でっち上げ。

ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男②
『ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男』(2006)
●観た理由●
リチャード・ギア主演作なので。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
2006年製作映画がなぜか今頃になって、日本で劇場公開。
1971年のN.Y.を舞台に、大富豪ハワード・ヒューズの偽の伝記本を
執筆しようと目論んだ作家クリフォード・アーヴィングの実話。
人間、一度でも嘘をつき始めると収拾がつかなくなる。
結局は自分の首を絞めることになるのだと改めて思った。
主人公であるクリフォード(リチャード・ギア)の行動に
最初こそヒヤヒヤさせられていたけど、
中盤辺りになってくるとそれが単なるイライラに変わっていた。
金と地位、名誉の欲求度の高さが最後は常識を逸脱して、
“ハワード・ヒューズ”本人に成りきっていたのが滑稽であり痛々しく映る。
もはや、クリフォードの中で現実と妄想の境界線がなくなっていた。
クリフォードが仕事だけじゃなく、
あらゆる生活に於いて自分の都合のいいように嘘をついていたことも痛い。
特に妻、エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)を説得する場面で顕著に表れていた。
それは本当に病的な虚言癖があったと言えるんじゃないだろうか。
彼のその嘘のつきぶりは『インフォーマント!』の主人公と重なる。
公の場に姿を現すことがなくなった、
晩年のハワード・ヒューズに目をつけた辺りは頭が冴えていると思うけど。
まぁ、それも1970年代という時代だったからこそ成せたことであって。
クリフォードの妻、エディスにも同情する余地はなかった。
夫がこれからしようとしていることを、なぜ最初の段階で止めなかったのだろうか。
この夫にこの妻ありという印象が最後まで拭えなかった。
そうは言うものの作品としてはとても興味深いものがあって、
なかなか面白く観ることができた。
そこはやはり実話を基に製作されたというところが大きいと思う。
クリフォードが行ったことはとんでもない“The Hoax=でっち上げ”だったけど、
でもそれがきっかけとなって、
その後の米国の歴史が変わった気がしない訳でもないので恐るべし。
自分の身の丈に合う生活や稼ぎ方をするのがいちばんだと実感する。
ラッセ・ハルストレム監督の演出は(いい意味で)彼らしさを感じるものはなく、
お目当てのリチャード・ギアに関しては彼が好みそうな題材なこともあって、
意気揚々に“いつも通り”のスタイルで演じているように感じた。
●満足度●
★★★☆

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