’10壱月ショービズ・リスト。

1月に観たショービズたち。

●映画●
★危険な関係★(フランス)
【稀有な美貌と卓抜した演技力で全世界を魅了したジェラール・フィリップ
没後50年の今年、彼が遺した不滅の名作の数々が再びスクリーンに登場
ラクロの著名な心理小説を映画化。】
危険な関係
MEMO:テアトル梅田(ジェラール・フィリップ没後50年特別企画
ベスト・オブ・ジェラール・フィリップ)
2010.1.8 10:00
当日料金1000円
単独
点数評価:68点

★誰がため★(デンマーク=チェコ=ドイツ)
【2008年度デンマーク・アカデミー賞5部門受賞
ただ、“生きる”ためなら降伏を、だが、“存在する”ためには戦いを──
1944年、ナチス・ドイツ占領下のデンマーク
過酷な運命に翻弄されながらも、ナチスに凛然と立ち向かった、フラメンとシトロン。
65年の時を経て、今、明かされる、哀切なる実話】
誰がため
MEMO:テアトル梅田
2010.1.12 15:30
メンズデー1000円
単独
点数評価:79点

★パルムの僧院 完全版★(フランス)
【稀有な美貌と卓抜した演技力で全世界を魅了したジェラール・フィリップ
没後50年の今年、彼が遺した不滅の名作の数々が再びスクリーンに登場
1839年に発表されたスタンダールの同名小説の映画化。
戦後初めてのイタリア・オールロケによるスペクタクルロマン超大作。】
パルムの僧院 完全版
MEMO:テアトル梅田(ジェラール・フィリップ没後50年特別企画
ベスト・オブ・ジェラール・フィリップ)
2010.1.13 10:00
当日料金1000円
単独
点数評価:65点

★(500)日のサマー★(アメリカ)
【運命の恋なんて、あるに決まってる。】
(500)日のサマー
MEMO:シネ・リーブル梅田
2010.1.18 12:50
ポイント鑑賞0円
奈良ちゃん
点数評価:93点

★ヴィクトリア女王 世紀の愛★(イギリス=アメリカ)
【18歳で即位し、英国を最強の国家に導いた若き女王。その愛と真実の物語。
この国と、あなたを守る。】
The Young Victoria
MEMO:梅田ガーデンシネマ
2010.1.19 15:55
招待券0円
単独
点数評価:82点

★秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jpは永遠に~★(日本)
【飛べない熊は ただのレオナルド熊だ!
2010年1月16日、博士の秘密が解禁される…!!】
秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jpは永遠に~
MEMO:TOHOシネマズ梅田(併映:『古墳ギャルのコフィー ~コフンデレラ~』
2010.1.19 20:30
年賀状割引1000円
フッチー
点数評価:65点

★カティンの森★(ポーランド)
【明日を生きていく人のために そしてあの日 銃身にさらされた愛する人のために】
カティンの森
MEMO:シネ・リーブル梅田
2010.1.22 14:40
ハッピーフライデー1000円
単独
点数評価:87点

★赤と黒【デジタルリマスター版】★(フランス)
【ジェラール・フィリップ没後50年特別企画
不世出の映画スター
ジェラール・フィリップの代表作が、没後50年の今、デジタルリマスターで美しく蘇る
才知と美貌で時代を昇りつめたジュリヤン・ソレル 崇高な愛は彼の魂を救うのか…】
赤と黒【デジタルリマスター版】
MEMO:テアトル梅田(DLP上映)
2010.1.26 12:10
メンズデー1000円
単独
点数評価:65点

★Dr.パルナサスの鏡★(イギリス=カナダ)
【鏡の中は、わがままな願望でいっぱい
この迷宮から、大切なひとを救えるのか──?】
Dr.パルナサスの鏡
MEMO:TOHOシネマズなんば
2010.1.28 18:30
年賀状割引1000円
単独
点数評価:67点

★パラノーマル・アクティビティ★(アメリカ)
【これ以上の映画を作ることはできない。
超常現象は、遂に社会現象へ 数々の記録を塗り替えた超話題作、解禁!】
パラノーマル・アクティビティ
MEMO:敷島シネポップ
2010.1.30 12:00
年賀状割引1000円
奥野
点数評価:60点

