アルゴ。

アルゴアルゴ②
『アルゴ』(アメリカ/2012)
◆感想◆
日本版予告編を見て興味を持った事と余りの絶賛ぶりに映画館で観る事にした。
隙のない完璧な演出で社会派と娯楽性が見事に融合し共存している。
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)と『ザ・タウン』
(2010)に続く、
ベン・アフレック監督作に外れはない。
ゴーン・ベイビー・ゴーンザ・タウン
彼が演じたトニー・メンデスのキャラクターがヒーローぶる事もなく、
常に控え目な存在だった事も良かった。
一見、取っ付き難く思える政治的な問題をとても解りやすく描いていた辺りも好印象。
もし、製作のジョージ・クルーニーが監督を担当していたら、
ここまで娯楽性を持たせる事は出来なかったのじゃないだろうか。
そういう点に於いてもベン・アフレックの監督としての手腕が光っていたと思う。
いつの時代も国境を越えようとする脱出劇にハラハラドキドキさせられる。
映画の一番最初に登場するワーナーの赤いロゴマークからして、
1970年代後半を思い起こさせるような拘り。
久しぶりに見るカイル・クーパーが担当するタイトル・クレジットさえも懐かしく思える。
実在する人物やそこで起きた光景を忠実に再現している辺りも細やかさを感じたり。
数多く登場する俳優陣の中では、
個人的にブライアン・クランストン(ジャック・オドネル役)の演技が
アカデミー賞助演男優賞ノミネートに値するものを感じた。
陰で支えるジャックの仕事の手際の良さと言ったら!
イランの子どもたちの“仕事ぶり”にも驚きと同時に不気味さを感じたけど。
物語の中盤。「アルゴ」作戦に気乗りしない、
スタッフォード夫妻(スクート・マクネイリー&ケリー・ビシェ)を見た時は
イラッとさせられるものがあったけど・・・
クライマックスで夫ジョーが大活躍していたし、
最後は真っ先にトニーに握手を求めに行っていたので許してあげたい。笑
すべての脱出が成功した時は思わず拍手せずには居られなかったけど、
何よりもベン・アフレック監督の素晴らしい演出と巧みな構成ぶりに
スタンディングオベーションを贈りたくなる衝動に駆られてしまった。
ラストシーン。トニーがどの“絵コンテ”を
そっと持って帰っていったのか気になっていたのだけど・・・
うん、とてもしっくり来るものがあったよね。
◆キャラクター・ポスター◆
アルゴアルゴ②
アルゴ③アルゴ④
◆予告編◆

◆満足度◆
★★★★★
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2 Comments

sabunori says..."文句なく面白い作品でした。"
Elijahさん、こんばんは。
この作品、ラストはわかっているはずなのにイランからの脱出劇にはハラハラさせられましたよね。
ベン・アフレックは俳優としては私はそれほど興味がわかないのですが
(顔にあまり特徴がなくて覚えられない・・・笑)監督としての腕は素晴らしいと思います。
それにしてもあのイランの子供たちの気が遠くなるようなシュレッダーのパズル作業には
頭がクラクラしてしまいましたー。
「アルゴ作戦」に難色を示す6人に自分の実名などを明かし心を開いて信頼関係を築こうとする
トニーの姿が印象的でした。
エンドロールで流れた実際の写真を見てそれぞれの人物がかなり似ていたのにビックリ。
そういうところにもこだわった作品だったのですね。
2012.11.07 22:19 | URL | #JalddpaA [edit]
Elijah(管理人) says..."sabunoriさん。"
sabunoriさん

こんにちは。
『アルゴ』面白かったですよね!
脱出劇には本当にハラハラドキドキさせられました。
ある映画評論家がこの点に於いて、「全てが間一髪といったあんばいで、ちょっとあざといかなといいう気もするけれど・・・」と良い意味で言っていたんですが、確かに僕も一理あるなと思いつつ、それでもその娯楽性溢れる演出ぶりに見事に乗せられちゃいましたね。
ベン・アフレックはジェニファー・ロペスとの一件が起こるまでは好きでしたが、それ以降は「むむむ」という感じで・・・ここ数年の監督作2本と『カンパニー・メン』で再び見直したところです。
イランの子どもたちの描写はあんな幼い子どもたちまで国家総動員という感じで、当時の国としての不気味さを感じてしまいましたね。
トニーが仕事と割り切らず、助けるべき6人に対して人間的に振る舞う姿にも好感が持てました。
最後、飛行機に乗る時も自分が一番最後に搭乗している姿にその人間性が表れているように感じましたね。
エンド・クレジットの写真は本当にそっくりでしたよね!
この辺りもベン・アフレックがこの事件に対して敬意を表しているように感じました。
2012.11.08 10:05 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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