メモリアルmovie Part6。

不定期連載、第6回。
この年の僕は遊ぶ友達が固定してて、クラブ通いを止めた頃。
ちなみに5作品は、2000年に映画館で観た思い出に残るものです。

● オータム・イン・ニューヨーク(00米)
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出来は、はっきり言ってよくない。リチャード・ギアとウィノナ・ライダーのせっかくの組み合わせがもったいない。登場人物2人の背景がよく見えてこない脚本に、まず感情移入ができず、共感が持てない。ご都合主義で薄っぺらい話で、同情もできない。大好きなノニーは、相変わらず美しかったけど、ただそれだけで演技がイタダケなかった!!!22才の設定だが、それ以下に思えるカマトトぶった演技!!!特に終盤近くの、はしゃぐ時の演技!!!観ていて「そりゃ、あかんやろう~!!!」とマジ思った。一緒に観た友達もヒイてた。もう、次に観る大本命「17歳のカルテ」に期待するっきゃない!!!(でも、アンジェリーナ・ジョリーに喰われてそうでちょっと心配。)大好きなギアも、さすがに老けが入ってて、それでも銀髪が渋くてよかったけど、役がほんと、観ていて腹が立ってくる!!!なぜ、そこまでモテまくりでプレイボーイのお前が二回りも年下の彼女に固執する?ただ、若いから?病気だから?いったん、彼女に嫌な思いをさせて別れた後、ヨリを戻そうとするその気持ちの変化が理解できなかったし、都合よく思えた。だから、いくらその後にいい事を言ったりしても、薄っぺらく見える。この映画を観て泣いてる人がいたけど、一体どこ観て泣けるの?って聞きたかった(余計なお世話だと思うが)。こういう設定の作品はよくあると思うけど、昔のハリウッド映画だともっと品があったし、観ていて胸にくるものがあった。でも、この作品にはそれがない。観てて、「どうだ、かわいそうだろー。」と思わせるだけの為に作ってる気がする。唯一の救いは、季節感あるニューヨークの風景だけだった。ちなみに、N.Y.が舞台なだけに「ER/緊急救命室」のシェリー・ストリングフィールドがギアの友人の妻役で出ていて懐かしかった。さらにボテが入ってたけど(笑)。65点。2000年9月。奥野。

● サウスパーク 無修正映画版(99米)
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WOWOWで何気なく見てからハマってしまった、TVシリーズのさらにパワーアップした毒のある映画版。正にこれだと、さすがにTVで放送できないだろうと思える程、大量に出てくる禁止用語「ピーーー」のオンパレード!でも、映画だとほんと、全部そのまま聞こえちゃう、無修正!ブラックで下ネタ満載で品がないけど、観終わった後に残る哲学ぽい、ちゃんとしたテーマ。大嫌いなディズニーに爪の垢を飲ませたいね!!!恩ぎせがましいうわべだけの見え透いた説教は、もううんざり!!!この映画を観て思ったのは、アメリカという国はほんとに、肝っ玉が大きいと言う事!!!ジョージ・クルーニー本人が、「ER/緊急救命室」をパロった役で出てて、笑えた。ウィノナ・ライダーは本人に無断使用で出てたけど、かなり笑えた!!!(「オータム~」よりこっちの彼女の方が印象に残るなんて複雑!)ミュージカル調の音楽も妙に頭に残って、観終った後口ずさんでしまう。一瞬サントラがほしくなった。ケニーがとにかくカワイー!!!彼の秘密(?)も観れるし、最後にはX×XXよ!!!同じ日に先に観た「オータム・イン・ニューヨーク」より断然こっちの方が笑えるし、よかった!!!79点。2000年9月。奥野。