●ライブ●
★井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版★
【あなたが、最後に帰る場所は、どこですか。】
井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版
MEMO:サントリーミュージアム[天保山]
2010.1.15 10:30
予約券1500円
坂本ちゃん
五つ星評価:★★★★★

★GREEN DAY JAPAN TOUR 2010★
【グリーン・デイと世界を変えろ!!ジャパン・ツアー決定!】
GREEN DAY
MEMO:大阪城ホール
2010.1.21 18:30
アリーナ:オールスタンディングAブロック8000円
ナカジ
五つ星評価:★★★★★

以上。

関連記事
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’10壱月コレクション・リスト。

1月に購入したコレクションたち。

●本●
★スクリーン・デラックス『面影を慕われ続けるフランスの貴公子 ジェラール・フィリップ』★
【50周忌追悼出版
早世して半世紀たった今も世界中のファンから慕われるジェラール・フィリップ】
面影を慕われ続けるフランスの貴公子 ジェラール・フィリップ

★ヒース・レジャー追悼写真集★
【遺作『Dr.パルナサスの鏡』公開記念 限定3000部
人生は芸術を模倣する──
28歳という若さでこの世を去った天才俳優の、
美しく燃えつきた人生を綴る3回忌メモリアル。】
ヒース・レジャー追悼写真集

●漫画●
★椎名軽穂★
『君に届け⑩』
【最新第10巻!!TVアニメ絶賛放送中!DVDも好評発売中!
ビッグ・ニュース!実写映画化決定!】
君に届け⑩

★井上雄彦★
『図録いのうえの 満月篇』
図録いのうえの 満月篇
『バガボンド』第32巻(原作:吉川英治)
【揺らぎ、焦がれ、交わる。
“伊藤一刀斎”。幼少より憧れた伝説の豪剣が、今、眼前に。刃圏の交錯】
バガボンド32

★和泉かねよし★
『メンズ校⑦』
【2010年1月25日 月曜日発行(ベツコミ新聞)
完全無欠のイイ男・神木(カミキ)に異変!?メンズ達に急展開!!】
メンズ校⑦

●MP3●
★COLDPLAY★
『A Message 2010』
Hope for Haiti Now
『You Only Live Twice (Live from Norway)』
Dont Panic - Single

●CD●
★渡辺美里『Song is Beautiful【初回生産限定盤】』★
【1985年のデビューシングル『I’m Free』から
最新シングル『始まりの詩、あなたへ』まで、
全52作のシングル全てを収録したコンプリートシングルコレクション!
ボーナストラックを含む全53曲入4枚組。完全リマスタリング。】
Song is Beautiful【初回生産限定盤】
以上。

第16回アメリカ映画俳優組合賞、発表。

俳優が同業者(=俳優)に栄誉を贈る第16回アメリカ映画俳優組合賞の受賞作:者が、
1月23日(現地時間)に発表された。

●アンサンブル・キャスト賞
■『イングロリアス・バスターズ』(日本公開中)
イングロリアス・バスターズ

●主演男優賞
■ジェフ・ブリッジス…『Crazy Heart』
Crazy Heart

●主演女優賞
■サンドラ・ブロック…『しあわせの隠れ場所』(2月27日日本公開)
しあわせの隠れ場所

●助演男優賞
■クリストフ・ヴァルツ…『イングロリアス・バスターズ』(日本公開中)
イングロリアス・バスターズ

●助演女優賞
■モニーク…『プレシャス』(GW日本公開予定)
プレシャス

以上。
MEMO:各俳優陣がまさかの第67回ゴールデングローブ賞受賞結果と全く同じになるとは!
このまま大本命の第82回アカデミー賞でも受賞しそうな勢いを感じる!
気になるノミネートの発表は、2月2日午前5時半(現地時間)!

