闘士。

ザ・ファイターザ・ファイター②
『ザ・ファイター』(2010)
●観た理由●
クリスチャン・ベールが出演しているので。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
監督&主要キャストが決まるまで紆余曲折あり。
監督はマーティン・スコセッシ→ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』を選択、
製作総指揮として名を残す)→デヴィッド・O・ラッセルで確定。
ディッキー・エクランド役はマット・デイモン→ブラッド・ピット→
クリスチャン・ベールで確定。
シャーリーン・フレミング役はエミリー・ブラント→エイミー・アダムスで確定。
実話とは言え特に物語に目新しさはなかったけど、
物語以上に俳優の熱演で魅せきる作品だった。
なぜ本国アメリカで多くの人たちに熱狂的に愛されたのかが解るような気がした。
物凄くアメリカン・ドリーム的なものが垣間見えたので。
デヴィッド・O・ラッセル監督の骨太でパワフルな演出が素晴らしかった。
俳優陣は誰もが最高のパフォーマンスを魅せてくれていた。
兄、ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)はお調子者の印象が強かった。
彼の刑務所入りは自業自得だと思えてしまい、同情の余地を感じなかった。
異父弟、ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)は
その兄の姿を見て育ったせいなのか控え目な印象。
それはラストシーンのインタビューでも垣間見えていた。
兄弟の母親、アリス・ウォード(メリッサ・レオ)の言動には
終始イライラさせられっ放しだった。
アリスはミッキーの収入を当てに生活してるのか、
それとも家族の結束を想う余りの言動だったのか…最後までよく掴むことが出来なかった。
数多い姉妹たちも自らの意思で家計を助けたいという気持ちが伝わってこなかったし。
僕の目には一家がミッキーに“おんぶに抱っこ”状態にしか見えなかった。
そういった家族のマイナスな部分も隠さずに描いていたところに好感が持てたけど。
とにかく!クリスチャン・ベールの役作りと演技が半端ではなく、
スクリーンに登場した瞬間から異彩を放っていた。
その一癖も二癖もあるキャラクターに対する演技力と圧倒的な存在感にノックアウトされた。
本当にアカデミー賞助演男優賞受賞が納得のいく素晴らしいパフォーマンスだった。
それは同じくメリッサ・レオにも言える。
エイミー・アダムス(シャーリーン・フレミング役)は
どちらかと言えばソフトなイメージがあるので、
今回のような汚い言葉遣いや取っ組み合いの喧嘩をする体当たりの演技に
意外性と女優魂を感じて僕の中で更に好印象へと繋がった。
もちろんマーク・ウォールバーグも好演していたけど、
“静”=受け身の立場だったので分が悪かったと思う。
その辺りに『17歳のカルテ』の時のウィノナ・ライダーを思い起こしてしまった。
クライマックスでの試合のシーンはまるで自分がその場所に居るかのような臨場感があって、
興奮せずにはいられなかった。
敢えて時代感を表すようなドキュメンタリー・タッチの粗い映像だった。
物語が終わる頃には登場人物=家族それぞれのいろんな想いが伝わってきて、
気づけば頬に涙がこぼれていた。
数々の確執や迷いがあったにせよ、
すべては“結果オーライ”なのだと感じずにはいられない瞬間だった。
あ。マーク・ウォールバーグ、お願いだからこの作品をシリーズ化にしないでね。
●満足度●
★★★★★

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2 Comments

湛 says..."エイミー良かったですね♪"
Elijahさん こんにちは。

この家族は真に強烈でしたね~。
ここまでリアルに描いて、現在彼等は平気なのか、
無関係の私がちょっと心配に感じた程です。
仰る通り、クリスちゃんが突き抜けてぶっ飛んだキャラなので
マークは分が悪かったですね。
彼の抑えた演技あってこそ、ディッキーが引き立つのだけど。
そしてやはりエイミーに拍手☆
あのぶっ飛んだ母と姉妹にタイでバトるキャラ。
ああいった家族がいる息子とつき合う時点で勇敢ですけど。
役者として頑張る意気込みを感じました。
クリスちゃんの上手さは既に確認済みではあったけれど
「あの子がオスカーを・・・」と、やはり感慨深かったです。
地味でしたが、妻に何にも言い返せないお父さんと
ミッキーを心から心配し力になってくれる巡査のおじさん、良かったです。
TBさせてください☆
2011.04.09 17:21 | URL | #- [edit]
Elijah(管理人) says..."湛さん。"
湛さん

こんにちは。TBありがとうございます。
本当にインパクトのある家族でしたよね。
リアルに描いたからこそ、ここまで多くの人に魅了される作品となったのでしょうね。
クリスチャン・ベールはディッキー役を見事に自分のものにしていましたよね!
クリス自身、『バットマン』シリーズでは受け身側なので、
マーク・ウォールバーグの心情を理解しつつ演じていたのだろうと思います。
エイミー・アダムスは予想外のキャラクターで改めて実力を感じましたね。
>ああいった家族がいる息子とつき合う時点で勇敢ですけど。
↑ここは僕も同じことを思いました。
もし自分がシャーリーンの立場だったら、
あの姉妹たちの存在を知った時点で付き合わないと思います。苦笑
2011.04.10 14:57 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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