シリーズ完結。

アメコミ人気シリーズ3作目にして完結編の『X-MEN:ファイナル ディシジョン』
20060910222803.jpg
僕の中で、この3作目の出来は【普通】だった。
【2】がいちばん好きかも。
その【3】は、まるでテーマパークのアトラクションのようだった。
観てる間は、『楽しい。楽しい。キャアキャア。』って感じだけど、観終わってしまうと何にも残らない。
どうもキャラクターの掘り下げが出来てなかったと思う。
キャラ全員、とりあえず出させましたー…みたいな感じ。
丁寧に描いてた【1】と【2】に比べると、かなりハイスピードで進んでいって、見てて飽きはしないけど、何か物足りなさを感じる。
やっぱり中身がなかった気がするし、作りが粗いというか大雑把だったと思う。

ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン。
x_men_three_ver2.jpg
今作の彼には、あんまり魅力を感じなかった。
【1】と【2】に比べると、ちょっとマッチョになり過ぎだし。
それでも、脱ぎが足りなかったのは不服だけど(笑)。
もうウルヴァリンの過去は、スピンオフで描く気、満々に思えたな。
ストーム役のハル・ベリー。
x_men_three_ver6.jpg
大して印象残らず。特に大きな見せ場もなく、正にとりあえず出ましたって感じだった。
『キャットウーマン』で懲りたのかな(笑)。
フェニックス=ジーン・グレイ役のファムケ・ヤンセン。
x_men_three_ver5.jpg
彼女のキャラが今回、いちばんオイシイと思った。
こんな印象深い描き方で、よくハル・ベリーが怒らなかったもんだ(笑)。
ほかにもいろんなキャラが出てくるけど、途中で主要キャラが消えてしまう展開には、かなり度肝を抜かれた。
『えーーーっ、そんな展開ありなんっ!!』って。
特にいちばん好きなキャラのサイクロップスがーーーーーっ…絶句。
x_men_three_ver8.jpg
【2】に続いて、又もや出番が少なかった…(台湾版のポスター画像しか入手できず)↑
そのサイクロップス役のジェームズ・マーズデン。
好きな男優のひとりだけど、今作でのヒゲの生え具合が最高だったのが、せめてもの救いかな(笑)。
一緒に観た友人が言ってたけど、【3】は【キャラの世代交代】って感じだった。
…と言うか、キャラが多過ぎ!
だから余計に分散し過ぎて描ききれない。
しかも、若手俳優が僕好みのイケメンではなかったし。

エンディングロール後のおまけのシーンは、正直、不必要だと思った。
あれで、すべてが台無しにされた気がする。
アメコミとは解っているけど、『もう、何でもありやん!!』って思ってしまったから。
本編のラストカットが良かっただけに、尚更、そう思ってしまった。

やっぱりこの【3】…ブライアン・シンガー監督で観たかったなぁ。
シンガーは自身がGAYだとカミングアウトしてるだけに、ミュータント=GAYという構図を自分の中に上手く取り入れて表現してるように思えたから、とても共感できた。
彼は娯楽の中にも、ちゃんと芸術性を持たせるところがあると思うんだよね。
自分のビジョンをしっかり持ってるというか。
【3】の監督は、ストレートのブレット・ラトナーで。
娯楽性を追及するには適してる監督だとは思うけど、はっきり言って彼には芸術的なセンスがないと思うので、そういう部分で心に何も残らないというか。
『ハンニバル・レクター』シリーズでも3作目を担当してたけど、途中参加にしては自分の世界観を表現してて、娯楽作としては手堅く描いてたと思うけど…その『レッド・ドラゴン』でもキャラクターの掘り下げが浅かったような記憶がある。
結局、監督がどこに焦点を当てるかによって、作品の雰囲気がガラッと変わってしまうので、【3】では、ただの【エンタメ】に変わっていたのが残念だった。
シンガーがせっかく築き上げた世界観が台無しにされたように思えたなぁ。
とにかく製作陣の『ひとまず完結させなきゃ。』という思いが強いせいなのか、詰め込みすぎの内容だったと思う。

