たくさんのイタズラ。

ミックマック
『ミックマック』(2009)
※注意!ややネタバレしています※
●観た理由●
ジャン=ピエール・ジュネ監督の新作なので。
●豆知識●
この作品の主な登場人物たちを紹介。
a.【MICMAC(イタズラ) FAMILY。
キャラ濃すぎ!タフに明るく生きる愛すべき変人たち。】
ミックマック①ミックマック②
①バジル(ダニー・ブーン)→パントマイムが得意でイタズラ心たっぷり。
缶切りで開けたような頭が特徴…(流れ弾のせい)。
②ラ・モーム・カウチュ/軟体女(ジュリー・フェリエ)→『私は“野菜室”』。
体の4つ折が得意で、冷蔵庫の野菜室でくつろいでいる。ちょっと皮肉っぽい。
ミックマック③ミックマック④
③プラカール/ギロチン男(ジャン=ピエール・マリエル)→
バジルを仲間に紹介した爺ちゃん。何十年も監獄にいて、ギロチンで死に損なったらしい。
④タンブイユ/料理番(ヨランド・モロー)→
どんな材料からも美味しい料理を作るおっかさん的存在。時にみんなをドヤしつける。
ミックマック⑤ミックマック⑥
⑤レミントン/言語オタク(オマール・シー)→四字熟語やことわざが得意。
とにかくしゃべりだすと止まらない。
“白紙撤回”、“拍手喝采”、“転ばぬ先の杖”、“泣きっ面に蜂”。
⑥カルキュレット/計算機(マリー=ジュリー・ボー)→目の中に計算機があるのかも…。
瞬時に何でも計れてしまう女の子。
ミックマック⑦ミックマック⑧
⑦フラカス/人間大砲(ドミニク・ピノン)→湯たんぽ膨らまし競争で
内臓が破裂!(ホントか!?)。人間大砲では212mのギネス記録を持つオッサン。
⑧プチ・ピエール/発明家(ミッシェル・クレマド)→
天才的才能でガラクタから何でも作ってしまう。その作品に驚くこと必至!
b.【頭の中は戦争のことばかり。2大兵器会社のにっくき武器商人たち。】
ミックマック①ミックマック②
①ド・フヌイ(アンドレ・デュソリエ)→歴史上の人物の○○を集めるのが趣味。
②フランソワ・マルコーニ(ニコラ・マリエ)→首相夫人と不倫関係?
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
僕のミニシアター秋の大本命作品。
ジャン=ピエール・ジュネWORLD好きにはタマらない期待通りの面白さだった。
正しく、ジャン=ピエール・ジュネ監督の真骨頂であり集大成的な作品。
『デリカテッセン』の匂いを感じつつ
(事実、『デリカテッセン』のキャラクターがこの作品に登場!)、
中年男性版『アメリ』的な趣があった。
撮影監督がブリュノ・デルボネルから永田鉄男に変わっていたけど、
“あの”セピア色の映像と色彩豊かな美しさは健在。
主人公バジルを演じたダニー・ブーンの個性も魅力的
(もともとは『アメリ』のリュシアン役のジャメル・ドゥブーズが演じるはずだった)。
ダニー・ブーンは台詞がほとんどなく、
サイレント映画時代の故チャールズ・チャップリンを彷彿させるような動きがチャーミング。
だんだんカッコよく見えてきたり。
オープニング・シーン&クレジットと言い、
この作品はどこかクラシックな匂いを感じさせていたな。
ジュネ監督作常連組のドミニク・ピノン(フラカス/人間大砲役)も
相変わらずクセがあってGOOD&CUTE。しかも二役だったし!笑
個人的にカルキュレット/計算機役はゲスト出演的にオドレイ・トトゥで観たかったな。
物語はバジルと彼に賛同した7人の仲間たちがあの手この手で繰り広げる復讐劇。
…と言っても、タイトル通りに可笑しな“イタズラ”でお返しをするというもの。
その辺りをジュネ監督特有のブラックユーモアを散りばめながら、
反戦メッセージも籠めつつ描かれていく。
クライマックスの“種明かし”は痛快だった!
それでいて『アメリ』同様、ラストシーンの何とも言えない幸福感と
ラファエル・ボーの切なさを奏でる美しい音楽にヤラれてしまい、
エンドロールで涙がこぼれた。
この瞬間、僕はやっぱりジャン=ピエール・ジュネ監督の世界観を
愛してやまないのだと実感したのです。
…この直後のキス・シーンはファニーかつロマンティック↓
ミックマック
『アメリ』&『デリカテッセン』に次いで、大好きな作品となりました♪
●満足度●
★★★★★

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4 Comments

Cuomo says..."No title"
王子、こんばんは~!

