正しき者を中に入れよ。

ぼくのエリ 200歳の少女
『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)
※注意!ネタバレしています※
●観た理由●
女子友達が誘ってくれたので。
●覚え書き:この映画を観て思ったこと●
予想外にお気に入りの一本となった。
振り返れば、スウェーデン映画は一度も観たことがなかったと思う。
いじめられっ子の少年オスカー(カーレ・ヘーデブラント)&
永年生き続けてきたヴァンパイアの少女エリ(リーナ・レアンデション)との初恋物語。
この作品をひと言で表現するなら、“残酷で美しいメルヘン”といった感じ。
カーレ・ヘーデブラントはいかにも北欧の少年といった風貌。
邦題ではエリの年齢が“200歳”と断定されているけど、
本編では歳について明確に触れていなかったと思う。
深々と降り積もるスウェーデンの雪の世界がとても美しい。
同じように物語も静かに進行していく。
そこへ突如として表れる“血”がより一層映えて、
美しさすら感じてしまう不思議な世界観が共存する。
何点か疑問に思える箇所があったのだけど、
それは欧州映画の特有として流せてしまうものがある(詳しく知りたければ、
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが書いた原作小説『モールス』を読むしかない)。
クライマックスのプールのシーンは本当に緊張した。
ラストはハッピーエンドにもアン・ハッピーエンドにも取れる。
エリとずっと一緒に行動を共にしていた“あの”中年男性の末路を考えると、
オスカーの行く末も想像ついてしまうのだけど…。
それでもラストシーンはちょっとした幸せを感じて好きだ。
ちなみに原題の意味は“ヴァンパイアはその家の主人が招き入れない限り、
自らその部屋へ入ることが出来ない”という古くからの言い伝えを引用した模様。
思い返せば、劇中でもそういうシーンがあったね。
早くもハリウッド・リメイク版『Let Me In』(マット・リーヴス監督)が完成して
全米公開中だけど、このオリジナル版の“情感”と“趣”を
絶対に表現できないと思うのは僕だけじゃないはず。
Let Me InLet Me In②←リメイク版ポスター。
●満足度●
★★★★★

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2 Comments

sabunori says..."白い雪と紅い血"
Elijahさん、こんばんは。
怒涛のTBありがとうございました。(笑)
TBいただいた4本の中でもこの作品が一番好みの1本でした。
スウェーデン映画はこの作品がお初とはいいスタートになったのでは?
私はおそらく「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」が初めて観たスウェーデン映画だったと思います。
スウェーデン語の「来て」という言葉の「コム」という響きがとっても印象的だったのを覚えています。
ハナシは戻ってこの作品ですが、私もElijahさんとまったく同じ感想でした。
あのラストシーンはずっと先の2人を考えるとあの中年男性の末路が重なってしまって辛いのですが、
ラストシーンのオスカーの幸せそうな表情に「ずっと先のことは考えなくていいのかも」と思ってしまいました。
ハリウッド・リメイクご覧になりますか?
2010.10.07 20:29 | URL | #JalddpaA [edit]
Elijah(管理人) says..."sabunoriさん。"
sabunoriさん

こんにちは。怒涛のTB失礼しました。笑
紅白の印象が残る作品でしたよね。
初のスウェーデン映画がこの作品となって幸先のいいスタートになったと思ったのですが、
早くも『ミレニアム2 火と戯れる女』でつまずいてしまいました。苦笑
スウェーデン映画と聞くと『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を挙げる人が多いですよね。
ラッセ・ハルストレム監督ですし、機会があれば見てみたい作品の一本です。
スウェーデン語は英語の発音に近く感じたので、違和感なくすんなりと聞くことができました。
フランス語を初めて聞いた時は戸惑いましたが。笑

ラストシーンのオスカーの表情はとても穏やかでしたよね。
sabunoriさんが言われるように、“その先のこと”を考えるのは愚問だなと思いました。

ハリウッド・リメイク版は絶対に観ない!と誓っていたのですが、
全米での評価が良いみたいなのでWOWOWでなら見ようと思っています。
ただ、米国人の感性での高評価なので少し不安はありますが…。苦笑
2010.10.09 12:48 | URL | #d/k.Dt.. [edit]

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