイト公開されてました。東京では近未来感感じる『K’s cinema』での公開でしたよね。
DVDは10月21日に出るので、Checkしてみて下さい。
2005.09.19 21:52 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ree says..."どうも!"
ビアンってレズビアンのこと?
確かにリリは何故かレズとかヨゴレ(ブスとか)役が多いですね。
ジャニーンの方がかわいいけど、彼女もなかなかキャラ濃い。

十三の第七~って行った事ないけどまだあったんですね。
九条のシネ・ヌーヴォとかもまだあるんですかね?
ごめんなさい・・K's cinemaってとこは行った事ないな~
どの辺にあるの?
2005.09.22 01:47 | URL | #- [edit]
Elijah says..."reeさんへPart2。"
そうです。ビアンはレズビアンのコトです。
こっちの言い方の方が可愛くて柔らかい気がするし。

『シネ・ヌーヴォ九条』は健在ですよ。最近、座席がリニューアルされました。
来週、ここにも映画を観に行きます(笑)。
『K’s cinema』は新宿にあります。
『ケイナ』のパンフレットを買いに立ち寄っただけなんで、実際にそこで映画を観たコトはないんですが。
『ユーロスペース』、同区内の違う町に移転するみたいですね。
で、後釜に日販が運営する『シアターN渋谷』ができるようで。
さすが芸術の都です。羨ましい。
2005.09.23 14:01 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ree says..."うん"
ビアンってかわい~かも。
私もこれからそう言いますね。

新宿の方はあまり行かなくて、たまに新宿高島屋テアトルスクエア
(だったかな?)とか新宿方面でしかやってなかったりする時は行きます。
確か「バッド・エデュケーション」「スパニッシュ・アパートメント」
「ガウディ・アフタヌーン」をここで見たような記憶があって、
たまたまスペイン舞台のものが多いような。

ユーロスペースはアニメーション「ミトン」を見に行ったぐらいで
あまり利用した事ないかも。
わかりにくい場所だったけど、移転したら又わからんくなりそ。
2005.09.23 21:45 | URL | #- [edit]

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