Nature.

普段だったら、絶対に観ないジャンル。
なんで、観に行ったかって?
大好きな英国俳優クリスチャン・ベールが出てたから。ただ、それだけの理由。
彼の出演作は、無条件で観たくなってしまう。『スウィング・キッズ』を見てからのファンで。

『ニュー・ワールド』
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テレンス・マリック監督の『シン・レッド・ライン』以来、7年ぶりの新作。
題材はいちばん解りやすい説明が、ディズニーの『ポカホンタス』の実写版かな。
17世紀初頭、イギリス人のジョン・スミス大尉が未開の地アメリカ(=ヴァージニア)を訪れ、そこでネイティブ・アメリカンの王の娘ポカホンタスと許されぬ恋におちて…。

ジョン・スミス役にコリン・ファレル。
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最近の彼は、映画に出すぎで少々、食傷気味。
ハード・スケジュールが祟ったのか、薬物中毒になっちゃって、現在は更生施設でリハビリ中だとか。
今作では、体格をかなり鍛えての登場。いつものギラギラ感がなく、なかなか落ち着きのある演技を披露してたと思う。
ポカホンタス役に15才の新人女優クオリアンカ・キルヒャー。
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最初はエラが張ってる顔だなぁ、と思って見てたけど、物語が進むにつれてその表情の変化や存在感に魅了されていって。
なんか、自然な感じが初々しく愛らしかった。
クリスチャン・ベールは、彼女を愛するイギリス紳士ジョン・ロルフ役。単独のポスターはなくて…。
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今作の彼は、過去最高と思えるくらいのパフォーマンスを見せてた。
『アメリカン・サイコ』以降、どうもマッチョ俳優のイメージがついちゃって、なんか嫌だったけど(最近では、『バットマン』演じたり)、ここでは本当に静かにひとりの女性を愛する役柄を演じていて。
その優しい眼差しや表情にドキドキしてしまう。
本来、僕が見たい、イメージする彼でとても嬉しかった。
そういえば、ディズニー版でも声の出演をしてたっけ。その時は、トーマスという別のキャラだったけど。
数ある新作で期待なのは、『バットマン ビギンズ』のクリストファー・ノーランとの2度目のコラボ作『The Prestige』(共演:ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ボウイ、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン)と、『ベルベット・ゴールドマイン』のトッド・ヘインズとの2度目のコラボ作『I'm Not There』(豪華共演:ケイト・ブランシェット、コリン・ファレル、シャルロット・ゲンズブール、リチャード・ギア、ジュリアン・ムーア)で。

実際の物語の主役は、クオリアンカで全編出ずっぱりだった。
コリンは前半に出てきて、後半はほんのちょっとだけ。
きっとネームバリューを買われてのビリングトップだと思う。
逆にクリスチャンはなかなか出てこず、後半になってようやく唐突に登場(上映時間は1時間経過してたと思う)。その後半は彼が語り部となって、物語は進んでいって。
スミスの上官であるニュー・ポート船長役のクリストファー・プラマーはビリング2番目なのにも関わらず、ほとんど出番がなかった。
デヴィッド・シューリスも出てたけど、あっさり出番は終わるし。
セリフのない小さな役でベン・チャップリンやジョナサン・プライスが出てたり。よく見とかないと、絶対に気づかないと思う役柄。
マリック監督ってキャストに対する配慮(=出番)よりも、とにかく映像にこだわる人なんだなと思った。そして、俳優にとって、どんな小さな役でも伝説の監督作品に出たいと思わせるものがあるんだと。

物語はとても静寂な中で、ほとんどセリフがなく、登場人物たちのモノローグで語られていく。
自然の風景や音。そういったものを静かに丁寧に映し出す。叙情的に。
正直、観るまでは退屈な作品だろうと思い込んでいた。
マリック監督の作品は、セリフで語ろうとせず、映像で表現する趣向があるから。
ネイティブ・アメリカン物も苦手だったし。
だけど時間が経つにつれて、だんだんとその美しいストーリーと演出に惹きこまれていく。
大好きなエマニュエル・ルベッキによる自然を最大限に活かした美しい映像。ジェームズ・ホーナーによる上品な美しい旋律。
本当に極上の【美】を堪能できる。

ポカホンタスが愛に悩む時。
かつての最愛の人(=スミス)と、今の自分を心から愛してくれる人(=ロルフ)。
彼女がかつての人に行こうとした時、『なんで、過去に囚われんの!?前に進もうよ!』って思う自分がいた。
掴みどころのないどこか危険な香りがする人に、強く惹かれる気持ちはよく解る。
だけど、自分のことを心から大事に思ってくれる人との愛を選んでほしい、と心から思えた。
自分自身の恋愛観が大きくオーバーラップしたんだと思う。
彼女が選んだ最後の相手は…。
観終わって、なにか心のトゲが抜けたような気がした。
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この作品は、アロマテラピーを受けながらの鑑賞スタイルで。
東京と大阪での映画館期間限定で。
中島ゆきえさん監修による7種類の香りを楽しみながらの、ハーブミント系のアロマ・プレミアムシートで観る。
ストーリーのシーンごとにブレンドされていく。
効能はアレルギーを防止し、免疫を高める効果がありつつ、花粉症にも効くんだとか。
いつも座る席が、たまたまそのプレミアムシートだけだったんだけどね。それでもリラクゼーションできて、本当に心地いい気分で観れた。
自然って大事だと思えたし、心からいいよなぁと癒されもした。Powerをもらうって感じ。
うん。全然期待してなかったのに、予想外に好きな作品の一本となった。

MEMO:梅田ブルク7
2006.4.25 18:30
前売り券1300円
単独
点数評価:80点

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