第67回ゴールデングローブ賞、発表。

第67回ゴールデングローブ賞の受賞作:者が、1月17日(現地時間)に発表された。
主要部門は以下の通り。

●作品賞(ドラマ)
■『アバター』(日本公開中)
アバター

●作品賞(コメディ/ミュージカル)
■『ハングオーバー』(年内日本公開予定)
ハングオーバー

●監督賞
■ジェームズ・キャメロン…『アバター』
アバター②

●主演男優賞(ドラマ)
■ジェフ・ブリッジス…『Crazy Heart』
Crazy Heart

●主演女優賞(ドラマ)
■サンドラ・ブロック…『しあわせの隠れ場所』(2月27日日本公開)
しあわせの隠れ場所

●主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
■ロバート・ダウニー・Jr…『シャーロック・ホームズ』(3月12日日本公開)
シャーロック・ホームズ

●主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
■メリル・ストリープ…『ジュリー&ジュリア』(日本公開中)
ジュリー&ジュリア

●助演男優賞
■クリストフ・ヴァルツ…『イングロリアス・バスターズ』(日本公開中)
イングロリアス・バスターズ

●助演女優賞
■モニーク…『プレシャス』(GW日本公開予定)
プレシャス

以上。
MEMO:…悪夢!悪夢!悪夢!
『なんで作品賞は「ハート・ロッカー」じゃなくて、よりによって「アバター」なん!?
あ~あ!ジェームズ・キャメロン、監督賞まで持っていってるし!
又もや「I'm the king of the world!」って雄叫びか!?』
…あ、僕としたことが毒を吐いてしまった。
でも、これでちょっとスッキリ。笑
本命のアカデミー賞ではそうはいかないからね!
『ハングオーバー』の作品賞受賞は結果的に日本のワーナー・ブラザース社の
センスの無さと先見の明がないことを露呈する形となってしまったね。
→…と思いきや、この受賞の効果で急遽、日本公開が実現する模様。
『NINE』はどうやら思っていた以上に評価が低いようだ。
ジェフ・ブリッジスは演技力があるにも関わらず
過小評価されてきた俳優のひとりだと思えるので、彼の主演男優賞受賞は嬉しい限り。
サンドラ・ブロックのドラマ部門での主演女優賞受賞は
予想外でビックリだけど、これも素直に嬉しい。
ロバート・ダウニー・Jrの主演男優賞受賞は嬉しいけど…
この作品で受賞するんだったら、
『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットに受賞してほしかったな。
メリル・ストリープの主演女優賞受賞は文句なし!
これでアカデミー賞ではきっとサンドラ・ブロックと接戦することになるはず。
クリストフ・ヴァルツの助演男優賞受賞も文句なし!
この調子でアカデミー賞も獲っちゃって下さいな。
モニークの助演女優賞受賞は、アカデミー賞で『プレシャス』が
ダークホース的な存在になることを予兆しているような気がする。
…と言う訳で、僕の独断と偏見による戯言でした♪

