タッチ(日本)

【初めての恋の切なさも、キラキラ輝く】

なぜ、見たのかって?
監督が大好きな『金髪の草原』、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』の犬童一心だから。
ただ、それだけの理由。

原作者あだち充の漫画は、僕にとって青春のメモリアルであり、
コミックス全26巻は今でも大切なコレクション。

その作品の映画化である今作の出来は、単なるアイドル映画に過ぎなかった。
浅倉南役の長澤まさみはチャーミングだったけど、それ以上のものはない。
いかんせん、全てにおいて原作を頼りすぎていた。漫画の名場面を踏襲しているだけ。
しかも、展開に深みがないので、見ている側にちっとも気持ちが伝わってこない。
初期の頃の最も重要なシーンである上杉達也(斉藤祥太)と南のファーストキスシーンも、
上映30分辺りに唐突にやってきて、意味のあるシーンが無意味なものになっていた。
そんな感じで、中盤の見せ場であるはずの、
上杉和也(斉藤慶太)の死ぬシーンも感情がついてこず、空回りするだけ。
ラストの告白のモノローグも、なんだかなぁ。

当たり障りのないように描いていた気がする。
はっきり言って、原作のダイジェスト版。
長編漫画を116分に収めるなんて、所詮ムリな話。
それだったら、和也が死ぬまでに絞って、
丁寧にかつ感情豊かに描いていた方が絶対によかったと断言する。
エンディングに流れる爽快感があるはずのYUKIの『歓びの種』が、逆に空しく聴こえてくる。

犬童監督に苦言。
もう二度と雇われ仕事をするのは止めて下さい。
本当のあなたが撮りたい作品ではないはず。
あなたらしいテイストがどこにもなかった。
せっかくの才能が枯渇してしまいます。
商業(=メジャー)映画ではなく、本来のアート(=ミニシアター向け)映画を撮り続けて下さい。
キャストも漫画のイメージではない俳優が多かったし(パンチも可愛すぎる)、
演技も一本調子のメンツでは、演出甲斐もなかっただろうけど。

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