鋳掛け屋、仕立屋、兵隊、スパイ。

裏切りのサーカス
『裏切りのサーカス』(イギリス=フランス=ドイツ/2011)
◆感想◆
自分が鑑賞した回は満席だった(最近のシネコンは本当に事前座席予約必須だと思う)。
口コミで人気が広まっていたのだろう。パンフレットの購入率者も半端なく高い。
ただ、シアターを出る時に「寝た」と言っている人が多かったのも事実。
全体的に起伏がなく静かなので、その意見も分からなくはない
(それでも自分は絶対に寝ないけど)。
先ず、(自分的に)ワーキング・タイトル製作にハズレなしと改めて思った。
トーマス・アルフレッドソン監督の演出が秀逸で、
『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)と同じく
静寂な中にあるスリリングな心理描写が巧い。
この作品をスパイ映画と言うよりかは心理劇と感じたのもその辺りがあるのかもしれない。
英国俳優陣の演技は誰もが素晴らしかった。
ゲイリー・オールドマン(ジョージ・スマイリー役)の存在は正に燻し銀の如く。
彼の英国アクセントを久しぶりに聴いたような気がした。
キャラクターで印象に残ったのはジム・プリドー(マーク・ストロング)。
個人的に一番印象に残ったのはベネディクト・カンバーバッチ(ピーター・ギラム役)。
金髪の髪型とお洒落なスーツの着こなし方がツボだった。
その時点でギラムのある“秘密”に気付いてしまったけど。
『アメイジング・グレイス』、『つぐない』、『ブーリン家の姉妹』、『戦火の馬』、
TVドラマ『ミス・マープル 殺人は容易だ』、
そして『SHERLOCK(シャーロック)』と
毎回違う魅力を提供してくれるその姿が益々好印象へと変わっていく。
作品の雰囲気や世界観は『ミュンヘン』を思い出させるものがあった。
鑑賞前に日本の公式サイトで予習したものの、
一度観ただけでは100%理解できたとは言い切れないかもしれない。
“もぐら”の予想はすんなり当たってしまっていたけど
(映画を見過ぎているとキャストで判る時があるのが駄目なところ)、
それでも十分に見応えのある作品だった。
◆キャラクター・ポスター◆
裏切りのサーカス
裏切りのサーカス②裏切りのサーカス③
裏切りのサーカス④裏切りのサーカス⑤
◆予告編◆

◆満足度◆
★★★★★
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2 Comments

湛 says..."私は目が冴えました♪"
Elijahさん こんにちは♪
ご無沙汰ばっかりですみません。

興味深い映画レビューの数々、どれも観てみたい作品ばかりですが
残念ながら毎度の如く おらが村には来ない作品だったり・・・です。
其々に動画を貼付されていたので楽しめました。ありがとうございます。

さて、本作は都会より公開は遅れたものの、しっかりとおらが村でも上映され
欣喜雀躍で出かけました。時間の余裕が有れば、再観もしたかったけれど。

私は始まってからゲイリーしか目が追いませんので、
他のキャラの細かい部分を見落としているお間抜けぶりですが、
本能的にそうなってしまいます。
いつかDVDでゆっくり観賞する楽しみが増えました。
ゲイリーだけでなく、本作は好きな英国俳優がズラリで堪能しました♪
結末部分では、「もぐら」と彼が愛した人との切なさに胸がきゅう~ん!としてなりませんでした。
「もぐらが愛した人」を演じた俳優、絶対にこういう深いキャラが上手いハズ!と睨んでましたよ。
確かに出演者で、主要キャラの目星がついてしまう所はありますね。
でも「もぐら」さんも、やっぱり上手いですよね!
去年の「アレ」から「もぐら」への演技の切り替えにはシビレました。

Elijahさん お気にのカンバーバッチも今後目が離せない俳優ですよ。
残念ながら まだ彼の「SHERLOCK」を観るチャンスが有りませんけれど。

本日は、私も観賞している、そして現時点でまだ今年BEST・1♪の所にコメントしました。
気温がグンと下がって来ましたので、風邪などひかれませんよう ご自愛くださいね。
2012.09.27 17:03 | URL | #nxzuATHA [edit]
Elijah(管理人) says..."湛さん。"
湛さん

こんばんは!
いえいえ、気になさらないで下さい。湛さんもご自身のBLOG運営が大変でしょうから・・・。
いつもの如く(笑)、急に思い立って今年観た映画の感想をまとめてUPした次第です。
流石に全部は書けないので、印象に残った作品をピックアップしてみました。
予告編は貼った方が言葉で説明するよりも一目瞭然だろうなと思いました。

『裏切りのサーカス』は今も鮮明に印象に残っている作品です。
これ、一度観ただけでは100%理解できないですよね。
映画を観ずに先に原作小説を読んだ読書家の女子先輩は原作自体が難解だと苦戦していました。
僕もWOWOWで放送の際は細かいところまで再見しようと思っています。
欧州の俳優たちの演技合戦は本当に見応えがありましたよね!
湛さんが感じられたように“もぐら”と彼を愛した人との関係は観ていて切なかったです。
言われるように“あの方”の演技は素晴らしかったですね(特に目の表情にヤラれました)。
ベネディクト・カンバーバッチも本当に素敵でした。
出演する作品によって雰囲気が全く違うので、その度に魅了される俳優さんの一人です。
『SHERLOCK(シャーロック)』を見ずにカンバーバッチ氏は語れないと思いますので、ぜひぜひ機会があれば見て下さいませ。
どうやら『裏切りのサーカス』は湛さんにとって特別な一本になりそうですね♪

湛さん、毎回こうやってコメントを残してもらえて有難く思います(何せ我が家は訪問者が限られているBLOGですので・・・苦笑)。
湛さんこそ、体調管理に気を付けて下さいね。
2012.09.27 21:50 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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