’08十壱月ショービズ・リスト。

11月に観たショービズたち。

●映画館●
150★画家と庭師とカンパーニュ★(フランス)
【君が僕の枯れた心に蒔いたしあわせの種。】
画家と庭師とカンパーニュ
MEMO:梅田ガーデンシネマ
2008.11.1 12:30
映画の日1000円
単独
点数評価:70点

151★レッドクリフ Part Ⅰ★(アメリカ=中国=日本=台湾=韓国)
【帝国が、襲ってくる。信じる心、残っているか。】
レッドクリフ PartⅠ
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.1 16:20
映画の日1000円
有美ちゃん、友ちゃん
点数評価:72点

152★ブタがいた教室★(日本)
【“いのち”の長さは誰が決めるの?】
ブタがいた教室
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.4 19:10
金券ショップ1100円
奈良ちゃん
点数評価:68点

153★その土曜日、7時58分★(アメリカ=イギリス)
【その瞬間、一つめの誤算。】
その土曜日、7時58分
MEMO:梅田ガーデンシネマ
2008.11.6 19:50
招待券0円
単独
点数評価:78点

154★櫻の園 -さくらのその-★(日本)
【悩んだり、落ち込んだり、泣いたり、笑ったり…
高校3年、この一瞬が永遠にかわる6人の胸キュン♡ストーリー
私たち、あんがい自分らの生き方にスジとおしてるよ☆】
櫻の園 -さくらのその-
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.8 14:25
金券ショップ1100円
単独
点数評価:68点

155★彼が二度愛したS★(アメリカ)
【会員制秘密クラブのルール
Ⅰ 名前や職業を聞いてはいけない Ⅱ 待ち合わせはホテル
Ⅲ 手荒なことは禁止 Ⅳ 合い言葉『Are You Free Tonight?』
選ばれたエグゼクティブだけが集う秘密クラブ。
導くのはエリート弁護士、ハマったのは孤独な男。待っていたのは運命の女と、罠──。】
彼が二度愛したS.jpg
MEMO:梅田ブルク7
2008.11.10 19:00
前売り券1300円
単独
点数評価:68点

156★ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢★(アメリカ)
【涙、歓喜、夢──人生のすべてがここにある!
ミュージカルの最高峰を目指して、19の役を3000人が競う
ブロードウェイのオーディション、世界初公開!】
ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.11 18:50
金券ショップ1100円
単独
点数評価:77点

157★かけひきは、恋のはじまり★(アメリカ)
【遠まわりするほど、楽しいのが大人の恋。】
かけひきは、恋のはじまり
MEMO:敷島シネポップ
2008.11.14 17:45
TOHOシネマズデイ1000円
単独
点数評価:60点

158★ハッピーフライト★(日本)
【ヒコーキ、飛ばします。】
ハッピーフライト
MEMO:TOHOシネマズなんば
2008.11.15 15:30
前売り券1300円
奈良ちゃん
点数評価:83点

159★ラブファイト★(日本)
【世界でいちばん、痛い恋。】
ラブファイト
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.17 18:00
金券ショップ1000円
単独
点数評価:65点

160★リダクテッド 真実の価値★(アメリカ=カナダ)
【信じるな、自分の目で見ろ。】
リダクテッド 真実の価値
MEMO:テアトル梅田
2008.11.18 19:35
メンズデー1000円
単独
点数評価:79点

161★フロンティア★(フランス=スイス)
【この世の果ての絶望】
フロンティア
MEMO:シネマート心斎橋
2008.11.20 20:40
会員料金1000円
単独
点数評価:55点

162★恋愛上手になるために★(アメリカ=イギリス=ドイツ)
【もっと恋する?ここで…やめる?】
恋愛上手になるために
MEMO:シネ・リーブル梅田
2008.11.21 20:50
ハッピーフライデー1000円
単独
点数評価:60点

163★いのちの戦場 -アルジェリア1959-★(フランス)
【ここに正義はない──『クリムゾン・リバー2』のブノワ・マジメル立案・主演】
いのちの戦場 -アルジェリア1959-
MEMO:リサイタルホール(第15回大阪ヨーロッパ映画祭)
2008.11.23 10:30
前売り券1500円
単独
点数評価:70点

