接触感染。

コンテイジョンコンテイジョン②
『コンテイジョン』(2011)
◆観た理由◆
マリオン・コティヤール、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、
ケイト・ウィンスレットを始めとする豪華俳優出演作なので。
◆豆知識◆
『コンテイジョン』とは・・・
【①(接触)伝染、感染②(接触)伝染病③(思想、感情、影響などの)伝播、蔓延】の意。
ベス・エムホフ役はジェニファー・コネリーが考慮されていた。
ジョン・ニール役の電話の声はスティーヴン・ソダーバーグ監督。
撮影監督ピーター・アンドリュースはスティーヴン・ソダーバーグの撮影監督時の通称名。
日本公開はワーナー・ブラザースの配給で、
2011年12月→2012年2月→2011年11月と二転三転となった。
◆覚え書き:この映画を観て思ったこと◆
物語はなぜか“Day 2”から始まる。
スティーヴン・ソダーバーグ監督の演出は無駄がなくテンポ良く、
そして物語は程よく抑制されながら淡々と進行していく。
敢えてエモーショナルに描いていないので、却ってそこにリアリティを感じさせられる。
“豪華キャスト”と謳われているけど実際の共演シーンはほとんどなく、
各俳優がそれぞれの場所でそれぞれのエピソードを展開していくというものだった。
それでも僅かながらのマット・デイモン(ミッチ・エムホフ役)と
グウィネス・パルトロー(ベス・エムホフ役)、
マット・デイモンとケイト・ウィンスレット(ドクター・エリン・ミアーズ役)の
共演シーンは妙に嬉しく思えたな。
グウィネス・パルトローは冒頭ですぐに亡くなるという設定だったけど、
後々回想シーンで何度か登場する。
それが効果的で結果、僕的にはいちばん印象に残ってしまった感あり。
ケイト・ウィンスレットも“途中退場”という設定が
ある意味、贅沢かつ貴重な扱いだと思えたり。
物語の中で人々は誰も彼もがパニック状態に陥っていた。
その時、僕自身は一体どういう行動を取るのだろうと、
自分に置き換えながら観ていることが多かったような気がする。
国家の機密情報を親しい人物に話すべきなのかどうか。
不足する食料や薬の買い占めや争奪。
立場を利用してのワクチンを打つ優先順位。
確実に自分の死期が迫っていると解っている時に、
隣で寒さに震える人間に対して何かをしてあげようという優しさが、
自分には残されているのだろうかとも考えさせられた。
恐怖に戦く人々の思考の逆手を取るように名声を築き上げていった、
アラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ)はいかにも現代人という人物像だったけど、
人間的にいちばん許せないものを感じた。
日本だといちばん最初に発症した人間やその家族が
ウイルスを国内に持ち込んだせいだと責められたりすると想像するけど、
ミッチ・エムホフ(マット・デイモン)の周辺を見る限り、
そこを言及されることがなかったのはお国柄の違いなのだろう。
物語は結局、明確なる感染経路に触れぬまま終わらせるのかと思いきや、
ラストシーンで“Day 1”が描かれる。
僕は正直、この場面にいちばんの恐怖心を感じたのと同時に
巧い演出だなと思わずにはいられなかった。

