タンタンの冒険。

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密②
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(2011)
◆観た理由◆
エルジェ(1907-1983)の絵本『タンタンの冒険』シリーズが好きなので。
スティーヴン・スピルバーグ監督の新作&ダニエル・クレイグが出演しているから。
◆豆知識◆
主な登場人物。
【タンタン(ジェイミー・ベル)・・・くるっとはねたブロンドの前髪と、
ニッカポッカがトレードマークの少年レポーター。
相棒のスノーウィと世界中を駆け巡り、次々に起こる難事件を知恵と勇気で解決していく。
スノーウィ・・・いつもは怖がりだけどいざという時には勇敢になる。
タンタンが最も信頼する相棒の白いフォックステリア犬。
ハドック船長(アンディ・サーキス)・・・タンタンのよき理解者であり、頼もしい海の男。
口の悪さは船乗りいち。衝動的で怒りっぽく、情に厚く涙もろい。
伝説の軍艦ユニコーン号の船長、アドック卿の子孫でもある。
デュポン&デュボン(サイモン・ペグ&ニック・フロスト)・・・
双子でも親戚でもないのに、なぜかそっくりなインターポールきっての敏腕(?)刑事。
いつもドジ、ヘマばかりだけど、事件があればどこへでも意欲満々乗り出していく。
サッカリン(ダニエル・クレイグ)・・・今作の事件のきっかけとなる謎の人物。
ユニコーン号の模型と、そこに隠された秘密を巡ってタンタンのあとを追う。
ユニコーン号を襲った海賊レッド・ラッカムとの関係は?】
スティーヴン・スピルバーグ監督は企画当初(1980年代)、
ハドック船長役にジャック・ニコルソンを希望していた。
クロード・ベリとロマン・ポランスキーは監督することに興味を持っていた。
もともとタンタン役はトーマス・ブローディ・サングスターが演じる予定だったが、
スケジュールの都合で降板となった。
『ハリー・ポッター』シリーズを手掛けたヘイデイ・フィルムズは、
ワーナー・ブラザースの協力の下、映画化へ向けて着手しようとしていた。
◆覚え書き:この映画を観て思ったこと◆
映画本編が始まって直ぐのオープニング・クレジットがCUTE。
まず、この時点で胸を鷲掴みにされた。
そこで流れるジョン・ウィリアムズの音楽といい、
雰囲気はスティーヴン・スピルバーグ監督の
過去作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)の世界観だった。
全体的には正にエルジェの絵本を読んでいるような躍動感溢れるコミック調の描写で、
この物語が古典的であることを思い出す。
肝心の謎解きの点はタンタンの知恵というよりも、
寧ろハドック船長の記憶頼りだったところはご愛嬌か。
映画自体は基盤がしっかりしているのでもちろん面白かったのだけど・・・
自分が好きな漫画がアニメ化される時に感じる想いと同じく、
なかなかタンタンとスノーウィの容姿を受け入れることが出来なかったのも事実だったり。
やっぱりどう見てもエルジェが描いた“タンタン”とは別物のように感じたんだよね。
その点に関しては映像が解禁された時点で覚悟はしていたのだけどね。
なので、このままだと最後まで違和感が拭えないと思って、
途中からは気持ちを切り替えてジェイミー・ベルが演じている“タンタン”だと
自分に言い聞かせて観たら最後まで楽しめたという。
今回、スティーヴン・スピルバーグ監督が導入した、
“パフォーマンス・キャプチャー”は立体感やリアリティに関しては抜群だと言えるけど、
肝心のキャラクター自体が可愛らしく映らないというデメリットがあったと思う。
それはこれまで同じ手法で作品を発表してきた、
ロバート・ゼメキス監督作でも感じていたことだった。
スピルバーグ監督はもともと実写で製作する予定だったようだけど、
僕的にはこのパフォーマンス・キャプチャーよりも
『トイ・ストーリー』シリーズのようなCGアニメとして観たかったような気がした。
・・・とは言うものの、スティーヴン・スピルバーグ監督の
『タンタンの冒険』に対する熱い想いと敬意は十分に伝わってくる映像だったけどね。
なので、全否定とまではならない。
ジャイミー・ベルのタンタンは声も含めて、そのキャラクターにとても合っていたと思う。
お目当てのダニエル・クレイグ(サッカリン役)は事前に悪役だと知っておきながら、
中盤でレッド・ラッカムが登場した時点でようやく彼の声を確信するという、
長年のファンとしては大失態をしてしまった。苦笑
声色を変えて演じていたからだと言い訳をしておきたい。笑
この作品のハイライトは若干あっさりとしていたクライマックスよりも、
寧ろその直前に巻き起こるタンタンがサッカリンが飼う鷲に奪われた羊皮紙を
サイドカーなどを駆使して追跡するシーンだった。
それはまるで遊園地のアトラクションに乗っているような気分を味わうことができたな。
・・・と同時に、『インディ・ジョーンズ』シリーズを思い出さずにはいられなかった。
そう。『インディ・ジョーンズ』はスティーヴン・スピルバーグ監督にとっての
『タンタンの冒険』であることに気づく。
映画は続きを仄めかすように終わる。
スピルバーグ監督作でこういう終わり方は初めてだと記憶するので、
昨今流行りのこの締め括り方に若干の抵抗を感じてしまった・・・。
3D映像に関しては先述の通りに立体感があったので、
この作品では鏡やガラスのシーンでそれがよく活かされていたと思う。
でも、やっぱり3Dの映像自体が2D(通常版)よりも暗く感じる気がしたので、
僕は3Dでの鑑賞は『もういいかな』というのが正直なところかな。
ちなみに映画では“タンタン”のことを“ティンティン”と聞こえる時もあれば、
日本独自の“タンタン”と聞こえている時があったことも記しておこう。
・・・と言う訳で、全体的な評価はエルジェの絵本シリーズへの思い入れと、
スティーヴン・スピルバーグ監督への愛着故のかなり甘めとなってしまいましたとさ。
◆スティーヴン・スピルバーグ監督の新作◆
『戦火の馬』(2012年3月2日日本公開)
キャスト:エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、
ニエル・アレストリュプ、ジェレミー・アーヴィン
戦火の馬
『Lincoln』(2012年12月全米公開予定)
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ、
デヴィッド・ストラザーン、リー・ペイス、
ジャッキー・アール・ヘイリー、ブルース・マッギル
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タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密⑤
◆満足度◆
★★★★★
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