164★ザ・ウェーヴ★(ドイツ)
【モートン・ルー原作のベストセラー小説を映画化】
ザ・ウェーヴ
MEMO:リサイタルホール(第15回大阪ヨーロッパ映画祭)
2008.11.24 18:15
前売り券1500円
単独
点数評価:90点

165★1408号室★(アメリカ)
【この部屋はあなたのココロを破壊する】
1408号室
MEMO:梅田ブルク7
2008.11.25 19:00
前売り券1300円
単独
点数評価:68点

166★トロピック・サンダー/史上最低の作戦★(アメリカ)
【そこまで演(や)るか!?
ロケ地が戦場!?豪華ハリウッド・スター共演の爆笑サバイバル・コメディ!】
トロピック・サンダー/史上最低の作戦
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.11.27 18:00
金券ショップ1100円
フッチー
点数評価:76点

167★ソウ5★(アメリカ)
【目覚めたらコンクリートの床の上 私の他に首輪を嵌められた4人の男女
部屋の壁にはV字型の大きな刃 ケーブルで繋がった首輪と刃
『ハロー、5人が一緒になって生き残り、これまでと違う生き方を選んでほしい』
私はこの5人の中で生き残れるの?】
ソウ5
MEMO:TOHOシネマズなんば
2008.11.30 12:00
金券ショップ1350円
奥野
点数評価:68点

●TV●
27★トランスフォーマー★(アメリカ)
【未知なる侵略はトランスフォーム<変身>から始まる!】
トランスフォーマー
MEMO:WOWOW
2008.11.3 14:00
単独
五つ星評価:★★★★

28★ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~★(イギリス)
【真実の行方はひとつ 光を浴びるか 闇に消えるか】
ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~
MEMO:NHK BS2
2008.10.8~11.12 23:00(全6話)
単独
五つ星評価:★★★☆

以上。

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’08十壱月コレクション・リスト。

11月に購入したコレクションたち。

●雑誌付録●
★スター大名鑑2009 ザ・ファイナル★
【永久保存版別冊付録 RS史上最大☆男優・女優・監督652人収録!】
ROADSHOW③

★『3月のライオン②』特別カバー★
【なんと!『ベルセルク』の三浦建太郎先生描き下ろし!!】
ヤングアニマル

●漫画●
★成田美名子★
『花よりも花の如く⑥』
【花は桜木、男は役者。能楽師・憲人(けんと)、TVドラマ出演決定!?】
花よりも花の如く⑥

★オノ・ナツメ★
『COPPERS カッパーズ①』
【NY(ニューヨーク)曇り時々晴れ。】
COPPERS カッパーズ①
『さらい屋 五葉⑤』
【大江戸、変わりゆく〝悪さの仲間〟】
さらい屋 五葉⑤

★惣領冬実★
『チェーザレ 破壊の創造者⑥』
【過酷な宿命。されど、どこまでも華麗なる天才。】
チェーザレ 破壊の創造者⑥

★よしながふみ★
『きのう何食べた?②限定版』
【食べるは、幸せ。】
きのう何食べた?②限定版

★椎名軽穂★
『君に届け⑧』
【すきになる奴なんか多分すぐ出てくるって思ってたら……気が気じゃねーよ】
君に届け⑧

★渡辺多恵子★
『風光る』第25巻
【話題沸騰の<勝ちゃん&トシ青春編>ついに完結!!】
風光る25

★井上雄彦(原作:吉川英治)★
『バガボンド』第29巻
【『別の道を生きるときじゃないか武蔵?例えばおつうとともに──』】
バガボンド29

★羽海野チカ★
『3月のライオン②』
【優しい贈りもの届けます…待望の第2巻】
3月のライオン②

●DVD●
★インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
スペシャルコレクターズ・エディション[2枚組]★

【<インディの冒険>の舞台裏に迫る3時間以上の映像特典を収録!】
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

●CD●
★CHEMISTRY『Winter of Love』★
【CHEMISTRYから届いた冬のバラードコレクション!既存曲に加え、
『愛しすぎて』『My Gift to You』『It Takes Two』をリ・クリエイトし収録!
さらに『クリスマス・イブ』『ラブ・イズ・オーヴァー』のカヴァーも収録した豪華内容!】
CHEMISTRY⑳

●雑誌●
★ROADSHOW 2009.JANUARY(最終号)★
【ご愛読ありがとうございました 映画にFOREVER LOVE!】
ROADSHOW④
以上。