▲ ◆『コンテイジョン』ポスター・ギャラリー◆
コンテイジョンコンテイジョン②
コンテイジョン③コンテイジョン④
コンテイジョン⑤コンテイジョン⑥
◆スタッフ&キャストの新作ポスター◆
a.スティーヴン・ソダーバーグ監督
『Haywire』(2012年1月20日全米公開予定)
キャスト:ジーナ・カラーノ、ミヒャエル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、
ビル・パクストン、チャニング・テイタム、マチュー・カソヴィッツ、
マイケル・アンガラノ、アントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラス
Haywire
b.マリオン・コティヤール
『Le Dernier vol』(2009)
監督:カリム・ドリディ
共演:ギヨーム・カネ
Le Dernier volLe Dernier vol②
『Les Petits mouchoirs』(2010)
監督:ギヨーム・カネ
共演:フランソワ・クリュゼ、ブノワ・マジメル、ジル・ルルーシュ、
ジャン・デュジャルダン、ローラン・ラフィット、
ヴァレリー・ボネトン、パスカル・アルビロ
Les Petits mouchoirs
『Midnight in Paris』(全米公開中)
監督:ウディ・アレン
共演:キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ、
レイチェル・マクアダムス、マイケル・シーン、オーウェン・ウィルソン
Midnight in Paris
『ダークナイト ライジング』(2012年7月日本公開予定)
監督:クリストファー・ノーラン
共演:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、
アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、モーガン・フリーマン
ダークナイト ライジング
c.マット・デイモン
『Margaret』(2011)
監督:ケネス・ロナーガン
共演:アンナ・パキン、J・スミス=キャメロン、ジャン・レノ、ジーニー・バーリン、
アリソン・ジャネイ、マシュー・ブロデリック、マーク・ラファロ
Margaret
『ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊』(11月26日日本公開)
監督:ジョージ・ミラー
声の共演:イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、ハンク・アザリア、
ブラッド・ピット、アレシア・ムーア(ピンク)、ソフィア・ベルガラ、コモン、
ヒューゴ・ウィーヴィング、リチャード・カーター、
マグダ・ズバンスキー、アンソニー・ラパリア
ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊
『We Bought a Zoo』(2012年6月日本公開予定)
監督:キャメロン・クロウ
共演:スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、
パトリック・フュジット、エル・ファニング、ジョン・マイケル・ヒギンズ
We Bought a Zoo
d.ジュード・ロウ
『ヒューゴの不思議な発明』(2012年3月9日日本公開)
監督:マーティン・スコセッシ
共演:ベン・キングズレー、サシャ・バロン・コーエン、エイサ・バターフィールド、
クロエ・グレース・モレッツ、レイ・ウィンストン、エミリー・モーティマー
ヒューゴの不思議な発明ヒューゴの不思議な発明②
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2012年3月10日日本公開)
監督:ガイ・リッチー
共演:ロバート・ダウニー・Jr、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲームシャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム②
e.グウィネス・パルトロー
『アベンジャーズ』(2012年8月日本公開予定)
監督:ジョス・ウェドン
共演:クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr、
クリス・ヘムズワース、サミュエル・L・ジャクソン、トム・ヒドルストン、
ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン
アベンジャーズ
アベンジャーズ②
f.ケイト・ウィンスレット
『Carnage』(12月7日全仏公開予定)
監督:ロマン・ポランスキー
共演:ジョディ・フォスター、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー
Carnage
『Titanic 3D』(2012年4月日本公開予定)
監督:ジェームズ・キャメロン
共演:レオナルド・ディカプリオ
Titanic 3D
◆満足度◆
★★★☆
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2 Comments

湛 says...""
Elijahさん これはリアルに恐い映画でした。
仰るように、其々のキャストのエピソードが淡々とドキュメンタリー・フィルムの様に展開すると
理解できない訳ではないのですが、やはり豪華キャスト過ぎて正直散漫な印象を受けました。
私もケイト演じるミアーズ医師に感銘を受け、一番共感し易いキャラクターでした。
現実であれば彼女の様に立派に振舞える自信は全然無いですけど。
そして、こちらの記事を拝読して一番嬉しかった(?)のは、
ジュード・ロウ演じるジャーナリストについての見解です。私も大きく賛成意見!
一番疑問を覚えたキャラクターです。
結局、正義感・倫理観に燃えたジャーアリズムに根ざしてたんじゃないのか!って、
確か「これは高いネタだ」みたいな会話をしていましたよね?
生身の人間なので振子の様に良い方にも悪い方にも振れる事はあると思います。
これも豪華キャスト故の弊害、描き方が浅いから?という気がしました。
しかしながら、ここまで深刻でなくとも毎年インフルエンザ予防が推進され、
もし現実に起こったならどうすべきか、飛び交う情報を判断する能力の必要性など
私達に警鐘する作品だったと思いました。
TBいたしますね♪
(『インモータルズ』は来週鑑賞予定です。観たらお邪魔しますね。)
2011.11.18 13:01 | URL | #nxzuATHA [edit]
Elijah(管理人) says..."湛さん。"
湛さん

こちらにもコメント&TBありがとうございます。
湛さんはこの作品に散漫な印象を受けたのですね。
僕はアンサンブル劇だと思って観ていたので、それほど気にはならなかったです。
自分の命を顧みないドクター・エリン・ミアーズの行動力は尊敬に値するものがありましたよね。
僕も彼女と同じように行動が出来るかどうかの自信はないですね・・・。
アラン・クラムウィディは最後の最後まで自分を正当化し続ける態度がどうも好きになれませんでした。
もうジャーナリストとは思えず、私利私欲に走った一介の人間としか思えませんでしたね。
助けを求めて来た職場の同僚に対する冷たい態度も人としてどうなのか?と感じずにはいられませんでした。
今回、スティーヴン・ソダーバーグ監督はかなり医学的にもリサーチした上でこの作品を製作したようですね。
僕もこの作品を観ながら、今の現代人に対する警鐘を表しているのだろうなと思いました。
かつて『アウトブレイク』を観た頃は“映画の中のお話”と思って観ていた感がありましたが、今では本当に現実に起こり得そうな話になっていて、その点もリアルに感じる理由のひとつだったと思います。

『インモータルズ -神々の戦い-』はターセム監督の新作ですもんね!
湛さんがどう感じられるのか楽しみにしています。
2011.11.18 15:29 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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コンテイジョン
2011/11/13観  於小倉コロナシネマワールド 『 Contagion 』   2011年  アメリカ映画  105分   監督/スティーヴン・ソダーバーグ(『セックスと嘘とビデオテープ(1989)』『イギリスから来た男(1999) 』) 脚本/スコット・Z・バーンズ ?...
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