【3】で描かれてた新薬【キュア】。
これはミュータントの能力を消し、普通の人間にすることができるもの。
もし、この薬で【GAY】を治せるんであれば、僕は打つんだろうか?
ずっと、そう置き換えながら見ている自分がいた。
正直、どこかで自分がGAYであることに対して、大手を振って歩けないと感じてるところがあるので、僕は多分、迷いながらも最終的にはそれを打つんだろうな。

以上…僕の感想はこんな感じです。
結構、バッサリ斬りつつも、娯楽映画としては十分に楽しめる作品に仕上がってると思う。
ただ僕は、もうちょっとマイノリティの部分をきっちりと描いてほしかっただけなんだよね。

公開2日目の日曜昼の回だというのに、場内満席ではなかったのが意外だった。
やっぱりこのシリーズ…日本人にはウケないのかなぁ。
そうそう、パンフレット。
【MARVELプログラム コレクション】と題された限定版をget☆
全3作のパンフ付きで、更に特製ブックレット【X-MEN アメコミカバーコレクション】↓が付いて@2000円也。
20060911185257.jpg
【1】と【2】はすでに持ってるんだけど(どうせ今回のは復刻版だろうし)…コレクター魂を揺さぶられて、迷わずこっちを買っちゃいました☆

MEMO:ナビオTOHOプレックス
2006.9.10 15:20
前売り券1300円
奥野
点数評価:70点

関連記事
スポンサーサイト

10 Comments

雪 says...""
ネタばれありなので


(一応反転してください)



やっぱこれファイナルなん?
それが最大の疑問。

あのおまけシーンはやっぱり続くとしか思いようが無いけど、その続きを知りたければ、コミックを読めということかしら?

>とにかく製作陣の『ひとまず完結させなきゃ。』という思いが強いせいなのか、詰め込みすぎの内容だったと思う。

確かに。詰め込みすぎかつ、時間足らずで説明不足だった。
個人的にはキュアの元となるニュータントのことやその能力のことについてもっと話を盛り込んだら良かったと思うし。
ジーンがマグニートーについて行ったあたりも何となく説得力に欠けるものがあったと思うし。
新しいメンバーのキャラ背景が薄くて、よくわかんなかったり。

うーん、総じてアクションばかりが凄くて中身がいまいちだったかなぁ。

あ、ジーン生き返りについては予想通りだったので驚かなかったですが。
それでも、ジーンについても最後に正気に戻った時間があまりにも短すぎてそのまま単純にローガンに殺されてしまうなんて、お粗末過ぎると思う。もうちょっとローガンとのやり取りがあってもいいのにね。
生き返りというとあのおまけシーンが…どうよ?やっぱ精神だけ移っちゃったってことでOK?

まぁ、楽しんだんだけど、一言二言言いたくなるような映画だったかな。
つか、続編観たいよ。


長々と語ってしまいました。ごめん。
2006.09.12 00:05 | URL | #3v9IlUEY [edit]
ken says...""
マイノリティの部分をきっちりと描いてほしかっただけって、
僕も共感しちゃうなぁ。
シリーズを通してシンガーが伝えてきたテーマが、
今作は薄れちゃってましたよね。
そのぶんアクションはさすがでしたけど・・・。

あっ、コンビニで売ってた1・2のDVD買っちゃいました。
キャストがみんな若いし、ウルヴァリンがカッコいい!
あらためて見直したら釘付けに・・・。
もちろん内容もすばらしい出来です。
やっぱりシンガーはすごい監督ですね。
スピンオフも彼に制作してもらいたいなぁ。
2006.09.12 03:40 | URL | #/aF5ZJNE [edit]
Elijah says...""
雪さん