悪魔の小路。

1408号室トロピック・サンダー/史上最低の作戦
※ネタバレに敏感な人は注意!※
a.『1408号室』(2007)
うーん、悪くはないけど【普通】かなぁ。
展開が二転三転して結構面白かったけど、
ツッコミどころが満載だし、オチが僕的には今ひとつだった。
どう解釈していいのか、ちょっと戸惑ってしまうんだよね。
結局、観客がいちばん知りたい謎は解明できていないし、
『どこからどこまでが現実やったんやろう?』って。
クライマックス近くで明らかに夢オチかと思える描写があったので、
そうじゃなくて良かったけど。
オカルト作家の男が本を執筆する為の材料として超常現象の噂があるホテルに赴き、
その部屋:1408号室で不可思議な出来事に遭遇していく。
結局のところ、娘を亡くした影響で幽霊はおろか神の存在さえも
否定するようになってしまった男の心の闇を解き明かす再生の物語だったんだと思う。
そのテイストにお涙頂戴的な韓国ホラーのノリが入っていた。
どこかM・ナイト・シャマラン監督作品を思い出したり、
究めつけは『ホーンティング』と『ディアボロス/悪魔の扉』も!
…勘の鋭い人はこれで大体の内容が想像つくのでは?
冒頭での作家の処女作である父と息子の本の話も、
ストーリーに大きく関わってくるかと思いきやほとんど関係なかったし。
伏線に思えるようなものがそのまま素通り状態で、多くの謎が積み残しのままだった。
オカルト作家マイク・エンズリンを演じるのはジョン・キューザック。
この作品はほとんど彼の独り芝居状態で、
共演のサミュエル・L・ジャクソン(ホテルのオリン支配人役)は助演程度の出番だった。
重要な鍵を握る人物として、もっと絡んでくると思っていたのに。
やっぱりスティーヴン・キング原作は当たり外れの差が大きいよね。
そう考えると結末が脚色されているとは言え、今年観た『ミスト』の出来は凄い!
ちなみにタイトルの数字の意味は、1+4+0+8=【13】なのです。
満足度:★★★
b.『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)
ハリウッド映画業界を思いきり皮肉った戦争コメディ。
…なのだけど、正直、そこで笑っていいものなのか戸惑ってしまった。
もっと単純でノリのいいおバカ・コメディかと思っていたら、
意外とシリアスに感じるところもあったり。
もちろんブラックユーモアは満載だけど、爆笑は出来なかった。
これね、米国のショービズ界やカルチャーに詳しい人が観たら
本当の意味で楽しめる作品だと思う。
それこそ肩書きが【俳優】の人だったら大いに共感できるんじゃないかな。
僕は今ひとつ、その笑いの波にノリきれませんでした。
キャストでいちばん印象に残ったのは、ロバート・ダウニー・Jr.!
やっぱり何を演らせても巧いし、キャラクターを自分のものにしている。
もうずっと彼の演技中心で観ていました。
逆に本来ならもっと目立っていいはずのジャック・ブラックの印象は薄かったな。
これだったら、ゲスト出演扱いで良かったかも。
サプライズ出演のマシュー・マコノヒー&トム・クルーズ。
彼ら2人の共演シーンはまるで豪華共演作一本を観ているようで、
思わず興奮してしまった。
トムの演技に関してはこれも正直、笑っていいものなのか戸惑う。
だってハリウッドでの今の彼の立場は明らかに、
同じく異色キャラを演じた『マグノリア』の頃とは違うから。
でも『卒業白書』を彷彿させるようなダンス・シーンはちょっと嬉しかったな。
それにしてもこれだけのスターを集めることが出来てしまう、
監督&主演兼任のベン・スティラーの手腕と力量には驚かされっぱなしでした。
印象に残ったシーン。
クライマックスのアカデミー賞授賞式は最高!
みんな何げにしっかりと【演技】しているし。特にジョン・ヴォイト!笑
いちばんのお気に入りは、やっぱり【本編】前のフェイク予告編!
この映画の配給会社であるドリームワークス=パラマウント以外の
各配給会社提供の予告編は実際に製作しそうな内容で思わずニヤリとしてしまいました。
特に『アイアンマン』ことカーク・ラザラス主演の『悪魔の小路』
共演に『スパイダーマン』のトビー・マグワイア本人が登場!
あの禁断の愛の映画は【本編】以上にソソられて観たくなりました。笑
満足度:★★★☆
悪魔の小路

