’10春の映画ベストテン。

1月1日から3月31日まで、映画館で観た映画は23作品。
その中から、春のベストテン決定!

★①(500)日のサマー(アメリカ)★
(500)日のサマー

★②カティンの森(ポーランド)★
カティンの森

★③バレンタインデー(アメリカ)★
バレンタインデー

★④シャーロック・ホームズ(アメリカ)★
シャーロック・ホームズ

★⑤ヴィクトリア女王 世紀の愛(イギリス=アメリカ)★
ヴィクトリア女王 世紀の愛

★⑥NINE(アメリカ)★
NINE

★⑦霜花店(サンファジョム) 運命、その愛(韓国)★
霜花店(サンファジョム) 運命、その愛

★⑧しあわせの隠れ場所(アメリカ)★
しあわせの隠れ場所

★⑨ハート・ロッカー(アメリカ)★
ハート・ロッカー

★⑩誰がため(デンマーク=チェコ=ドイツ)★
誰がため

★次点:Dr.パルナサスの鏡(イギリス=カナダ)★
Dr.パルナサスの鏡

MEMO:①は断トツの存在感で、その世界観にすっぽりとハマり込んでしまいました。
今はブルーレイの発売日が早く決まってほしいところ♪
②は“ポーランド”という国のとてつもなく深い哀しみと歴史を知った。
③は好きな俳優が大挙出演していることと、
ゲイリー・マーシャル監督が描く良心的な物語が好み。
④はガイ・リッチー監督が描く新たな“シャーロック・ホームズ”の世界観に純粋にワクワク。
ストーリーが弱いところはご愛嬌で許せる範囲内だし、ジュード・ロウの魅力を再発見。
⑤は英国王室ならではのゴージャスな世界観を堪能。
やはりヨーロッパの俳優は美しく素晴らしい。
⑥は素直に豪華キャストの競演と歌声にウットリ。
どんなに酷評されても、僕はこの作品を支持します。
⑦は韓国映画界の度胸を知らしめた印象あり。
人気俳優による同性愛や大胆な性描写に驚かされつつ、切ない物語も胸にきた。
⑧は久しぶりにアメリカの“良心”を観ることができた。
⑨はイラク戦争における現状と兵士の心理状態を知る機会を得た。
⑩はレジタンスたちの複雑な心境と孤独、行動の矛盾を知った。
次点はテリー・ギリアム監督の摩訶不思議ワールドの印象よりも、
故ヒース・レジャーの最期を見届けることができた想いがいちばん。

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宙ぶらりん。

マイレージ、マイライフマイレージ、マイライフ②
『マイレージ、マイライフ』(2009)
●観た理由●
賞レースで健闘している作品だったから。
●キャスト●
ベテランの“リストラ宣告人”ライアン・ビンガムを演じるのはジョージ・クルーニー。
相変らず男の色気を感じて素敵だったけど…
敢えて『フィクサー』の演技と比較するなら、『フィクサー』の方が良かったと思う。
キャリアウーマンのアレックス・ゴーランを演じるのはヴェラ・ファーミガ。
すっかり売れっ子の印象強し。やっぱりメグ・ライアンに似ていると思う。
新入社員のナタリー・キーナーを演じるのはアナ・ケンドリック。
●この映画を観て思ったこと●
心に何か得ることができるヒューマン・ドラマとして期待していたのだけど…
正直なところ、僕には合わない作品だった。
心に響くものがなかったし、印象に残るシーンもほとんどなかったから。
それは僕自身がどこか冷めた目で、この作品を観ていたからかもしれない。
解雇する側の人間よりも、解雇される側の人間の気持ちが理解できるからかな。
どこか全体的に“綺麗事”で語っている作風だなと感じてしまいました。
もしかすると僕は監督のジェイソン・ライトマンと相性が良くないのかも。
毎回、興味深い題材を上手く描いているとは思うのだけど…
どうも胸を鷲掴みされるような感動がなかったりする
(前作の『JUNO/ジュノ』は好きな方)。
その辺りは登場人物の感情を極力抑えてサラリと描いているように感じられるからか。
クライマックスでライアンがナタリーに推薦状を贈るシーンがあったのだけど…
本来ならこの場面にグッとくるものがあるはずなのに、
既に『プラダを着た悪魔』で似たようなシーンを観ているだけにその感動が薄れてしまった。
ストーリー自体もこれまでに何かの作品で観てきたようなものがあって、
新鮮味を感じることができなかったり。
正直、なぜ賞レースで高く評価されたのかが今ひとつ理解できなかったです。
唯一、共感できたシーンはライアンが目標としていた飛行機のマイルを達成した直後の心境。
人って実際に目標だったものを手にしてみると、
『あれ?こんなものだったっけ?』と思うことがあると言えるから。
人は年齢を重なれば重ねるほど容易く変われるものじゃないし、
万一変われたからといってすぐその先に幸せが待っているとは限らない。
その辺りの描写に説得力があるように感じられた。
結局のところ、アレックスが人生をサバイバルすることにおいて、
いちばん“強か”だったということか。
ラストシーン。少し心に変化が見られたライアンの見据える“未来”に
何が映っているのか気にはなったものの…
鑑賞後の僕の心は“宙ぶらりん”状態でした。
まぁ、常日頃から飛行機やマイレージを貯めるということに、
全く興味がないのも致命的だったのだろうけど。苦笑
決して悪くはない作品です。今の僕には合わなかったということで…。
●満足度●
★★★

