ヴェラ・ドレイク(イギリス=フランス=ニュージーランド)

【すべてを赦す。それが、愛。
ヴェラ・ドレイク、彼女には誰にも言えない秘密があった。】

1950年代のイギリスを舞台に堕胎をテーマとした作品。

マイク・リー監督の作品を見るのは初めてだった。
丁寧でありながら緻密に練られた構成と演出力には驚かされる。

ある一家の日常生活を、まるで盗み見しているような錯覚を起こすほどのリアリズムある映像風景。

堕胎を【善意で人助けのために行なっていた】と主張する主婦。
その主婦ヴェラ・ドレイクを演じたイメルダ・スタウントンの演技は、
もはや演技を超越したものがある。
正に、ヴェラ=その人だ。

女性がなぜ妊娠をしたのか?なぜ堕胎する破目になったのか?
その妊娠の原因となるものは何なのか?

リー監督は、それを観客に委ねようとする。

僕はすべての根源は、【男】だと思った。
自身の性欲を満たす為だけの手段として、後の事を考えず、女性を利用する。

当時の労働階級の差も、堕胎を増進させていた。

物語の終わり方は、とても物悲しい。

その中で唯一救われるのは、家族で迎えるクリスマス。
ヴェラの娘の恋人のセリフに胸が温かくなる。
逆に、ヴェラの夫の弟嫁は…。

去年の秋、たまたま友人と堕胎について話した事があるのを、ふと思い出した。
彼は堕胎に対して、強い反対論を説いていた。
普段が温厚なだけに、その口ぶりがとても怖かったのを今でも覚えている。
僕は、堕胎には反対ではありません。

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テアトル梅田/藤原ちゃん

前売り券1500円→1300円

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