ブノワ来日中止とザ・ウェーヴ。

いのちの戦場 -アルジェリア1959-②ザ・ウェーヴ
a.『いのちの戦場 -アルジェリア1959-』(2007)
『第15回大阪ヨーロッパ映画祭』で上映された一本。
2009年早春には劇場公開も決まっています。
1954年から62年に起こったアルジェリア戦争を描いた作品。
フランス政府はこの植民地独立戦争の存在を1999年まで黙認していました。
その事実を主演俳優のブノワ・マジメルが
立案から携わり映画化した意欲作でもあります。
彼の実父もフランス軍のひとりとして、この戦争に従軍していたようです。
『リダクテッド 真実の価値』同様、戦争の無意味さを知りました。
ブノワ演じるテリアン中尉のような(いい意味で)理想主義で真っ直ぐな人ほど、
戦争で苦しむのかもしれないなと感じたり。
哀しいかな…ある意味、戦争に順応できることも大事なんだなと思えました。
戦場ではそれまで培ってきた人間としての倫理観が通用しなくなってくるから。
その場所で何に重きを置くのか?
常に自分自身との対峙や葛藤が巻き起こっているのだろうと強く感じました。
いちばん印象に残っているシーンは、終盤でのX’masのところ。
束の間の休息での団欒、兵士の前で映し出されるフィルム。
もうその場所には居ない戦友たちの姿が元気に映っていて、
それをいろんな想いで見ている彼らと一緒に泣きそうになった。
映画としては、とても丁寧かつ骨太に作られていて見応えはあったと思います。
乾いた映像のせいもあるのか、どこかドキュメンタリー・タッチでした。
この映画を観て思ったことは、まだまだ自分には知らない歴史があるという事実。
民族間の問題は本当に一筋縄ではいかない複雑なものだと痛感しました。
さて。本来なら今回の記事は、
大好きなブノワ・マジメルに逢えてキャアキャア言っているものでした。
そう。この作品の上映終了後に彼のディスカッション&サイン会がある予定だったのです。
でも、直前になって彼の身内に不幸があり来日中止。
サイン色紙まで買って準備していた僕にとって、それはもうショッキングでした。
代わりにこの映画祭の主催者であるパトリス・ボワトー委員長が、
ディスカッションをしてくれましたがその真摯な対応と態度が素敵でした。
映画の内容と同じくして、人間には相手に対する誠意と思いやりが必要だと感じました。
満足度:★★★☆
b.『ザ・ウェーヴ』(2008)
これも『第15回大阪ヨーロッパ映画祭』で上映された一本で、密かに期待していました。
観終わった後の感想は『凄い映画を観てしまった!』…そのひと言に尽きます。
1967年、実際に米国の高校で起きた事件。
その舞台をドイツに置き換えて映画化した作品。
反体制派の男性教師が歴史の課題授業のテーマとして行った【独裁制】に、
感化され変貌していく生徒たちの姿を描いたストーリー。
生涯のNo.1映画である『シンドラーのリスト』で描かれたホロコーストの事実を
知って以来、僕はファシズムとナチスに対してずっと嫌悪感を抱いてきた。
でもこの作品を観ていく過程で、
気づけば集団という一致団結の美しさに惹かれている自分がいた。
宗教とは違う美学みたいなものを感じずにはいられなかったのだ。
もし自分がその場所に居て興味本意からクラスを受講していたとしても、
間違いなく本気モードになり【ザ・ウェーヴ】の一員としてのめり込んでいただろう。
白いシャツを着用し、【ザ・ウェーヴ】の敬礼をし、教師を様付けで呼んでいたはずだ。
僕は観ている間、この作品に対してゾクゾクせずにはいられなかった。
もしかしたら恍惚の表情や快感を覚えていたのかもしれない。
もちろん、映画はその行動が間違っていると観客へ暗示するように描かれていく。
まるで自分の倫理観を試されているようだったし、
自分の心のパンドラの箱を開けてしまった気分にもなった。
人間はどの時点で、いつから理性をコントロール出来なくなってしまうんだろうか?
舞台がドイツなだけに、あのナチスを否応なしに思い出してしまい、
尚更リアルなものを感じた。
こういう思想は紙一重なのかもしれない…。
今までの僕だとジェニファー・ウルリッヒ演じるカロと同じく
【ザ・ウェーヴ】のクラスの講義を受けるのを止め、
それこそ『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の祈り』の彼女のようにビラを配り
反対運動をする側の人間の気持ちが理解できたはずなのに。
改めて、集団心理の作用は怖いと気づく。
もはや目を覚ます瞬間は、とてつもなく恐ろしい事件が起きた時しかないのだ。
この体験型授業の顛末。僕は男性教師だけが一概に悪いとは思えなかった。
じゃあ誰が、いや何が、どの時点から悪かったのか?
もう彼の力ではどうしようもない強大なものが動いていたんだと言える。
ラストシーン。教師の目の先に映るものは何だったのだろう?
…間違いなく、僕の今年の年間ベスト5入り候補決定!
この作品は日本の配給先が決まっていないようなので、ぜひ劇場公開してほしい。
現代的かつスピーディーなタッチで描かれていくので、
全く飽きが来ず魅入ってしまうほど。
キャストは若手俳優が多く、それぞれにフレッシュな演技を披露。
皮肉にもファシズムの扇動者となってしまう教師ライナー役のユルゲン・フォーゲルと、
【ザ・ウェーヴ】に魅了されながらも途中で間違いに気づく生徒マルコ役の
マックス・リーメルト(金髪の美形青年)が印象に残る。
これを観ると、『ブタがいた教室』のディベートがどれだけ生ぬるく思えてしまうことか!
もちろん、脚本も兼任したデニス・ガンゼル監督の手腕はお見事。
それだけに彼の来日及びディスカッション中止(個人的な理由)も残念でした。
今回、初めて参加した『大阪ヨーロッパ映画祭』。
いい作品とめぐり逢えるきっかけを与えてくれたことに心から感謝です。
満足度:★★★★★