’10参月ショービズ・リスト。

3月に観たショービズたち。

●映画館●
★しあわせの隠れ場所★(アメリカ)
【あなたの人生史上、最高の実話】
しあわせの隠れ場所
MEMO:梅田ピカデリー
2010.3.2 16:20
金券ショップ1100円
単独
点数評価:79点

★ハート・ロッカー★(アメリカ)
【永遠を思わせる戦場。刹那を生きる男たち──。】
ハート・ロッカー
MEMO:敷島シネポップ
2010.3.9 16:00
前売り券1300円
単独
点数評価:70点

★噂のモーガン夫妻★(アメリカ)
【『浮気したけど、妻が好き』そんなのアリですか?】
噂のモーガン夫妻
MEMO:TOHOシネマズ梅田
2010.3.12 11:40
前売り券1300円
単独
点数評価:68点

★シャーロック・ホームズ★(アメリカ)
【世界中の[謎]が、この男を待っていた。】
シャーロック・ホームズ
MEMO:なんばパークスシネマ
2010.3.12 17:35
金券ショップ1000円
坂本ちゃん
点数評価:80点

★フィリップ、きみを愛してる!★(フランス)
【この一言のために、懲役167年──】
フィリップ、きみを愛してる!
MEMO:シネマート心斎橋
2010.3.18 18:35
会員料金1000円
単独
点数評価:68点

21★渇き★(韓国)
【この愛、赦し給え──】
渇き
MEMO:テアトル梅田
2010.3.23 19:30
メンズデー1000円
単独
点数評価:70点

22★NINE★(アメリカ)
【世界は、男と女と愛でできている。】
NINE
MEMO:なんばパークスシネマ
2010.3.27 13:15
ポイント鑑賞0円
奥野
点数評価:80点

23★マイレージ、マイライフ★(アメリカ)
【あなたの“人生のスーツケース”詰め込みすぎていませんか?】
マイレージ、マイライフ
MEMO:TOHOシネマズなんば
2010.3.30 17:40
シネマイレージデイ1300円
単独
点数評価:68点

●TV●
★独占生中継!第82回アカデミー賞授賞式★
【世界最高峰の映画の祭典を今年もWOWOWがハイビジョンで独占生中継!】
第82回アカデミー賞授賞式
MEMO:WOWOW
2010.3.8 9:30
単独
五つ星評価:★★★★☆

21★ホルテンさんのはじめての冒険★(ノルウェー)
【特急よりも、各駅停車】
ホルテンさんのはじめての冒険
MEMO:WOWOW
2010.3.21
単独
五つ星評価:★★★☆

22★フラッシュバック★(イギリス)
【『007』シリーズ ダニエル・クレイグ主演最新作
ひとりのハリウッド・スターの過去に隠された、残酷な事件の真実──。】
フラッシュバック
MEMO:WOWOW(劇場未公開)
2010.3.22
単独
五つ星評価:★★★☆

