若くて美しい。

17歳
『17歳』(フランス/2013)
◆感想◆
フランソワ・オゾン監督の審美眼健在。
「若くて美しい」新たなミューズの誕生。
女性の身体に全く興味のないこの自分ですら、
マリーヌ・ヴァクトの美しい容姿と裸体に魅了された。
口調や線の細さに少しシャルロット・ゲンズブールが重なる。
「若さ」は誰にでも平等に与えられるものだけど、
内面の美しさは別として容姿の「美しさ」は選ばれた人にだけ与えられるもの。
処女を喪失する夏の避暑地のバカンスから始まり、
再びバカンスの計画を立てようとする夏前の春で終わる。
「17歳」という彼女の一年を四季で彩る。
自分的には前作『危険なプロット』よりこちらの方が好み。
テイスト的には『ムースの隠遁』に似ているような。
登場する男性のほとんどが美しくここにもオゾン監督の美意識の高さを感じ取れる。
個人的には『ロベルト・スッコ』の主演男優ステファノ・カセッティ(ホテルの男役)と
再会できた事が嬉しい(相変わらずセクシー!)。
少し歳の離れた姉弟の関係性が微笑ましく映る。
自分が弟の立場ならこの美しい姉を自慢したくなるはず。
「普通」の青年と付き合った後、
彼女は物足りなさを満たすかのように封印していたものに再び手を出す。
ラストシーンのあの後、彼女はまた売春を再開するのだろうか?
結局すべてはただの好奇心から或いは性的欲求を満たしたいが為だったのだろうか?
その答えは劇中印象的に挿入される詩人アルチュール・ランボーの詩「物語(ロマン)」と
フランソワーズ・アルディの思春期をテーマにした歌に隠されているのかもしれない。
『17歳』という邦題が安易に感じるという意見も聞いたけど、
Working Titleは「Just Seventeen」だったようなのでまんざら的外れではないようにも思える。
既に撮影終了済みのオゾン監督の次作「Une nouvelle amie」
(以前のタイトル「Je suis femme」、夏フランス公開予定)が楽しみで仕方がない。
原作小説は英国作家ルース・レンデルの『女ともだち』。
なんと言ってもロマン・デュリス、愛しのラファエル・ペルソナ、
アナイス・ドゥムースティエ共演作だから。
一日でも早く日本公開が決まりますように!
◆予告編◆
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