この作品の情報なんて全くなくて、王子のブログ内で『ミックマック』という言葉を目にしてたからこそ“観てみよう!”と思ったので、王子のお陰で出逢えた作品です!
ホントにありがとう!!
感謝したくなるぐらい面白くて、楽しくて、雰囲気も最高な素敵な映画でした。

『ミックマック』って“いたずら”って意味だったんですね~。意味が全然分からなかった(フランス語?)んだけど納得です!!
冒頭は結構ショッキングだったので復讐の行き着く先も重苦しいのかな?と思ったんだけど、観終わってみたら何とも不思議な感覚になりましたねぇ。
その感覚がどこか心地良くて、久しぶりにイイ映画に出逢えたなぁ。と思えました!

バジルを筆頭にみんな魅力的で一挙手一投足がおかしくて、心の底から笑わせてもらいました。
みんなホントに個性的でしたよね。

実は……『アメリ』すら観た事ないんですよ~。
ジャン=ピエール・ジュネ監督、記憶しておこう!

最後に、この映画に出逢わせてくれてホントにThank you♪
2010.10.06 00:01 | URL | #ncVW9ZjY [edit]
Elijah(管理人) says..."Cuomoさん。"
Cuomoくん

こんにちは!
そっかぁ、僕のBLOGをきっかけに観に行ってくれてたんだね!
散々、宣伝してたもんね。笑
お役に立てて、プラス気に入って貰えて良かったです♪
実は『アメリ』好きの男子親友にこの作品の話をしたら、
『“ミックマック”??ビッグマックやったら知ってる』と言われてたからね。苦笑

うん、タイトルの『ミックマック』は“イタズラ”って意味だよ。
もちろん、フランス語です。笑
確かにあの冒頭のシーンはショッキングだったよね。
僕は、まず“音”に驚かされたよ。
でもねジャン=ピエール・ジュネ監督作って、最初は不安感を煽るような出だしが多いんだよね。
だからラストと妙にギャップを感じちゃうので、
幸福感が倍増するという醍醐味があったりするんだよね。

登場人物たちの行動はホントにユーモアが溢れていて可笑しかったよね!
特に発明家プチ・ピエールのなにげない作品たちが印象に残ってるよ。

Cuomoくん、『ミックマック』を楽しめたのなら、
きっと『アメリ』も十分に楽しめるはずだと思うので、
ぜひ“彼女さん”(祝!2周年…笑)と見てみてね。
ブルーレイも絶賛発売中です。笑
ちなみに『エイリアン4』も実はジュネ監督作だったりするよ。

こっちこそ、『ミックマック』を観てくれてアリガトね!
“ジャン=ピエール・ジュネ”WORLDへようこそです♪
2010.10.06 11:51 | URL | #d/k.Dt.. [edit]
Jasmine says..."No title"
こんばんは~
個性豊かな面々が繰り広げるいたずらは面白かったです。
社会的なメッセージが込められてる作品だと思うけど
難しいことは抜きで単純に楽しめる作品でした。
TBさせていただきました。
2010.10.08 23:59 | URL | #zF.Cle0A [edit]
Elijah(管理人) says..."Jasmineさん。"
Jasmineちゃん

こんにちは。TBありがとう。
悪役も含めて個性的な登場人物ばかりで、“イタズラ”の仕方も最高に面白かったよね!
うん。確かに社会に対するメッセージがあるにせよ、
難しいことはサイドに置いといて理屈抜きで楽しめる作品だったよね。
フランス映画の粋なユーモア心を観ることができる素敵な一本でした♪
2010.10.09 15:10 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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ミックマック
珍しくフランス映画を劇場鑑賞してきました。 「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督の作品だったので劇場は満員だったし ブラックユーモアにポップな映像を楽しむことが出来ました。 幼い頃に、父親を地雷によって亡くしたバジルは大人になり、発砲事件に巻き込まれ …
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