23★7つの贈り物★(アメリカ)
【あなたなら、受け取れますか?
彼は[ある計画]を進めていた。7人の他人を選ぶ。そして、彼らの人生を変える。
何のために──?】
7つの贈り物
MEMO:WOWOW
2010.3.22
単独
五つ星評価:★★★

24★アビエイター★(アメリカ)
【すべての夢をつかんだ時、いったい何が見えるのだろう。】
アビエイター
MEMO:NHKハイビジョン
2010.3.28
単独
五つ星評価:★★★★

25★ピーター・パン★(アメリカ)
【それは初めて出逢う、永遠の恋。】
ピーター・パン
MEMO:サンテレビ(日本語吹替版)
2010.3.28
単独
五つ星評価:★★★

26★ラブ・ダイアリーズ★(イギリス=アメリカ=フランス)
【幼い娘から、離婚する妻とのなれそめを尋ねられた父。
彼は3人の女性とのロマンスを語り、娘に誰が母親かを当てさせるが……。
謎解きも楽しいハートウォーミングコメディ。】
ラブ・ダイアリーズ
MEMO:WOWOW(劇場未公開)
2010.3.29
単独
五つ星評価:★★★★★

●ライブ●
★今井美樹『Miki imai Concert 2010』★
今井美樹
MEMO:梅田芸術劇場メインホール
2010.3.13 17:30
S席7500円(Special Thanks:奈良ちゃん)
奈良ちゃん、渕さん、亜紀ちゃん
五つ星評価:★★★★☆

以上。

’10参月コレクション・リスト。

3月に購入したコレクションたち。

●漫画●
★きたがわ翔『BENGO!③』★
【正義も悪もイケベン(※↓のような弁護士のこと)次第!?
人は一生に一度は誰かを訴える~~。】
BENGO!③

★咲坂伊緒『ストロボ・エッジ⑧』★
【どんな風に想えば俺を好きになってくれるの?
叶わない恋、募る想い…女子共感圧倒的!最新第8巻!】
ストロボ・エッジ⑧

★もんでんあきこ『アイスエイジⅡ③(完結)』★
【『このままだとお互いがお互いの思いやりでがんじ搦めになってしまう』
市川比呂志 インドネシアのテロでいとこのエイジをかばって負傷、下半身不随に。
熱血教師と生徒達の青春グラフィティー、堂々完結!】
アイスエイジⅡ③

●CD●
★マドンナ『Sticky & Sweet Tour / スティッキー&スウィート・ツアー
CD+DVD』★

【興行収入約400億円!ソロ・アーティストとして史上最も成功したコンサート・ツアーの
CD+DVDが遂に登場!
QUEEN OF POP!№1女性エンターテナー、マドンナによる一大スペクタクル!
2008年12月に行われたブエノスアイレス公演の模様を120分に亘り収録
ライヴ音源も13曲収録!30分に及ぶ舞台裏映像もボーナス・コンテンツとして収録】
スティッキー&スウィート・ツアー
以上。

