五分五分。

50/50 フィフティ・フィフティ
『50/50 フィフティ・フィフティ』(2011)
◆観た理由◆
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演作なので。
◆豆知識◆
脚本を手掛けたウィル・レイサーの実体験を基に製作。
原題は『Live with It』→『I'm with Cancer』→『50/50』と改題された。
もともとアダム役はジェームズ・マカヴォイが演じていたが、
撮影4日目に彼の家庭の事情で降板せざるを得なくなった経緯がある。
劇中でも登場する↑のポスターの場面は、
ジョセフ・ゴードン=レヴィットがピンチヒッターで起用された撮影初日に行われた。
ラストシーンは本国でのテスト試写の結果、
ジョナサン・レヴィン監督が違うエンディングを採用した。
◆覚え書き:この映画を観て思ったこと◆
主人公(アダム、男性、27歳)がその若さでガンに冒されるという、
本来なら重くなりがちな題材をユーモアを交えながら
ハートウォーミングに仕上げている作品だった。
鑑賞後はどこか優しい気持ちになれたなぁ。
アダムを演じているのはお目当てのジョセフ・ゴードン=レヴィット。
今回の役柄は『(500)日のサマー』で演じたトム・ハンセンの延長線上に思えるような、
ナイーブな文学系男子だったと言える。
50/50 フィフティ・フィフティ50/50 フィフティ・フィフティ②
50/50 フィフティ・フィフティ③
物語が始まって直ぐ。アダムがiPodを聴きながらジョギングをしている早朝のシーン。
車が走っていない中で信号無視をしない彼を見て、
このキャラクターが良い人であることが窺えた。
もう僕はこの時点でアダムに好感を持っていたと思う。
ジョーの演技はさりげなく演じているように見せながらエモーショナルなものがあった。
特に親友カイル(セス・ローゲン)の車の中で、
どうしようもない想いを爆発させるシーンにグッとさせられた。
時に見せる少年のような屈託のない笑顔にもヤラれっ放しだったな。
ラストシーンの笑顔のアダムも、
『(500)日のサマー』のトムのラストシーンが被ってしまって参った。
もうね、僕がいちばん観たいと思える“ジョセフ・ゴードン=レヴィット”が
『50/50 フィフティ・フィフティ』の中に居たんだよね。
この作品を好きにならない訳がない。笑
アダム役は同じくらい大好きなジェームズ・マカヴォイが演じるよりも、
ジョーの方が合っていたと言えるんじゃないかな。
製作を兼任していたセス・ローゲンは完全に助演に徹していて、
いつものような煩さを感じることがなかったのも好印象だった。
こういう事態になった時ほど家族や友人の支えが必要だと思うし、
その存在の大切さが身に染みることはないのだろうね。
僕自身も2年半前に同年代の親しい友人から
ガンであることを告げられた経験があるのだけど、
その時はどう対応すべきか、どう声を掛けるべきなのか戸惑った憶えがある。
ガンという病気は自分たちの年代で、増してや自分の身近な人間が罹るはずがないと
どこか過信していたところもあったので。
結局、僕は普段と変わらぬよう友人に接することを決めた。
病気に対する知識を学ぶことや哀しみは本人に見せるべきではないと感じたから。
なので今回、カイルの行動を観て、あの時の自分の考えは間違っていなかったのだと思えた。
僕の友人はその後、術後の経過も良く元気に過ごしています。
アダムの恋人レイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)の描き方は
映画的に少しデフォルメされているように感じなくもなかったけど・・・
アダムがガンであることが判明してからの彼女が取る態度は、
彼を想うことよりも少しでも自分が罪悪感を覚えない為の対処だったのだろうなと思えたり。
それも人間の感情のひとつなのだろうね。
でも、愛情と同情は全くの別物だと言いたい。
物語の着地点はアダムの仕事に反映されて終わるのかなと思っていたら、
恋愛の方に風向きが変わっていたよね。
やはり人間は独りでは生きていけないという製作者たちからのメッセージだったのかな。
あ。エンドロールの“Special Thanks”のところで、
“James McAvoy”の名前を見つけた時も
製作者の優しさを感じる場面だったことを記しておこう。
◆『50/50 フィフティ・フィフティ』米国N.Y.プレミア時◆
50/50 フィフティ・フィフティ50/50 フィフティ・フィフティ②
◆満足度◆
★★★★★
関連記事
スポンサーサイト