● 17歳のカルテ(99米)
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今年に入って、ずっと観たい作品だった。大好きなウィノナ・ライダーが、製作総指揮をかってでる程の渾身の一作だし、テーマにひかれるものがあったから。でも、期待していた作風とは違っていた。もう少し明るくて、友情を深め合う作品だと勝手に思い込んでいたので。観終った後の正直な感想は、観てる途中からも思っていたが、かなり重たい作品だなと。描写がリアルすぎて、観ていて辛くなってくる。実話というせいもあって。どこからどこまでが、「普通」で、そうじゃないのか。本当に境界線がわからなくなってくる。常に「死」と隣り合わせの生き方、考え方もなんだか怖かった。終盤近くの主演2人が言ってる事が、両方の意見が正しく、分かるだけに、どっちつかずで観ていて考えてしまった。ノニーの言い分は、「人はある程度、建前がないと世の中で生きていけないということ」。アンジェリーナ・ジョリーの言い分は、「まっすぐで嘘もつかず、たとえ相手が傷ついても、思ってる事を本音で言って生きるということ」。正に、優等生と劣等生的な正反対な言い分。僕の中で、答えが見つからない。だから、観終った後、すっきりしなかった。でも、とても胸に残って、深く考えさせられるいい作品だと思う。フラッシュ・バックを多用した撮影の仕方と60年代の雰囲気、音楽もよかった。特に、ノニーがギターを弾きながら、アンジーと唄うシーンは印象に残った。ノニーの演技は、正に「渾身」の演技だった。「オータム・イン・ニューヨーク」の演技なんて、手抜きに思えてくる程。アンジーの演技は、やっぱりスゴイものがあって、ひきつけられる魅力が十分にある。ルックスとキャラが正にピッタリだった。クレイジーな演技は特に光るし、彼女の訴えがとても心に伝わってくる。この映画を観て、ますます気になってきたし、ファンが増えると思う。悔しいけど、ノニーよりアンジーの方が印象に残るし、彼女の立場になってしまう向きもある。そう考えると、「受け」の演技は立場的不利だね。ウーピー・ゴールドバーグの演技も、常に落ち着いた諭す感じがよかった。「アンジェラ/15才の日々」のジャレッド・レトもノニーの彼氏役で出ていた。今作の彼は、ヒゲをたくさん生やしてワイルドだった。出番は大してないけど。
この映画のキャッチ・コピーが、
『探しに行こう
心にできた隙間を-
埋めてくれる何かを。』
だった。これを読んだ時、心にひかれるものを強く感じた。「何か」を見つける事ができるかもしれないと。でも、今の自分にはまだ、その「何か」がわからない。もう少し時間をおいて、この作品を振り返った時、わかればいいなと思ってるんだけど…。80点。2000年10月。奥野。

● ヒューマン・トラフィック(99英)
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イギリスの若者のクラブ・カルチャーを描いた作品で、ジャスティン・ケリガン監督は否定してるけど、第2の「トレインスポッティング」って感じだった。オープニングの登場人物の紹介の仕方とかテイストが似てるし。いまどきの若者の他愛のない生活を描いているだけの作品。でも、彼らには彼らの悩みがあって、週末のクラビングが唯一の楽しみ。それが彼らにとって、『何もないぼくらが、何にでもなれる時間』だから。映像はCoolでスタイリッシュだった。テーマも面白かったと思う。でも、観ている僕はもうダメだった。ほんの少し前の僕だったら、その年の年間1位だった「トレインスポッティング」同様、絶賛していたと思う。でも、今の僕にはもうそれがない。僕もある程度の、ナイトライフ(クラブ遊び)をしていたけど、そこで出会う人たちとの薄っぺらい関係に、うんざりしていたので(もちろん、そうじゃない場合もあるかもしれないけど)。「トレスポ」を観た頃は、まだそういった生活に憧れとかがあって、自分もそういった経験をしてみたいというのがあった。でも、ある程度そういった経験をすると、なんかそういったものが、虚しく思えてくる。この作品でも、そういった部分を描いていたけど、観てて共感するものがなく、「フ~ン。」と流して観ている自分がいた。正直、彼らのそういった若さについていけなくて、「もうバカはやってられない。」と言う『守り』に入ってる自分がいるし、おっさんになってきたんだなと思うと悲しかった…。でも、イギリスで公開当時、ヒットした理由がわかるほど、出来のいい楽しい作品だと思う。キャストは地味すぎて、魅力を感じなかったけど。日本で、「トレスポ」ほど話題にならなかったのは、この辺りじゃないかな。ラストの主人公のモノローグが妙に心に残った。
『ビル・ヒスク曰く、“狂った世の中に、生きる自分が誇らしい”』
75点(昔の僕だったら、85点)。2000年10月。ヒグテツ。

