ウッドストックを持ってくる。

ウッドストックがやってくる!
『ウッドストックがやってくる!』(2009)
●観た理由●
題材に惹かれたので。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
鑑賞後は好みが大きく分かれる作品だと思う。
『ウェディング・バンケット』と『ブロークバック・マウンテン』を撮った、
アン・リー監督だからこその(主人公に対する)優しさが溢れる作品。
鑑賞前の予備知識が全くなかったので、
主人公であるエリオットのセクシュアリティに気づいた瞬間は驚いてしまった。
そのエリオットを演じるディミトリ・マーティンの風貌に
ジェイソン・シュワルツマンを思い起こす。
エリオットの父親ジェイク(ヘンリー・グッドマン)は穏やかで優しい。
妻とずっと一緒に居る理由を、ただ『愛しているから』と答えた懐の大きさに驚かされる。
この役、最初はケヴィン・クラインが特殊メイクで付け鼻をして演じているのだと
思い込むくらい風貌が似ていた。
エリオットの母親ソニア(イメルダ・スタウントン)はどこまでも貪欲。
いや、がめついと言った方が的確か。
夫や息子よりもお金に執着している人物像って…。
しかし、その背景に戦時中のユダヤ人狩りを生き延びた背景があることを
事前に知る場面があったので彼女のことを一概に否定することはできなかった。
改めて戦争というものは人格を歪んで形成し人の心を蝕むものだと痛感する。
ただ、この作品…ひとつひとつの興味深いエピソードを描き切っていないんだよね。
全体的に表面をサラリと描いていて、肝心の行間が読めない感じ。
その辺りの描写がとても勿体無く思えた。
特にベトナム戦争帰りのビリー(エミール・ハーシュ)と
女装のヴィルマ(リーヴ・シュレイバー)のキャラクターは惜しいくらい。
僕が今回ときめいてしまった俳優はマイケル役のジョナサン・グロフ。
ウッドストックがやってくる!
登場した瞬間にアーロン・ジョンソンに通ずる綺麗な顔立ちだと感じてしまった。
早速、鑑賞後に彼について調べてみたら(笑)、
ブロードウェイ・ミュージカル『春のめざめ』で
第61回トニー賞主演男優賞(ミュージカル部門)にノミネート経験あり。
プラス、TVシリーズ『Glee』第1シーズンにジェシー役で準レギュラー的出演とくる。
プライベートではGAYだとカミングアウトしている模様。
クリス・コルファーといい、最近の若手ハリウッド男優の勇気は素晴らしいね。
ちなみに↑の画像で左端に写っている女性はメイミー・ガマー(ティシャ役)で、
実生活の母親はあのメリル・ストリープだったりします。
この作品、ガス・ヴァン・サント監督&キャメロン・クロウ監督が撮っていたら
どうなっていただろう?とちょっと興味が湧いたなぁ。
最後にこの作品を僕が高く評価した理由は、
1969年という時代と雰囲気に惹かれたことも大きいけど、
やっぱり主人公のセクシュアリティの解放と
彼自身が自分のアイデンティティを見出す点に共感できる想いがあったからだと言える。
多分、僕の今年の年間ベストテンに入るんじゃないかな。
ウッドストックがやってくる!②
●満足度●
★★★★★

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