子供たちは大丈夫。

キッズ・オールライト
『キッズ・オールライト』(2010)
●観た理由●
各映画賞で高く評価されていたことと題材に惹かれて。
●豆知識●
キャラクター紹介。
【ニック(アネット・ベニング):ジョニのママ。父親的な存在。
家計を支え、子供たちに愛情を持ちながらも厳格に接する。ジュールスと同性夫婦。
ジュールス(ジュリアン・ムーア):レイザーのママ。
やりがいのある仕事を持ちたいが、なかなか巧くいかない…。朗らか。
ポール(マーク・ラファロ):オーガニックレストランのオーナー。
自由な独身生活を謳歌している。遺伝子パパ。
ジョニ(ミア・ワシコウスカ):18歳。大学進学のための1人暮らしを控えている。
この夏が家族と過ごす最後になる。優等生。
レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン):15歳。
本当の父親が気になり、ジョニに調べて欲しいとお願いする。反抗期。】
ロビン・ライトがニック役を考慮していた。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
鑑賞直後は素直にとても良い作品だと思えた。
やはりこういう“家族”を描く物語にはグッとさせられる。
そして、家族というカタチにセクシュアリティは関係ないと実感した。
悩むところは誰もが同じなのだ。
アネット・ベニング(ニック役)とジュリアン・ムーア(ジュールス)の演技は
ベテラン女優ならではの『さすが!』のひと言に尽きる。
ニックは一家の家長らしく男っぽいキャラクター。←褒め言葉です。
ただ、時に人を審判する傾向に嫌らしさを感じた。
不満のはけ口をアルコールに求めるのもどうかな、と。
難しいことかもしれないけど、やはり愛する人と向き合うべきだなと強く思った。
対するジュールスは良くも悪くも概念に囚われることなく、自由奔放な印象を受けた。
ジュリアン・ムーアの演技はどうもメロドラマ風になりがちなので、
正直に言えばここ数年の彼女の演技は余り好きになれなかった。
でも今回は好演していると思わずにはいられなかった。
特にクライマックスでジュールスが家族の前でスピーチする場面には確かな説得力があった。
ジョシュ・ハッチャーソン(レイザー役)のナチュラルな演技も印象に残る。
マーク・ラファロ(ポール役)に関しては初めて彼のことをセクシーだと感じた。
そのポールに対する最後の扱いだけがこの作品における唯一の不満な点となった。
確かにポールの行動に少なからずの難はあったかもしれないけど、
僕は“あの出来事”に対して彼だけが悪いとはとても思えなかった。
家族の関係に踏み込みすぎたきらいはあるけど、
責任を取らせるような“追放”をするまでのことではなかったように思えるし、
ニックが彼のことを“侵入者”扱いするのもどうかと感じずにはいられなかった。
いい大人同士が合意の上でしていたわけでもあり、
それに対して思春期の子どもたちがショックを受けたり怒る気持ちは理解できるけど、
ニックの言動は過剰な嫉妬心から来るだけの想いにも感じた。
もう少し違う解決法、或いは“大人”=冷静な対処法であってほしかったな。
その点に関しては新しい家族のカタチを描いているようで、
締め括り方は古風だったような気もする。
…つまり、それこそ“普遍的”なのだろうけど。
そうは言いつつ、ラストの家族の新たな出発と旅立ちのシーンに
涙がこぼれたことも事実であって。
ポールのあの顛末さえなければ、自分的にもっと高評価になった作品だと思う。
結果的に時間が経つに連れて、その点が気になってしまった感あり。
●満足度●
★★★★☆

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