9。

NINENINE②
『NINE』(2009)
●観た理由●
豪華キャストの競演だから。
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化なので。
『シカゴ』(2002)に続く、ロブ・マーシャル監督のミュージカル映画なので。
●豆知識●
元のオリジナル版は1963年に製作された、
フェデリコ・フェリーニ監督×マルチェロ・マストロヤンニ主演のイタリア映画『8 1/2』。
脚本(共同)を担当した故アンソニー・ミンゲラ監督の遺稿の作品でもある。
当初、グイド・コンティーニ役を考慮されていたのはジョージ・クルーニー、
ジョニー・デップ、アントニオ・バンデラス(ブロードウェイ・ミュージカル再演版主演)。
最終的にハビエル・バルデムに決定したものの疲労に因り降板。
ルイザの役を獲得するために、ケイティ・ホームズがオーディションを受けた。
カルラ役の第一候補はレニー・ゼルウィガーだった。
クラウディア・ジェンセン役はキャサリン・ゼタ=ジョーンズに内定していたが、
ロブ・マーシャル監督との創造上の相違に因り降板。
その直後はエイミー・アダムス、グウィネス・パルトロー、
アン・ハサウェイが考慮されていた。
実際にこの役を獲得するために、
デミ・ムーアとジュリエット・ビノシュがオーディションを受けた。
ステファニーの役を獲得するために、
アン・ハサウェイとシエナ・ミラーがオーディションを受けた。
タイトルの『NINE』とは、
主役のグイド・コンティーニが監督する“9作目”の新作映画という意味。
●スタッフ●
ロブ・マーシャル監督の映像センスは相変らず抜群で、
美術や衣装デザインも本当に美しく煌びやかだった。
マーシャル監督ご用達のディオン・ビーブの映像の色合いも健在。
●キャスト●
僕好みの豪華な俳優陣で、主要キャストは以下の8人。
①ダニエル・デイ=ルイス→【愛に揺れる、映画監督】グイド・コンティーニ。
②マリオン・コティヤール→【真心を捧げる妻】ルイザ。
③ペネロペ・クルス→【命がけで待つ、愛人】カルラ。
④ジュディ・デンチ→【友情で支える、デザイナー】リリー。
⑤ファーギー→【記憶に刻まれた娼婦】サラギーナ。
⑥ケイト・ハドソン→【危ない夜に誘うジャーナリスト】ステファニー。
⑦ニコール・キッドマン→【愛を求める女優】クラウディア・ジェンセン。
⑧ソフィア・ローレン→【慈愛で包む優しい母】ママ。
このキャストの中で特に印象に残ったのは…。
まずは何においても主演のダニエル・デイ=ルイスが格好よかった。
NINE
NINE②
50代であのスリムな体型を維持していることは凄いと思えるし、
やっぱり彼には高貴な出身の趣がある。
役作りに関しては相変らず完璧で、
今回はイタリアの伊達男を演じるためにイタリア訛りの英語を見事にマスターしていた。
スリムなフォルムに、黒のスーツと白いシャツに細いネクタイがとても似合っていて、
上手く着こなしていたと思う。
改めて、デイ=ルイスが持つ魅力に気づかされたな。
彼の出演作でいちばん好きだった『眺めのいい部屋』(1986)の
セシル・ヴァイスも随分と“大人”になったものだ。笑
デイ=ルイスを支える7人の女優陣の中では…。
マリオン・コティヤールの美しい姿に目を奪われた。
NINE③NINE④
今回は実際に歌唱力も披露しつつ、
内に秘める想いを“静”と“動”とで使い分け表現していました。
ペネロペ・クルスは今がキャリアの“旬”と言ってもおかしくないくらい、