フラメン&シトロン。

誰がため
『誰がため』(2008)
僕が今月、観たい映画の中で期待していた一本。
時代は1944年、第二次世界大戦末期。
舞台はナチス・ドイツ占領下のデンマーク、コペンハーゲン。
地下抵抗組織<ホルガ・ダンスケ>でレジスタンス活動に身を投じる、
二人の男(フラメン&シトロン)の苦悩と葛藤を描いた実話物。
デンマークでは長年、この活動に関する事柄を公の場で語ることはタブー視されていた。
フランスで言えば、アルジェリア戦争的な意味合いを持つ存在なのだろうか。
戦後65年の時を経て、ようやく当時の目撃者証言に基づき映画化された、
2008年度デンマーク観客動員数№1作品。
23歳のフラメン(【炎】の意)を演じるのはトゥーレ・リントハート。
33歳のシトロン(【レモン】の意)を演じるのはマッツ・ミケルセン。
フラメンは若さ故の情熱と信念で行動し、一切の妥協を許さないある種の潔癖さを持つ青年。
仕事=組織からの暗殺指令に関しては冷静沈着であるが、恋愛事に関しては純粋無垢的。
シトロンは愛する家族を守るため、志半ばで倒れていったかつての仲間のために闘う中年男性。
人を殺害することに抵抗があり、暗殺に関してはフラメンに任せきりの状態。
彼ら二人が国を想い、家族を想いながら任務を遂行していく中で、
その行動が皮肉にも彼らを苦しめる結果となっていく…。
もう誰のことを信用していいのか判らなくなる疑心暗鬼の日々。
…正義とは?真実とは?一体、誰のために何のために闘っているのか?
最終的にフラメンとシトロンの性格は物語の始まりとは真逆の方へ向かっていく。
フラメンは愛を知ったことで柔らか味を持つようになり、
シトロンは銃で人を殺害することに抵抗を感じなくなっていく…。
この作品を監督したオーレ・クリスチャン・マセンは、
史実をドラマティックに描くよりも抑えた演出で描いていたと思う。
ただ、その演出法によりフラメンとシトロンの心の葛藤や迷い、
やり切れなさが十分に伝わってこなかったように感じた。
僕はマセン監督の演出にあっさりしたものを感じ取ってしまったのだ。
キャストに関して言えば。
本来のお目当てだったマッツ・ミケルセンよりも、
僕はトゥーレ・リントハートの方に目を奪われた。
トゥーレの演技を観るのは『青い棘』と『天使と悪魔』に続いて、これが三度目となる。
表情はCOOL、身のこなしが優雅かつスマートだったので、
今回の役柄はとても合っていたと思う。
不本意にもフラメンのトレードマークとなってしまう赤い髪の色も印象的でした。
対するマッツは男臭さの中にも繊細な部分が見え隠れしていて、さすがのひと言。
ドイツ・ナチス関連映画に多数出演しているドイツ俳優クリスチャン・ベルケルは、
今回、ゲシュタポのリーダーであるホフマン役を演じている。
この作品の中で描かれていたホフマンは、
結果的に僕の目には心底悪い人物としては映らなかった。
それは物語のラスト近くでホフマンがフラメンとシトロンに対する、
人間の尊厳としての扱いぶりを垣間見たせいだと言える。
ホフマン自身もフラメンとシトロン同様、ナチス・ドイツの駒のひとつに過ぎなかったのだろう。
そのナチス・ドイツの将校たちを受け入れて生活をするフラメンの父親
(演じているのはイェスパー・クリステンセン)が、
フラメンからその事に関して非難された際に発する言葉が心に残る。
『敵と折り合いをつけて生きる』
その生き方を僕はフラメンのように全否定はできないと感じてしまった。
…フラメン&シトロン。
この二人が自分の信念を貫き通し生きた姿勢は尊敬に値する。
だけどそのことで少なくとも無実の人を殺め、
犠牲を伴ってしまった事実は拭えないので…とても複雑な想いに駆られてしまった。
いつものように彼らのような人物を手放しで絶賛する自分がそこには居なかった。
それでもこの二人が戦後、
諸外国であるアメリカに功績を讃えられたことがせめてもの救いに思える。
それが母国デンマークからではなかったことが物悲しいけれど。
…フラメンの最期の締め括りの言葉。
『だが、俺たちは確かに“存在”した──』
彼ら二人は天国で何を想っているのだろう…。
満足度:★★★★

最後のマンガ展×大阪版。

井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版
井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版』
※注意!ネタバレしています※
大好きな漫画家のひとりである井上雄彦氏の【マンガ展】なる個展に参加。
東京→熊本を経由して、ようやく我が大阪に見参です。
僕は『スラムダンク』好きの女子友達を誘って、
空いているであろう平日の午前中狙いで(僕らは事前に日にち予約券を購入しての入場)
朝から大阪港駅へ向かいました。
大阪版の開催場所となるサントリーミュージアム[天保山]の外壁には
『バガボンド』の主人公である宮本武蔵の垂れ幕が!
この時点から僕ら二人のテンションは最高潮に達し、
そこから【マンガ展】に入場するまで延々と手持ちの携帯電話のカメラで写真を撮り続けました。
もちろん、すべて写真撮影がOKなところまでです(無論、マンガ展内は一切の撮影禁止)。
その間、僕の額からは汗が拭きだしていました。笑
さて。肝心の【マンガ展】ですが…。
もう僕はただただ圧倒されっ放しでした。
今回そこで描かれていた140点に及ぶ【画】は宮本武蔵の晩年の姿。
即ち、コミックスが完結(連載年内終了予定)した想定先の武蔵その者でした。
入場した最初の数点を観て→読んでいく内に(漫画の如く、きちんと言葉でも表現がある)、
その設定に気づいた時の驚きようは半端ではなかったです。
墨と筆だけで描かれた力強く緻密な【画】。
その筆遣いのタッチは本当に凄くて素晴らしく…
もはや【マンガ】の域を軽く超越した一大アートでした。
【画】の一点一点を追っていけば追っていくほど、
井上氏が人生を達観しているように感じました。
そのエネルギーの消耗ぶりは想像を絶するような気さえします。
【マンガ展】の入口から出口まで、
まるで人生に対する一冊の深い本を読んでいるような構成でした。
僕がいちばん印象に残ったのは、やはり【棘】の場面。
井上雄彦氏のファンであれば(いや、そうでなくとも)、
十分なくらい一見の価値アリの【マンガ展】です。
これは決してコミックスでは味わうことができない余韻が残ること間違いなし!
図録いのうえの 満月篇
ちなみに僕が買ったGOODSは…
①図録いのうえの『満月篇』@4500円(作者の意向により最後のマンガ展内のみ限定販売)
②井上てぬぐい『壱の一 武蔵』@1200円
③ポストカード『大阪版』@150円でした。
井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版②←武蔵(大阪版デザイン)。
マンガ展内&GOODS売り場の混み具合は予想通り空いていて良かったです。
そのおかげでゆっくりとひとつひとつを堪能することができました。
井上雄彦 最後のマンガ展 重版 大阪版③
↑もちろん、忘れずにこの武蔵と一緒に女子友達との3SHOT、
武蔵との2SHOT撮影も決行♪
唯一、悔やまれるのは会場内に貼ってあった感想用QRコードを
読み取ってくるのを忘れてしまったこと。
これで会場内に設置されていたメッセージボードに感想を投稿できなくなってしまったから。
でも、まぁ肝心の井上氏の【画】を心に焼きつけることができたので良しとしよう。
…そして締めは当日発売されたコミックス『バガボンド』第32巻を書店で購入し、
戎橋のLuz Shinsaibashiビル壁面の
巨大な武蔵を夜に撮影して終了となったのでした。