ル・ビアンとパルトロウ姉弟。

フロンティア恋愛上手になるために②
a.『フロンティア』(2007)
『なんでこんな映画作ったんやろう?』…観ながらずっとそう思ってた。
『単にたくさんの血を描写したいだけじゃないの?』って。
まぁ、そういうのがスプラッター・ムービーだと言われればそれまでだけど。
家長である主犯格の年配の男の趣旨に今ひとつ説得力がない。
彼は恐らくフランスへ逃亡したナチスの残党なんだろうけど。
小さな小さな世界での自己満足的欲求。
あえて例えるなら、学校生活でのクラスのいじめ的世界観かな。
カリスマ性や怖さもないので、『なんでみんな反旗を翻さないの?』って不思議だった。
そこにあるのは、ただの不快感のみ。
結果的にスーパーヒロインとなるヤスミン(カリーナ・テスタ)の行動を
応援するどころか終始イライラしてしまった。
こういう子に限って、最後まで生き残るんだよね。
数々のこの手の映画を観ているだけに、
『その行動は違うやろ!』って何度も注意したくなってしまった。
みんな『スクリーム』を見て、もっと犯人の方程式を勉強しようよ!
フランスの若手俳優メンズ3人(オレリアン・ウィイク、ダヴィド・サラシーノ、
シェムズ・ダマニ)が結構良かっただけに、
彼らを中心にしたストーリー展開で観たかったな。
後半は全然出てこないので、尚更冷めた目になっていたから。
もう最後の方の血生臭くエグい描写は【普通】の感覚で観ていたもん。←ヤバい!?
…じゃあ、なんで観に行ったのかって?
実はサミュエル・ル・ビアン目当てでした。
『ジェヴォーダンの獣』(2001)の時からの隠れファンなのです。
今作ではかなりマッチョになっていたので驚かされました。
役柄もこれまでのイメージを覆すかのように史上最低な奴だったし。苦笑
あぁ早く彼の新作『DISCO ディスコ』が観たい!
満足度:★★
フロンティアDISCO ディスコ
b.『恋愛上手になるために』(2007)
グウィネス・パルトロウの実弟であるジェイク・パルトロウの監督デビュー作(脚本も兼任)。
当たり前だけど、彼の義理の兄はクリス・マーティンです。笑
どこまでも内省的なストーリーで、
倦怠期のカップルが観たら共感したり参考になったりするような作風でした。
映像が粗いのでちょっと【ドグマ】的に感じたり、
どちらかと言えばインディーズ映画寄りだな。
観終わる瞬間に、ウディ・アレン監督作品ぽいと気づいたり。
もしかしたらジェイク監督は、彼の作品に影響を受けているところがあるかも。
邦題だと女性が物語の主導権を握るロマンティックな恋愛映画を期待するけど、
実はひとりの男性の現実と(寝る時に)見る夢の対比を描いたものがテーマだったりする。
その夢がかなりキーポイントとなるので、
原題(『THE GOOD NIGHT』)とオリジナル版ポスターのデザインに納得できました。
実際の主演はゲリー役のマーティン・フリーマン。
ペネロペ・クルス&グウィネス・パルトロウはあくまで助演程度の役割。
彼女たちの共演シーンもないので、それを期待して観に行くと肩透かしを食らうかも。
ジェイク監督。周りの環境に恵まれている訳だし、
経験と努力次第でもっと伸びる逸材になるかもです。
今回は映画全体的に表現力が足りないなと感じました。
…それにしても、男ってつくづく自分に都合のいい生き物なんだと実感。
どこまでもロマンティストだし。
ラストのオチは『やっぱりそう来たか!』とゾクゾクしてしまいました。
満足度:★★★