NINE⑤NINE⑥
女優陣の中でいちばん光り輝いていた。
第82回アカデミー賞助演女優賞ノミネートも納得の存在感。
とにかく、その妖艶な姿はセクシー&チャーミング!
ニコール・キッドマンの『ムーラン・ルージュ』(2001)以来となる、
歌声を聴けたことも嬉しく思えたり。
ちなみに主要キャスト8人の中で、デイ=ルイスとマリオンの二人のみ2曲歌っていました。
やっぱり今の俳優は演技だけではなく、
当たり前のように歌も歌えないといけないんだなと思えるくらい、みんな歌が上手だった。
唯一、大御所のソフィア・ローレンだけは“普通”の歌唱力だったけどね。苦笑
残念に思えた点はひとりひとりが順に歌っていく展開だったので、
僕的にはキャスト同士のデュエットなども聴いてみたかったかな。
●印象に残ったシーン●
この作品の最大のハイライトと言っても過言ではない『Cinema Italiano』のシーン。
ゴージャス感ある映像と共にスワロフスキーのドレスを着て踊る、
ケイト・ハドソンの魅力がスクリーンいっぱいに全開していた。
NINE⑦
オープニングで主要キャストが一同に集合するシーンにゾクゾク&ワクワク。
NINE⑧
メイン・テーマ曲的な存在の『Be Italian』のシーン。
ファーギーの力強さ溢れる歌唱と存在感に圧倒される。
NINE⑨
●この映画を観て思ったこと●
全米公開の際、前評判の割りに余り良い評判を聞かなかった理由が解るような作品だった。
映画が持つ世界観と雰囲気はとてもいいのだけど、肝心の物語にどうもメリハリがなくて。
ロブ・マーシャル監督の演出や魅せ方に問題があったのかもしれないけど、
正直なところ勿体無いと感じてしまったのも事実。
ストーリーとしてはミュージカル映画に付きもので、至ってシンプル。
スランプに陥ったイタリア映画界を代表する男性映画監督が、
数々の女性と触れあい向き合っていくことにより立ち直るまでを描いている。
ショービズ界で生きる人たちが観たら、身につまされる想いがあるかもしれない。
とても鬱々とした内省的な作風なので、
陽気なイタリアのカラッとした明るさはなく、物語にドラマチックな要素もない。
登場人物たちの“現実”と心の“内面”が交互に表現されていくのみ。
アメリカ映画と言うよりも、
むしろオリジナル版の匂いが残るイタリア(若しくはヨーロッパ)映画を観ている感覚だった。
大衆受けするエンターテインメント作ではなく、芸術志向の高い作品。
なので、物語を突き詰めて追っていくよりも、
ただ単純に豪華キャスト陣の競演を楽しむ方がいいと思う。
オープニングと同じく、
まるでカーテンコールかの如く主要キャストが一同に集合するエンディング。
ラストシーンのカメラアングルと『アクション!』の台詞が印象的だった。
振り返れば『シカゴ』に比べると、『NINE』の完成度は劣るかもしれないけど…
僕的にはこの世界観が好きでした。
確かに不満な点もあるにはあるのだけど…
芸達者な俳優たちの貴重な競演シーンを観られただけで満足できたところがあるので、
もうそれだけでOKを出せてしまったという感じかな。笑
あ。本編終了後のスタッフ&キャスト・クレジットも好みだった。
そのクレジットの最中にもチラリと映っていたけど、
キャストたちのリハーサル風景とメイキング場面を見てみたくなりました。
NINE⑩
もしかしたら、それを見たさにブルーレイを買っちゃうかもね。笑
NINE③NINE④
●満足度●
★★★★★