’10年の幕開けを飾る映画。

危険な関係危険な関係②
a.『危険な関係』(1959)
僕の2010年の映画鑑賞の幕開けは、クラシックなフランス作品となりました。
それはフランス映画界が誇る【美男】の象徴である、
ジェラール・フィリップ(1922-1959)の出演作。
ジェラール・フィリップジェラール・フィリップ②
2009年は彼の没後50年だったこともあり、
特別企画として数々の代表作がスクリーンで上映されているのです。
愛称である【ファンファン】の存在は随分昔から
その名前と経歴や出演作の題名くらいは知っていたものの、
遺された映像の中で動く彼を見ることは今回初めての体験となりました。
僕が記念すべき一本目に選んだのは、
コデルロス・ド・ラクロの著名な小説が原作の『危険な関係』
【監督:ロジェ・ヴァディム
キャスト:ジャンヌ・モロー、ジェラール・フィリップ、アネット・ヴァディム、
ジャンヌ・ヴァレリー、ジャン=ルイ・トランティニャン】
ファンファンの日本における劇場公開の遺作でもあります。
とにかく僕はこの作品の中で描かれる人間の本質的な世界観がとても好きでした。
今でこそ様々な実写映画版があるものの、1950年代当時は初めての映像化だったようです。
僕がこれまでに観てきた版は…。
①『危険な関係』(1988)監督:スティーヴン・フリアーズ
キャスト:グレン・クローズ、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、
キアヌ・リーヴス、ユマ・サーマン
②『恋の掟』(1989)監督:ミロシュ・フォアマン
キャスト:アネット・ベニング、コリン・ファース、メグ・ティリー、
フェアルーザ・バーク、ヘンリー・トーマス
③『クルーエル・インテンションズ』(1999)監督:ロジャー・カンブル
キャスト:サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、リース・ウィザースプーン、
セルマ・ブレア、ジョシュア・ジャクソン
④『スキャンダル』(2003)監督:イ・ジェヨン
キャスト:ペ・ヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨン、イ・ソヨン、チョン・ヒョンジェ
…今回の1959年製作版は物語の舞台を18世紀のフランス貴族社会から
現代のフランス上流社会に置き換えての展開となっていました。
監督があのロジェ・ヴァディムだと知って驚いたものの
(オープニングで彼本人が解説者的に登場したことにも驚いたり)、
このインモラルな作風にはピッタリの起用だったと思います。
どの映像化作品にも言えることながら、
登場人物の設定とキャラクター、その顛末が微妙に違っている辺りも見どころのひとつ。
現代の映画のような性行為に関する直接的な描写はないものの、
それを想像させる場面に十分なくらいのエロティックさを感じずにはいられませんでした。
特にヴァルモン(演じていたのはジェラール・フィリップ)と
セシル(演じていたのはジャンヌ・ヴァレリー)の
椅子の上でのアート的構図のキス・シーンにはドキドキさせられっ放し。
セシルはヴァルモンの誘惑になかなか屈しなかったものの、
僕が彼女の立場だったらいとも簡単に
ファンファンのヴァルモンになら口説き落とされると思います。笑
ヴァルモンは本来ならイヤな人物のひとりであるけど、
彼が演じたことによってどこか憎めないものを感じてしまいました。
今回の版では結末をどう描くのか注目していたけど、その衝撃度はあまり無かったです。
むしろ、その顛末を甘いなと感じてしまったほど
(当時、劇場で観た人たちは衝撃的だったかもしれないけど)。
この物語は現代劇として描くよりも、
やはり時代劇として描いた方が素材を思い存分に活かせると感じたのは事実。
なので、作品的にはやはり①の出来が群を抜いて素晴らしいと改めて思いました。
…スクリーンで初めて観るジェラール・フィリップは本当に貴公子的な気品があり美しく、
未だなお多くの人たちに愛され続ける理由を実感することができました。
少し声が高かったのが意外だったけど。
僕は日本のクラシックな男優では故、田宮二郎(1935-1978)が好きなのだけど、
どことなく二人の雰囲気が似ているように感じたりもしました。
観終わった後、僕の後ろに座っていた年配の女性が長年のファンファンのファンのようで、
この作品に出演していたアネット・ヴァディム(マリアンヌ役)が
私生活においてロジェ・ヴァディム監督の奥様だったことを、
一緒に来ていた友人に話していたのを拾い聞きできたことも印象に残りました。笑
無論、僕はこの一作だけでファンファンの虜になったことは言うまでもなく…。
満足度:★★★☆

