クリストファー・ノーラン。

思い出の映画を当時の記録そのままに。
映画館で観た英国監督クリストファー・ノーランの作品たち。
デビュー作『フォロウィング』(1998英)は未見。
フォロウィング

『メメント』 (2000米)
【10分前、俺は何をした?
試されるのはあなたの『記憶』──10分しか記憶を保てない男にとって、
愛する妻を殺した犯人への復讐こそが生きる証だった。】
メメント
10分しか記憶を保てない男を描いた作品。前評判がすごくて、けっこう期待して観たけれど、僕は不完全燃焼状態だった。ある意味、前日に観た、『バニラ・スカイ』(2001米)と被るところがあって、この作品の展開には、ノレなかったので。この作品は、観客の記憶力を試す映画でもあって、進行の仕方がとても変わっている。ひとつの章が終わる度に、すっかりそれまでの展開をこと細かく覚えていなくて、自分の中で話が繋がらなくなっていて、腹立だしい気持ちになる。だから、全シーンを隈なく覚えていたら、大いに納得して絶賛できたかもしれないけれど、僕はそうできなかったし、『バニラ・スカイ』を思い起こさせて、比較しながら観ていたのもあるから、評価が低くなった。全編、淡々としていて、特徴のあるシーンがなく、記憶しづらかったのもある。自分の記憶力の無さを痛感した。それでも、クリストファー・ノーラン監督の発想は、すごいと思う。ダーレン・アロノフスキー監督の『π』を初めて観た時の印象と似ている。ガイ・ピアースは、ただただ、かっこよかった。ある時の表情は、美しく。『メメント』も、多くを語れないから、自分の記憶力に挑戦する気がある人には、おすすめ。なぜ、『バニラ・スカイ』と『メメント』が被るのかは、両方観た人には、分かるはず。キーワードは、『潜在意識』。なので、2日続けて、雰囲気が似た作品を見たから、頭がこんがらがった状態になってしまった(笑)。この映画を観ての教訓は、『記憶』より『記録』だった。70点。

『インソムニア』(2002米)
【始まりは髪を洗われ爪を切られた17歳の少女の死体
6日間眠れないほどのあまりにも異常な事件】
インソムニア
初日に観てきた。退屈な作品だった。まずは、その一言に尽きる。話が、オーソドックスすぎる。ハラハラドキドキ感がなくて、今ひとつ盛り上がりに欠ける。日本版ポスターのイメージで、快楽連続殺人物だと、勝手に思い込んでいたら、普通の刑事(人間)ドラマだった。この手の作品、苦手だったりする…。アカデミー協会が好きそうな作風。渋めで、インテリぽいってところが…。製作総指揮がスティーブン・ソダーバーグと思い出して、大いに納得。また、彼と合わなかった(苦笑)。アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンクの三者三様の、押さえ気味の演技はよかった。まぁ、アルはいろんな意味で騒がしかったけどね(笑)。特に、ヒラリーは、すごく落ち着いた演技で印象に残った。こういう静かで助演的な役柄の方が向いているかも。秀作『ボーイズ・ドント・クライ』以来のハマり役。アルが終盤、『インソムニア=不眠症』から逆に、異常に眠たくなるんだけど、観ている僕も、同じ気持ちだった。連日の疲れのせいと、波のない物語の展開に、眠気が襲う!!!こんな映画、久し振りだった(笑)。観終わった後、物足りなさを感じる映画。映画館が、ガラガラだったのも納得。それでも観る人は(笑)、物的証拠に注意しながら観てね。金額評価900円。

『バットマン ビギンズ』(2005米)
【その男は[闇]から生まれた──。】
バットマン ビギンズ
2005年6月18日/梅田ブルク7/奥野
…シリーズ5作の中で一番、正統に作られていた。原作のコミック調のテイストではなく、どこか現実的であり身近に感じる。ティム・バートン監督やジョエル・シュマッカー監督の世界観とは大違いだ。だからなのか、どうも楽しめなかった。物語が面白くない。観ている間の高揚感がない。どうしても比べてしまうが、『スパイダーマン』シリーズの方が断然に面白い。あっちの方がエンターテインメント性があり、遊び心を知っている。それはきっと、監督がクリスファー・ノーランのせいだろう。『メメント』と『インソムニア』もヴィジュアルに拘りすぎて、演出が疎かだった。自己満足の世界。どこをどう思って、彼を抜擢したのだろう?名物となる敵も凡人で、特に特徴や個性もなく、今ひとつだった。いや、よく考えてみると、【バットマン】の人生自体に面白味がないのかもしれない。唯一、楽しめたのは、今までミステリアスだった【バットマン】になるまでの経過と、武器の出所や製作過程が判明したところか。そして、キャストが豪華だった事!ほとんどを英国俳優で占めているのがなにより嬉しい。各俳優に簡単なコメントをしよう。
クリスチャン・ベール…正に【バットマン】は適役。低音ボイスもいい。
マイケル・ケイン…彼の執事役も適任。唯一のユーモア担当。
リーアム・ニーソン…『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』と役柄が似ているような気が。
ケイティ・ホームズ…今の彼女には、この一言でしょう。トム・クルーズとの婚約おめでとう!!
ゲイリー・オールドマン…『レオン』とは対照的に久々の良心的な刑事役。さりげなく名演。
キリアン・マーフィー、トム・ウィルキンソン、ルドガー・ハウアー…なんて贅沢な端役。
渡辺謙…本当に少しだけの出演。日本人に向けたリップ・サービス?
モーガン・フリーマン…『007』シリーズのQのような役柄。アカデミー賞効果で重鎮扱い。
ライナス・ローチ…今作ではまだマシな父親役だった。でも、舞台の世界に戻ろう。東京・赤坂ACTシアターで観た舞台『コリオレイナス』の頃が懐かしい。
金額評価:前売り券1300円→1100円。

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