4 Comments

sabunori says..."「50/50」というタイトル、シンプルで好きです"
Elijahさん、こんにちは。
ほほーっこのアダム役、当初はジェームス・マカヴォイくんだったのですね!
私もElijahさんと同様にこの役はジョセフくんでよかったと思います。
おっしゃる通り「(500)日のサマー」のトム役と繋がるものがありましたよね。
ごくごく普通っぽいファッションも相変わらず似合っていましたね。
今年は死と向き合うテーマの作品をいくつか鑑賞しましたが、
この作品を含めどれも心に残るステキな作品ばかりでした。
余談ですがセス・ローゲンがジョセフくんより年下だと知り驚いたのなんのって。(笑)

あっという間に年末になってしまいました。
今年1年Elijahさんと映画についてオハナシできてとっても楽しかったです。
少し早いですが良いお年をお迎えください。
来年もヨロシクです♪
2011.12.27 15:33 | URL | #JalddpaA [edit]
Elijah(管理人) says..."sabunoriさん。"
sabunoriさん

こんばんは。TBありがとうございます。
原題&邦題はシンプルかつインパクトがあって良かったですよね。
この役をジェームズ・マカヴォイが演じていれば、少し作品自体が重たくなっていたような気がします。
僕的には『(500)日のサマー』とこの『50/50 フィフティ・フィフティ』は兄弟作だと勝手に思ってます。笑
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは“普通”の青年役を、それこそ“普通”に上手に演じますよね。
sabunoriさん、僕もセス・ローゲンがジョーより年下(しかもまだ20代)だと知って驚きましたよ!
てっきり、セスの方が実生活では年上(30代)で役柄上、同級生の設定だと思ってましたから。笑
そう考えるとジョーは童顔ですよね。

歳を重ねて行く度に一年の過ぎるのが早く感じます。
こちらこそ今年も変わらぬ交流をありがとうございました(今年後半は少しご無沙汰状態になってしまいましたが・・・汗)。
sabunoriさんも良いお年をお迎え下さいませ。
2011.12.29 16:58 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
rogue says..."こんばんは♪"
王子! こんばんは♪

これまさにジョセフくんのための映画でしょ。
これぞ「私が見たかったジョセフくん」ですよ。
『(500)日のサマー』とセットで?考える人がけっこういるみたいだけど、
私は両作品の“繊細さ”に違うものを感じたな。
とにかくジョセフくんの演技は素晴らしい!ということで♪

アダムがカイルの車のなかで泣き叫ぶシーン、号泣しました。
自分もアダム同様、想いが一気にあふれ出た感じ。
あとアダムがキャサリンに「君がぼくの恋人だったら・・」と言うシーンね。
だからこそ、ラストのアダムの笑顔が本当に嬉しかったよ。
マカヴォイくんには申し訳ないけど、この役はジョセフくんでよかったと思う。

周りの人間の感情もリアルに描かれていたよね。
恋人レイチェルは、ひどい女とも思うけど、
彼女の気持はわからなくもないから切ないというかなんというか。

ところで王子の友人はその後も元気に過ごされているのでしょうか?
同年代の人からガンを告白されるとショックだよね。
カイル同様、変わらず友人と接する王子のこと素敵だなと思います。
2012.09.07 21:41 | URL | #mQop/nM. [edit]
Elijah(管理人) says..."rogueさん。"
rogueさん

こんにちは!
確かに『50/50』のアダムと『(500)日のサマー』のトムの“繊細”な部分は種類が違うかもしれないね。
でも僕はやっぱりこの2作品は“兄弟”に思えてしまうんだよね。
何はともはれ、rogueさんに『50/50』を気に入ってもらえて良かった♪

>アダムがカイルの車のなかで泣き叫ぶシーン
↑ここは本当にアダムのどこにも持って行きようがない想いが伝わってきて苦しかったよね。
この作品の良さってやっぱり登場人物たちの感情がリアルだったところが大きいと思う。
だから自然に感じて、観ている僕らもすんなり受け止める事が出来たというか。
レイチェルのキャラクターも生身の人間の感情があるからこその言動だったんだろうけど、やり方が間違っているなと思えたんだよね。

僕の友達はあれから元気に過ごしているよ。
今まで以上に人生を謳歌していると思う。
早期発見だったから定期的な検診を受ける事がとても大事だと言っていたよ。
多くの人は面倒くさがったり、恐怖心で敬遠しがちだからね。
2012.09.08 14:50 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://eplace.blog19.fc2.com/tb.php/1273-71296c96
50/50(フィフティ・フィフティ)
ラジオ局で働くアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は27歳にして ガンの宣告を受けてしまう。 5年後の生存率は50%。 打ちのめされながらもアダムは腹を決めて病気と向き合う生活をスタート。 すると今まで見えなかったものが見えはじめ、 両親、親友、恋...
該当の記事は見つかりませんでした。