私がその中で生きる肌。

私が、生きる肌
『私が、生きる肌』(スペイン/2011)
◆感想◆
これほど最初と最後の印象がガラリと変わる作品と出逢うのは久しぶりかもしれない。
それくらい衝撃的な物語だった。
“問題作”と評されるのも頷けるような気がする。
ペドロ・アルモドバル監督は本当に“女性”を描く事に長けていると言える。
アントニオ・バンデラス(ロベル・レガル役)を
これほどまでセクシー=魅力的と思えたのもかなり久しぶりだった気がする。
やはり母国語で話す作品の方が彼の個性を殺さずに生かしていると思う。
この作品は『トーク・トゥ・ハー』(2002)に通ずるものがあるように感じた。
ホセ・ルイス・アルカイネ撮影監督の映像も美しく、
アルベルト・イグレシアス(『裏切りのサーカス』!)の音楽も
ジャン=ポール・ゴルチエが手掛ける衣装も素敵だ。
エレナ・アナヤ(ベラ・クルス役)は本当に美しかった。
ジャン・コルネット(ビセンテ役)はロマン・デュリスをあっさり薄くした容姿、
ブランカ・スアレス(ノルマ役)はアン・ハサウェイに似ていたと思う。
究極の愛の映画と呼ぶか、果てはクレイジーな“変態”映画と呼ぶかは人それぞれ。
倫理観に反する部分があるのは承知の上で、自分はこの作品が好きだと言いたい。
とにかく、強烈なくらいの物語とキャストも素晴らしい見応えのある一本だった。
今年の年間ベストテン入り確定!
後日談。本国スペインで『私が、生きる肌』よりも評価の高かった、
『ブラック・ブレッド』(2010)を映画館で観る。
ブラック・ブレッド
当時のスペインの歴史的背景を知らなかった自分も悪いけど、
個人的には『私が、生きる肌』の方が何十倍も良かった。
敢えて『私が、生きる肌』と比較せず観ていれば普通に良かったのだろうけど、
どうやら観る動機とタイミングが間違っていたのかもしれない。
◆予告編◆

◆満足度◆
★★★★★
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