妖精写真。

思い出の映画を当時の記録そのままに。

『大人のための残酷童話/妖精写真』(1997英)
大人のための残酷童話/妖精写真
1990年代初頭に、実際にイギリスで論争を呼んだ妖精写真事件
(『シャーロック・ホームズ』を書いたコナン・ドイルが
この事件に関わっている事でも有名)を基に、かなり映画的に脚色した作品。
製作時、競作として、そっちは事実に基づいて描いた『フェアリーテイル』という作品もある。
多分、そっちの方が日本でも劇場公開されたから、知られていると思う。
正直言って、僕はこういったファンタジー系は苦手だ。
だから、きっとつまんないだろうと思って、
でもイギリス映画だし…と思い、何気なく見ていた。
ところが、この作品、そういったものがあまり気にならない位、話がしっかりしていて、
ドラマ性がある大人向けの作りで、映画自体の表現がとてもリアルでよかった。
事実とはかけ離れてしまったけど。
かなり、話も残酷だし暗く、ラストは物悲しい。
でも、映像はとても美しかった。
主役のトビー・スティーブンス(実母はデイム・マギー・スミス)が、
とてもいい演技をしていて、胸に残った。
当時の雰囲気が、よく似合うエレガントな、いかにもイギリス紳士という感じ。ヤサ男前。
特にラストの映像と重なる美しさ!!!
前から、なんとなく知ってる俳優だったけど、
今作ですごく魅力を感じてファンになってしまった
(新作は『スペース カウボーイ』で、若きクリント・イーストウッド役!)。
本来の主役であるはずの妖精と一緒に写真に写っている子供は、
この作品では、ミステリアスに描かれている。
事実の解明もはっきりしないまま、多くの謎を残して、映画も終わる。
でも、それが許せる位、この映画は一人の辛い過去を背負った男の物語として見る事ができる。
僕は、この作品をWOWOW(『妖精写真』)で見た。
でも、本当は1998年に当時のアスミックの配給で劇場公開されるはずだった。
出来がかなりいいのに、されなかったのが、残念で仕方がない。
久しぶりの上質なイギリス映画だったのに…。
79点。

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