b.『パルムの僧院 完全版』(1948)
パルムの僧院 完全版
ジェラール・フィリップ出演作鑑賞の二本目に僕が選んだのはスタンダールの有名小説の映画化。
上映時間174分(休憩なし)の一大叙情詩。
タイトルから僧院を舞台に司祭の物語を信仰的に描いていくのだと勝手に想像していたら、
結果的に全く違う展開だったので驚かされた。
実際はひとりの青年ファブリスと
彼に関わる美しき女性二人を中心に描かれる波乱万丈な物語だった。
正直なところ前半の展開は抑揚がなくやや退屈に感じてしまい、
後半(ファブリスの脱出劇辺り)からの展開にようやく面白味を感じ惹きつけられた。
この作品を観て感じたことは…信仰よりも自分の信念を貫き通すことの大切さや、
それを貫き通すことによって発生する自分への罪と罰を受け入れる強さみたいなものを
教わったような気がしました。
『幸福を追求することは容易ではない。でもそれこそが人生の楽しみなのだ』
…すべての物語が終わった後、こういうニュアンスのようなことを
語っていたラストのナレーションに人生の味わい深さを感じ頷かされるものがありました。
ただ、全体的には原作小説からかなり登場人物の心理描写を
端折っている感が拭えなかったような。
ファブリス(演じていたのはジェラール・フィリップ)の改心ぶりと、
彼のクレリヤ(演じていたのはルネ・フォール)に対する愛情の深さの変化に
どうもしっくりと感じるものがなかったから。
今回のジェラール・フィリップはとても華奢だった。特に腕が細かったなぁ。
笑った時に見える両端の尖った歯がとてもチャーミングに映っていました。
…クラシックな映画は現代の映画のような特殊撮影技術やスピード感溢れる映像に頼ることなく、
俳優たちの確かな演技力と脚本だけで語られていく。
そのゆったりと流れる美しい映像とゆとりを持った場面の行間に酔いしれるものがありました。
あぁ、こんなにハマることになったのであれば…
先に上映されていた『しのび逢い』(1954)、
『花咲ける騎士道』(1952)、『夜ごとの美女』(1952)、
『モンパルナスの灯』(1958)辺りも観ておくべきだったなぁ。
今後、こんな風に機会があるごとにファンファンを追いかけていくことを誓います!
パルムの僧院 完全版パルムの僧院 完全版②
満足度:★★★

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