コウモリ。

渇き渇き②
『渇き』(2009)
●観た理由●
パク・チャヌク監督の新作だから。
僕の中でパク・チャヌク監督とポン・ジュノ監督作は“韓国映画界”で外せない存在。
●スタッフ●
パク・チャヌク監督(兼脚本)の想像力は、やはり独特で凄いものがある。
今回はコミカルさとシリアスな部分が混在している不可思議な世界観だった。
撮影監督はパク・チャヌク監督ご用達のチョン・ジョンフン。
今回の映像の色合いは少しボヤけた感じで余り僕好みではなかったな。
“コウモリ”から見える色合いで表現していたのだろうけど。
●キャスト●
使命感溢れる敬虔なカトリック神父サンヒョンを演じるのはソン・ガンホ。
役作りのために10㎏の減量を行ったせいもあってなのか、彼に初めて色気を感じた。
哀愁と切なさがミックスされた今回の役柄も確かな演技力で見事に表現していたと言える。
サンヒョンと禁断の関係を持つことになるテジュを演じるのはキム・オクビン。
ソン・ガンホに負けないくらいの存在感で観客を魅了する。
最初の登場シーンでは顔の表情に鋭気がなく不健康な姿で映っていたにも関わらず、
中盤からはある種の健康的な姿になっていく様は見応え十分。
まるで『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のクローディア
(演じていたのはキルスティン・ダンスト)が、
そのまま大人に成長したような無邪気なものがあった。
まぁ正直なところ、その行動や言動にはイラッとするけどね。苦笑
サンヒョンの幼なじみかつ、テジュの夫ガンウを演じるのはシン・ハギュン。
出演シーンは少ないながらかなりインパクト大の役柄で、ただただ不気味で怖かった。
なんせ髪型は七三分けのマザコンですから。苦笑
そのガンウを溺愛する母親ラ夫人を演じるのはキム・ヘスク。
彼女の演技もある意味、怪演でした。特に後半の目力は凄い。
●印象に残ったシーン●
この作品のハイライトと言える、
サンヒョンの“毒牙=愛”によってテジュが“生まれ変わる”シーン。
渇き
その妖しくて美しい構図にエロティックさを感じずにはいられなかったです。
もうね、ここがラストシーンになっても全くおかしくないほどだった。
●この映画を観て思ったこと●
ひと昔前の僕だったら鑑賞後、
絶対に手放しで絶賛するであろう“美しく残酷な”作風でした。
でも、今の僕はもうそういうものを求めていないので。
ラ夫人親子とその妻テジュが同居する部屋に人々が集まり麻雀をする場面。
部屋の間取りや映像の背景に流れる懐メロといい、
どこか『花様年華(かようねんか)』を思い出すものがあったな。
やや広がり過ぎた物語をどう収束させるのか見ものだったのだけど…
サンヒョンの段取りは最期まで抜かりはなく、
『あぁ、やっぱりそう来たか!』というオチのつけ方でした。
そのラストシーンに一抹の物悲しさと切なさを感じたな。
振り返ればサンヒョンは復活した“イエス・キリスト”の象徴であり、
欲望という名のもとにサタンへ魂を売ってしまった“アダム”でもあり…
サンヒョン×テジュンの関係性は禁断の果実に手を出してしまった、
“アダムとイヴ”だったのかもしれないね。
●満足度●
★★★☆

