私たちはケヴィンについて話す必要がある。

少年は残酷な弓を射る少年は残酷な弓を射る②
『少年は残酷な弓を射る』(イギリス/2011)
◆感想◆
期待以上の出来で、この作品も今年の年間ベストテン入り候補確実。
鑑賞中はずっと心が落ち着かずザワザワしている感覚だった。
事前の評で“エグい”と聞いてはいたけど、
実際のところは視覚的なダメージを食らう事はなかった。
必要以上の状況説明がないので、
すべては映像の行間から読み取らなければならない作りになっている。
その表現の仕方がとても自分好みだった。
物語の内容とは裏腹に映像が美しく(撮影監督はシーマス・マッガーヴェイ!)、
整然とされた部屋の内装が無機質なのが印象的。
子どもの躾は親次第とは言うものの、
本来生まれ持った性質であれば一概にその親を責める事は出来ないなと思えたり
(『フィッシュ・タンク』の感想と真逆な事を言っているな、自分)。
果たして少年は最初から“悪魔”だったのだろうか?
いや、正に“堕天使”と呼ぶ方が近いのだろうか?
この母エヴァと息子ケヴィンはこれからも互いを一部として生き続けるのだろう。
その母と息子を演じたティルダ・スウィントンとエズラ・ミラーは
圧倒的な存在感を放っていて見事だった。
エズラのあの挑発的な眼差しが忘れられない。
今思い返せば、エズラが
TVシリーズ『救命医ハンク セレブ診療ファイル』シーズン2で、
なぜ急に坊主頭になっていたのか説明がつくような気がする。
とにかく、この作品の余韻もずっと残ったままだ。
◆予告編◆

◆満足度◆
★★★★★
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