● マルコヴィッチの穴(99米)
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観終わってからくる、じわじわとでてくる驚き!感情!悔しさ!ヤラレタ~!!!という感じの、とてもよく出来た作品!!!ヒネリのきいた、斬新で奇抜なアイデア!!!それをうまく、まとめた脚本が素晴らしい!!!これを観るとアカデミー賞をとった「アメリカン・ビューティー」なんて、ますますつまらなく思えてくる。こっちこそ、アカデミー賞に値する映画!!!噂通りのめちゃ奥の深いインテリ映画。先に観た友達が、この映画をコメディと言ってたけど、コメディなんかじゃないね。観た人と大いに語り合えて、すごく考えさせられる映画!またもや、同率で今年の年間No.1誕生!!!でも、観てて、すごく自分を映像で見せつけられてる感覚を覚えた。自分の奥底に潜む欲望や願望が…。脳みそをいじくり回されてる感覚。精神的にエグられてる感覚。観ていて、不愉快にも思えてきた。ジョン・キューザックの役が、正にそうだった。誰にでもある、他人への憧れ。彼はマルコヴィッチの穴に入る事で、それを実現する。始めは、遊び感覚だったけど、それがだんだんとエスカレートして、精神的におかしくなっていく。自分の存在を卑下して、最後には、自分自身を失ってしまう。観ていて、僕自身への警鐘で、そうならないように気をつけようと思えた。僕自身にも、手に入れたいものがある。こうなりたい自分がいる。人を羨む自分がいる。コンプレックスだって、いっぱいある。でも、それが自分なんだと受けとめなくちゃダメだと思う。改善するなら、自分の姿で。いくら、他人になれたとしても、それは本当の自分ではないんだから。虚しいだけ…。僕はこの作品を観ていて、この辺りが、強烈に自分の心に響いた。こんなにも、脳天直撃した映画は、僕の生涯のNo.1である「シンドラーのリスト」以来だ。ジョン・キューザックの役が、なぜ人形遣いなのか不思議だったが、観て大いに納得。人の心を操れるもんね…。キャメロン・ディアスは、よくこんな役を引き受けたなと思う位、キタナイ役。彼女の出演作のセンス(冒険心)を買う。キャスリーン・キーナーは、とにかくやり手のキャリア・ウーマンで、かっこよかった。存在感がすごくあった。そして、ジョン・マルコヴィッチ!いつもの彼らしいインテリで落ち着いた雰囲気じゃなく、僕はそれがすごく意外で面白かった。彼もこんな役、よく引き受けたなぁと度量の広さに感心した。上半身裸で踊る(!)シーンには、マジぶったまげた!!!ゲスト出演で、ショーン・ペン、ウィノナ・ライダー、ブラッド・ピットらが出てるけど、ノニーはよく観てないと、絶対気づかないと思う。監督のスパイク・ジョーンズは、なかなかのやり手だ。妻のソフィア・コッポラ(「ヴァージン・スーサイズ」)同様、とてつもない才能を持ってると思う。この夫婦の2作品が、僕の今年のNo.1になるとは…!!!本当に、エキセントリックでスピリチュアルな作品だった。今の僕にとてもマッチしてて、驚異の95点!!!2000年10月。緑ちゃん。

MEMO:この年の僕は、とにかくウィノナ・ライダーが大好きだったんだなぁ。
特に今でも『17歳のカルテ』は何回でも見てしまうほど、myフェイバリットな作品。
まさかこの数年後に、ノニーが万引き事件を起こすなんて思わなかったけど(苦笑)。
『マルコヴィッチの穴』に95点もあげてるのが、今思うと可笑しかったり。
観た当時、かなり感化されちゃったみたいだなぁ(笑)。
以上。今回は、こんな感じでした☆

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