シャーロック・ホームズ。

シャーロック・ホームズシャーロック・ホームズ⑥
『シャーロック・ホームズ』(2009)
●観た理由●
英国が舞台だから。
ガイ・リッチー監督作なので。
大好きなジュード・ロウが出演しているから。
●豆知識●
アーサー・コナン・ドイルの原作小説の映画化ではなく、
あくまでキャラクターを借りてクリエイトしたオリジナル脚本に基づくもの。
舞台はロンドン、時代設定は1891年。
いちばん最初にジョン・ワトソン役をオファーされたのはコリン・ファレル。
●スタッフ●
ガイ・リッチー監督らしさ溢れるスタイリッシュな映像と
その世界観がスクリーンいっぱいに冴え渡る仕上がり。
特にリッチー監督独特のスローモーションを多用した描写に、
ゾクゾクせずにはいられなかったです。
セピアがかった映像の色合いとスピード感あるカット割りも健在でした。
『ロックンローラ』以降、益々“復活”の兆しを魅せるリッチー監督といったところか。
●キャスト●
タイトルロールである世界一有名な私立探偵シャーロック・ホームズを
演じるのはロバート・ダウニー・Jr.。
彼の相棒ジョン・ワトソン医師を演じるのはジュード・ロウ。
とにかく!男優二人ともに魅力溢れる“ホームズ×ワトソン”像を見事に体現していました。
特にジュード・ロウのワトソンはとろけてしまいそうなくらいの“甘さ”と“格好よさ”が
程よくミックスされている英国紳士ぶり。
プラス、男の色気があって本当に素敵でした。
シャーロック・ホームズ
初の“当たり役”と言ってもいいような気がする。
ロバート&ジュードのケミストリー効果も抜群で、
観ていて相性の良さが十分に伝わってきました。
ホームズ×ワトソンの関係性は精神的なGAYの薫りが漂っていたような。
特にホームズに関しては、
ワトソン無しでは生きていけないような想いと雰囲気を醸し出していたり。笑
ワトソンの婚約者であるメアリー(演じるのはケリー・ライリー)に対する言動は、
ホームズの洞察力と観察眼の優れたところを観客に伝えるには打ってつけだったけれど…
同時にホームズの嫉妬心みたいなものも感じ取ることができたりして、
なかなか興味深かったです。
アイリーン・アドラーを演じたのはレイチェル・マクアダムス。
好きな女優のひとりで、今回の役柄は決して悪くはなかったけど…
欲を言えば英国女優で観たかったような気もする。
個人的にはキーラ・ナイトレイ辺りで。まぁ、絶対に無理だっただろうけどね。笑
今回のホームズの宿敵となるのはブラックウッド卿。
演じるのはガイ・リッチー監督ご用達のマーク・ストロング。
彼の出演も楽しみのひとつだったのだけど、ちょっとこの役は分が悪かったような。
結局のところ、最大の宿敵である、
ジェームズ・モリアーティが場をさらっていった感があったので。
ちなみに、このモリアーティ教授。
今回、姿形がスクリーン上にはっきりと映っていなかったのだけど…
僕が思うに演じていたのは、
ブラッド・ピット(『スナッチ』繋がり)だったような気がしてならない。
実はこの『シャーロック・ホームズ』
一旦、撮影が終了した後に再撮影が行われていたようで、
その際にブラッド・ピットが撮影に参加しているのでは?と報道されていたのでした。
配給会社サイドは即座に否定していたし、
エンドロールのクレジットでも彼の名前を見つけることはできなかったのだけど…
恐らく“あの声”はブラッドに間違いないと睨んでいます。
その辺りは既に決まっている続編製作の際に、もしかしたら明らかにされるかもしれないね。
ちなみに『第82回アカデミー賞授賞式』レッドカーペット時のロバート・ダウニー・Jr.と
来日レッドカーペット時のジュード・ロウ↓
ロバート・ダウニー・Jr.×His Wifeジュード・ロウ
おまけ。本国プレミア時のジュード・ロウ↓
ジュード・ロウ②ジュード・ロウ③
スクリーンの外でもイチャイチャしているホームズ×ワトソン(笑)↓
ロバート・ダウニー・Jr.×ジュード・ロウ
●印象に残ったシーン●
ワトソンのホームズに対する厚い“友情”を強く感じた、間一髪のシーン。
シャーロック・ホームズ②
もちろん、このシーンもインパクトあり。笑
シャーロック・ホームズ③
●この映画を観て思ったこと●
僕がこれまで抱いてきた“シャーロック・ホームズ”のイメージは冷静沈着な英国紳士で、
常に口に咥えたパイプを燻らせている感じでした。
ビジュアルで言えば、英国TVシリーズ『シャーロック・ホームズの冒険』の
故ジェレミー・ブレットに近いかな。
なので、思いきり米国俳優のロバート・ダウニー・Jr.とは
イメージが重なり合わなかったという…。
でも、そこは類稀なる才能の持ち主であるロバート。
しっかりと彼なりの“シャーロック・ホームズ”像を作り上げていて、流石だなと感じました。
でもね、更なる欲を言えば…ホームズ×ワトソンのコンビは、
ユアン・マクレガー×ジュード・ロウで観たかった想いも鑑賞後に湧いてきたのも事実で。
物語的にはホームズとワトソンの出会いのきっかけ辺りも冒頭で軽く描いてほしかったような。
もういきなり関係性が築けていたので、やや肩透かしを食らいました。
それでも僕は十分に満足できたのだけどね。
19世紀のロンドンの雰囲気は最高に素晴らしかったし。
ホームズの頭脳明晰なところや畳み掛けるような謎解きのシーンにも
ワクワクせずにはいられなかったり。
『うわっ!そうだったのか!』と何度も唸らされてしまいました。
ただ、やっぱり全体的にエンターテインメント色が強かったので
(製作のひとりはジョエル・シルバーだし)、
じっくりと謎解きを味わうといった趣ではなかったです。
その辺りがもしかしたら生粋の“シャーロキアン”の人々は
違和感を覚える要素かもしれないか、と。
僕はこのガイ・リッチー監督版『シャーロック・ホームズ』の世界観はアリだな♪
あ。冒頭と最後のスタッフ&キャスト・クレジットの出し方は
レトロ感があって僕的にツボでした。
●次に待機するホームズ×ワトソン主演作●
アイアンマン2レポメン
a.『アイアンマン2』(6月11日日本公開)
監督:ジョン・ファヴロー
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr.、グウィネス・パルトロー、
スカーレット・ヨハンソン、ミッキー・ローク、
ドン・チードル、サミュエル・L・ジャクソン
b.『レポゼッション・メン』(7月2日日本公開)
監督:ミゲル・サポチニク
キャスト:ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー
シャーロック・ホームズ③シャーロック・ホームズ④シャーロック・ホームズ⑤シャーロック・ホームズ⑥
●満足度●
★★★★★

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