マダムと奇人と殺人と(フランス=ベルギー=ルクセンブルグ)

【ベルギーから届いた絵画を巡るキッチュでユーモア溢れるサスペンス】

タイトルと個性的な日本版チラシ↓のデザインに惹かれて観に行くコトにした。
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ベルギーと聞いて連想するのは【王室】、【タンタン】、
【GODIVA】と日本から撤退した【Neuhaus】を代表とする甘過ぎる【チョコレート】かな。

そのベルギーのブリュッセルを舞台とした奇想天外な人間模様に、
殺人事件を絡ませながら描いている。
ほぼ原色に近いカラフルな色合いの映像とユニークでラブリーな小物の数々(=美術)。
物語を除けばその映像はかなり、生涯最愛の作品である『アメリ』↓に似ている。
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なんてったってテクニカルコーディネートとして、
そのジャン=ピエール・ジュネ監督が参加してるからね。

とにかく出てくる人、みんなヘン。
20歳の娘に久し振りに再会するコトになる女装したマダム、
不衛生でまずい料理しか作れないシェフ、
いつもロゼワインしか飲まない口やかましいオールドミス、鳥をこよなく愛する老人、
墓地で働く死体愛好者の青年、懸賞当てにやっきになる警視の母、
美容整形に夢中のイヤリングマニアの警視の秘書、一風変わった我が道を行く司祭etc.
唯一マトモなのは、主人公であるその警視。飼い犬と彼の部下もちょっとヘンとくる(笑)。
レオン警視を演じるのは、フランスの重鎮ミシェル・ブラン。
その独特な風貌は正にキャラクターにピッタリ。

ベルギーの街中とビストロ【突然死】に集まる人たち。
ほんわかとした雰囲気で、そこに住む人たちはせかせかしていない。
とても個人を尊重し、自由に自己主張して楽しく生きている。
誰もがその存在を否定せずあるがままの人間を受け入れていて。
その中にある、シニカルな見方とブラックユーモアのセンスさえ笑えてしまう程。
数々の懸賞商品とイヤリングのデザインはホントにオモロイ!

ヨーロッパ映画が大好きな人にぜひ見てもらいたい愛すべき小品。
この作品を形容詞で例えるとしたら。
ポップ。キッチュ。シュール。ファニー。キュート。
観終わった後、その世界観の虜になって、なんとなーく心癒されるよ。

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2004年/97分
シネ・ヌーヴォ/フッチー
前売り券1400円→1350円

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3 Comments

ree says..."またまた"
間に割り込んでたから見逃すとこだったよ~!

この映画昔見た仏コメディ「奇人たちの晩餐会」
(大好き!)を思わせ、何となく見てみたいな~
と思ってた。
でも感想やフレーズ見てたら、どちらかとゆーと、
オランダの「クリヴィアにおまかせ!」っぽいね。
キッチュでキュート、ファニーでポップ、
ちょっとヘンな登場人物たち、みんな楽しく
ってとこが。

ベルギーと言えば、「ぼくのバラ色の人生」が
カラフルでキッチュでガーリーな世界、お人形の
ような「ぼく」がめちゃ可愛くて切なくて、かなり
好きな映画です。
舞台はフランスだったかな。。
Eさんも好きそうな感じだけど、どう?

ミシェル・ブラン最初に見たのが「仕立て屋~」
の神経質でシリアスな役だったから、てっきり
シリアス俳優と思ってたら、昔のルコントのコメディ
「レ・ブロンゼ~」で超おバカさんやってて驚き
ましたが、他の作品もコメディが多いようで
実は喜劇俳優だと後から気付きました。
2006.02.04 23:53 | URL | #- [edit]
ree says..."東京で"
見たいと思ったらもう終わってるみたいなので、
レンタルにて期待!
2006.02.04 23:57 | URL | #- [edit]
Elijah says..."reeさんへ。"
はい。またまたシークレット記事です(笑)。
近日中にも、登場予定。それがなにかはお楽しみにっ。

僕も未見だけど、『奇人たちの晩餐会』を想像したよ。ハリウッドでリメイクすると言って、なかなかされないよね(当時はダスティン・ホフマン主演企画だったけど)。
『クリビアにおまかせ!』も未見だけど、雰囲気被ってるかも。

『ぼくのバラ色の人生』は、当時WOWOWで見たんだけど、妙に切なかった記憶が残ってる。あと…映像の美しさと。群を抜いて好きな作品って訳ではないけど、もう一度見てもいいと思える作品かな。

ミシェル・ブランの演技を、彼だと自覚してきちんと見たのは今回が初めてで。監督もするみたいでマルチな人だね。

東京は、シアター・イメージフォーラムでしてたみたいだね。渋谷の辺鄙な場所にあるイメージが…。大阪もだけど(笑)。
多分、この作品はreeさん好みだと思うよ~。
2006.02.07 21:49 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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