★注意!このコメントにはネタバレあります★

うん。一応、これでファイナルやねん。
最近の映画ね、ああいうおまけのシーンが多くて、意味深に終わらせることが多いねんけど、この作品もその一種やと思う。
なので必ずしも、続編が作られるとは限らへんねん。

うんうん。確かに、時間足らずで説明不足だったよね。
本編105分やったから、135分にしてもよかったから、ちゃんと描いてほしかったね。
…と言いつつ、そうしたらそれで『長すぎる!!』と言ってたかもやけど(笑)。
とにかく、雪さんの言うとおり、僕ももうちょっとキャラ(特にそのリーチ)のことをちゃんと描いてほしかったなぁ。
まっ、アクション・シーンは凄かったということで…(苦笑)。

僕もジーンが生き返ることは、【2】を観終わった時点で知ってたので、特に驚きはなかったんだけど、あとの2人がーーーっ…て感じでした。
だけど、そのうちのひとりがおまけのシーンで…絶句。
>やっぱ精神だけ移っちゃったってことでOK?
↑えっ、そうなん?誰に??
ルックス同じとちゃうの???

ちなみに続編の代わりに、スピンオフ(番外編)があって、タイトルは『Wolverine』。
ずばりウルヴァリンが主人公のヒュー・ジャックマン主演で、2008年全米公開予定(あくまで予定なんで)。
すでに脚本は出来上がってるので、あとは撮影開始を待つのみ。
敵役キャラとしては、【3】に出てたジャガーノートが出るみたいで、あの渡辺謙ちゃんもキャスティング。
気になるキャラ名は、【Kenuichio Harada/Silver Samurai】となっております(笑)。
もうアメリカではサムライ役のタイプキャストになりそう…(苦笑)。
2006.09.13 21:55 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
Elijah says...""
kenさん

やっぱりkenさんも、そう思いましたか!
そうですよね、マイノリティの部分をきっちりと描くべきだったと思います。
もうシンガーの築き上げたものが、木っ端微塵になっちゃったような。。。
確かに、アクション・シーンは凄かったですけど…それだけじゃあ。。。

DVD…【1】と【2】、買い揃えたんですね!
僕は、すでに持ってますが、棚に収納したまま、長い年月が経ってます(汗)。
ウルヴァリン…ホント、カッコよかったですよね!!
↑すでに過去形です(笑)。
釘付けになるのも、解る気がします☆
スピンオフは誰が監督するんでしょうね。
全く、違う人がしそうな気配感じます。。。
ちなみにシンガーの監督作では、なんと言っても『ユージュアル・サスペクツ』がいちばん好きですねー。
映画館で初めて観た時の衝撃度は、今でも忘れられませんから。
2006.09.13 22:08 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ZAK says...""
あ~~~~~~~~~~~~~~~~
今日はコメ込みで、ほとんど流してよんでます

ストーリー話されてる時耳塞ぐ感じで(笑)

これ、「スーパーマン」に続いて
観なきゃなんない映画

観たらじく~~り読んでコメだす(ニコ)

2006.09.14 15:21 | URL | #- [edit]
Elijah says...""
ZAKさん

>ストーリー話されてる時耳塞ぐ感じで(笑)
↑この気持ち、よく解ります!
僕も時々、流し読みしてますんで。
だけどいざ自分が書くとなると、ついついいろんなコトを書いてしまうんですよねー(笑)。

また観た後、ぜひコメント下さいね(ニコ)!
↑ちょっと真似してみました(笑)。
2006.09.15 21:14 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
ヒデ・グラント says...""
今夜観てきましたー!
450席の劇場に30人弱。。。もっと混んでると思ったのに。

なんだか、ミュータントの紅白歌合戦みたいな感じでしたね(笑)
「紅組は小林幸子さんの登場です!対する白組は美川憲一さん!」みたいな(笑)。

おまけシーンは、たしかにドッヒャ~って感じですね。

見終わった後、友人に
「もし【GAY】を治せる薬があったら打つ?」とGAYにとっては切実な問題について問いかけてみた。
すると友人は、「ヒデ、そんなこと考えてたの?? 俺、『もしミュータントになるんだったら、どのキャラになりたいだろう?』って考えてたー」なるノー天気な返答が(笑)。
それでいいんだよね、この映画は(笑)。
2006.09.15 22:22 | URL | #- [edit]
雪 says...""
渡辺謙さんも・・・

