ミステリアス・スキン。

Mysterious SkinMysterious Skin②
『Mysterious Skin』(アメリカ=オランダ/2004)
◆粗筋(第14回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭より引用)◆
「あの夏、僕らの人生が変わった」・・・・・・鬼才・Gアラキの新作上陸!
8歳の夏を境に、鼻血を出すたび気を失うようになってしまったブライアン。
彼はそれを、自分が宇宙人に誘拐されたせいだと思い込み、
18歳になった今もその真相を追い求めている。
そして、少年の頃から男にカラダを売ってきたニール。
その彼が年上の男性に興味を抱き始めたのも、8歳の夏だった。
彼ら二つの「夏」に深く関わっていたのは、とある一人の野球コーチ・・・・・・。
児童虐待という大きなテーマを、神秘的な音楽にのせ、
夢のように観せてくれる美しい作品。
◆感想◆
ここ日本では「第14回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で一度上映されたのみで、
ソフト化はされていない。
自分はたまたま日本語字幕なしで見る機会を得た。
ヘビーな題材を扱っていると知っていたので覚悟して見たせいか、
それほど大きなダメージは受けなかった。
嫌いでもないし、好きでもない・・・
でも見ておいて良かったと思える作品だったというのが正直な感想。
お目当てのジョセフ・ゴードン=レヴィット(ニール役)の
体当たり演技は目を見張るものがあった。
いつものチャームポイント的な笑顔は完全にかき消されて、
ニールの心の闇がそのまま表情や態度で表現されている見事な演技だった。
8歳のニール(チェイス・エリソン)がハロウィンの最中に
野球コーチ(ビル・セイジ)の口調を真似ながら、
ある少年をオーラルする姿に衝撃が走る。
その行為がまるで日常的な“当たり前”の事だと植えつけられたニールが哀しく映る。
18歳になったニールがあの当時、
コンドームの着用を怠っていた事に無知な事ほど怖いものはないと感じる。
ブライアン(『ファニーゲーム U.S.A.』のブラディ・コーベット)は、
“宇宙人”=空白の5時間の謎が解けた事と引き換えに衝撃的な事実を思い出す事になる。
ブライアンは何れ立ち直る事が出来るかもしれないが、
ニールの彼に対する想い=罪悪感はそう簡単に消えないだろう。
あの後、2人の人生はどうなったのだろうか。
余りにも若い内に重い十字架を背負わされた。
すべての罪を2人に科した野球コーチが何のお咎めもなく、
既に町から消えている事に妙な現実味があり生々しく感じる。
唯一のオアシスは親身になって支えようとする友人たち
(TVシリーズ『ゴシップガール』のミシェル・トラクテンバーグと
ジェフリー・リコン)の存在だった。
Mysterious Skin
◆米国版予告編◆
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