ゴーストライター。

ゴーストライター
『ゴーストライター』(2010)
◆観た理由◆
ユアン・マクレガー主演作なので。
描かれる題材に惹かれたから。
◆豆知識◆
【ゴーストライター:他人に成り代わって、文章や作品を代作する人のこと。】
映画版はロバート・ハリスの原作小説とは結末が異なる。
ゴースト役はヒュー・グラントにオファーされていた模様。
ルース・ラング役はティルダ・スウィントンにオファーされていたが断った。
◆覚え書き:この映画を観て思ったこと◆
これまでロマン・ポランスキー監督作は『死と乙女(おとめ)』(1995)、
アカデミー賞監督賞受賞作『戦場のピアニスト』(2002)、
『オリバー・ツイスト』(2005)の3作品しか観たことがなかった。
この『ゴーストライター』はクラシック映画の匂いを感じさせる作品だった。
物語は思いきり現代なのにどこかアナログ的。
プラス、故アルフレッド・ヒッチコック監督作を彷彿させるものがある。
パヴェル・エデルマン撮影監督による映像は、
全編どこか寂しげな暗く淡い色で統一されていた。
作品自体の作りはハリウッド映画にはないヨーロッパ映画の趣が十分にあった。
ロマン・ポランスキー監督の演出は静かにじわじわと攻めてくる感じで、
気づけばこの大人のミステリー仕立ての作風にかなり惹き込まれて観ていた。
物語の主人公ゴースト役を演じるのはユアン・マクレガー。
久しぶりに助演ではないビリングトップ、
誰かをサポートしていない役柄を観られたことがファンとして嬉しい限りだった。
随所随所でユアンのチャーミングな部分が活かされていたのも見どころのひとつ。
そのゴーストを取り巻く主要人物を演じる、
英国俳優の誰もが適材適所で好演していたと思う。
特に登場シーンは少ないながらも
トム・ウィルキンソン(ポール・エメット役)の存在感は『流石』の一言。
クライマックスですべての謎が解けて、このまま物語は静かに終わるのかと思いきや
あの“衝撃”とも言えるラストシーンに心底驚かされた。
・・・と同時にその演出法にゾクゾクしている自分がいた。
その後に続くタイトルの出し方もCOOLに思えたり。
振り返れば、主人公ゴーストの名前が最後まで語られずに締め括られる辺りも
“ゴーストライター”的だったな。
◆ユアン・マクレガーの日本公開待機作ポスター◆
『パーフェクト・センス』(2012年1月7日日本公開)
『人生はビギナーズ』(2012年2月4日日本公開)
パーフェクト・センス人生はビギナーズ
『ゴーストライター』英国版ポスター↓
ゴーストライター②
◆満足度◆
★★★★★
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2 Comments

sabunori says..."名無しのユアン、よかったですね♪"
Elijahさん、こんばんは。
考えてみたら私もポランスキー作品ってそれほど観ていないことに気づきました。
「ローズマリーの赤ちゃん」「赤い航路」「フランティック」「戦場のピアニスト」くらいでしょうか。
この作品、どこかクラシカルな雰囲気が心地よい大人の映画という感じでしたね。
寒々しい空気と曇り空に無機質な別荘・・・舞台はとてもアメリカとは思えず、
そのあたりもヨーロッパ映画を感じる一因だったのかもしれません。
あのラストシーンは美しかったですね。
全てを見せずに語るあたり、流石です。
2011.10.21 23:27 | URL | #JalddpaA [edit]
Elijah(管理人) says..."sabunoriさん。"
sabunoriさん

こんにちは。TBありがとうございます。
“名無し”のユアン、最高でした♪
僕の場合、ロマン・ポランスキー監督作は有名な事件のイメージから人間的にどうも好きになれないものがあって、意図的に観るのを避けてきたところがあったかもしれません。
『フランティック』や『ナインスゲート』は興味あったのですが・・・。
『ゴーストライター』は本当に大人の為のミステリーという感じでした。
確かにあの孤島はとてもアメリカに思えなかったですよね。
その辺りも僕がこの作品を気に入る要因のひとつになったんだと思います。
あのラストシーンはここ最近で最も秀逸なシーンだと感じました。
あのシーンだけ早くもう一度見たいと思えるくらい、本当に素晴らしかったです。
2011.10.22 13:27 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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