そ~なんや~、スピンオフに出るんか~
ちょっとショック…

いや、「独眼竜政宗」以来すごい好きな俳優さんなんやけど、ハリウッド進出とかそういうのも喜ばしいことなにんやけど、う~ん…複雑。

「ラストサムライ」の時はすごい良かったなぁと思えたけど、「バットマンビギンズ」で、なんとなく、あー敵役やったら日本人(もしくは東洋人としてのイメージとして)やし、こういうキャラを求めてるんかなぁーと思えてしまって…
そん時に強烈に思った。謙さんの使い方、あれじゃあもったいない!って。

でも・・・スピンオフもサムライなんやろう?(苦笑)

だからね~どうだろうね、今度の作品。
ちなみに、ウルヴァリンも好みじゃないしね(笑)



>ルックス同じ
え?そうやった?
声だけでルックスまでよく見えんかったよ・・・(見損ねたのか…)
てっきり細胞まで破壊されたかのごとく全てが(肉体も)消滅したと思ってたから。
2006.09.15 23:31 | URL | #3v9IlUEY [edit]
Elijah says...""
ヒデ・グラントさん

ヒデさんも観てきたんですね!
やっぱり、混んでないみたいですねー。
ひとつの作品を、あちこちの劇場に分散してるせいでしょうか?
大阪ではそうなんですよ。

確かに、ミュータントの紅白歌合戦だったかもですね。
一瞬だけ見せ場があって、対決するみたいな。
もちろん僕は勝手に白組(ウルヴァリン派)を応援します(笑)。

>おまけシーンは、たしかにドッヒャ~って感じですね。
↑『ドッヒャ~』って言うよりは、ドン引きしました(苦笑)。

>見終わった後、友人に「もし【GAY】を治せる薬があったら打つ?」とGAYにとっては切実な問題について問いかけてみた。
↑これに対する回答は、人それぞれじゃないですかね。
娯楽でも、その中に何かを見出し真剣に考えて観る人もいれば、単に娯楽として楽しむだけの人もいるだろうし。
別にどっちがいいとか悪いとかではなく、この作品がその人の心になにかしら残ればそれでいいんじゃないか…と、僕はそう思います。
2006.09.17 17:57 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
Elijah says...""
雪さん

うん。どうやら渡辺謙ちゃんも出るみたいやで。
そう。またサムライ役みたい(苦笑)。。。
やっぱ複雑だよねー。
うーん。東洋人はなかなかハリウッドではいい役に恵まれないからねー。
タイプキャストになるか、B級に近いアクション物の主演をするかになってくると思う。
『ラストサムライ』が恵まれすぎてたんだと思う。
だけど、10月日本公開のクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』で、また注目されるかもだよ☆
ちなみに僕は謙ちゃん…NHKの朝ドラ『はね駒』の頃(斉藤由貴の旦那さん役)から、Checkしてました(笑)。
スピンオフって、かなりしっかり作らないと失敗すること多いから(『キャットウーマン』に『エレクトラ』とか)、自身のプロダクションで製作するヒュー・ジャックマンの力量次第じゃないかなぁ。
…てか、ウルヴァリンのコト、好みじゃないんだ(笑)。

>てっきり細胞まで破壊されたかのごとく全てが(肉体も)消滅したと思ってたから。
↑あぁ、こういう解釈ね。
うん、確かにルックスはちゃんと映ってなかったよね…声だけだった。
なので、雪さん…見損ねてないよ。
2006.09.17 18:15 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://eplace.blog19.fc2.com/tb.php/286-8b8528f7
該当の記事は見つかりませんでした。