最後のROADSHOW。

ROADSHOW
『ROADSHOW』(1972.5-2009.1)
今日発売された号で休刊となる、
かつて愛読していた映画雑誌の最終号を記念に買った。
久しぶりに一生懸命、いちばん綺麗なのを選んで@コレクター魂。
最近はすっかり買わなくなっていたけど、いろんな思い出があってやっぱり寂しい。
特にインターネットがなかった頃の僕にとって、
この雑誌はすべての情報源であると同時に【映画の教科書】でもありました。
一緒に成長させて貰ったと言っても過言ではない。
初めて買った時の表紙はマイケル・J・フォックス(1990年6月号)で、
最後はジョニー・デップ(2006年11月号)。
値段も創刊号は360円で、最終号は980円。時代の変動を感じます。
いちばん好きだったのは、やっぱり付録の【スター大名鑑】だったなぁ。
…37年間もの長い間、本当にお疲れ様でした。
心からたくさんの感謝の気持ちと拍手を贈らせて頂きます!
今までどうもありがとうございました!!

編集済み。

ラブファイトリダクテッド 真実の価値②
a.『ラブファイト』(2008)
最近、とても気になる若手俳優の林遣都くん(17)。
普段は色白で綺麗系な男子、しかもかなり年下の子には惹かれないんだけど、
『ダイブ!!』を観て以来、彼が持つピュアな魅力に心奪われる今日この頃。
さて(笑)、遣都くんの主演映画の出来はと言うと…。
正直、この手の青春映画の上映時間は100分辺りが心地いい。
でもこの作品は126分もあって感覚的に長い。
大沢たかおと桜井幸子のエピソードは思い切って割愛すべきだったと思う。
大沢たかおの出番が意外に多くて、作品のバランスを欠いている気がした。
製作側の立場なんだし、もう少し控え目な感じでも良かったのでは?
この2人のエピソードを描くなら、
主人公が高校生なだけに彼らの家族関係を描いてほしかったな。
あまりにも家族が出てこず、不自然に思えたから。
全体的にもっとフレッシュさを全面に押し出す感じで、
勢いある演出の方が面白かったのでは?
なんか観ていて勿体ないと思ってしまいました。
正直、青春映画に人情とメロドラマっぽいものは要らないと思う。
観る前はもっとハジけた感じのラブコメかと思っていたので、
このストーリー展開は予想外でした。
前半は少女漫画チックでそれからの展開に期待できたけど、
後半からの描き方は決して悪くはなかったけど今ひとつだったなぁ。
特に登場人物たちの突拍子もない行動には戸惑ってしまいました。
真剣なシーンであるにも関わらず、なんか笑えてくるんだよね。
恭子(藤村聖子)の行動には『…はあ?キャラ変わってるやん!』って感じだったもん。
ラストも『もしかして、これで終わり!?』と思ったら、ホントに終わっちゃったし。
とにかく!お目当てだった遣都くんを観れただけでも満足かな♪
もうね、本当に『可愛い!』という言葉しか思いつかなくて、
『なんて綺麗な顔立ちなんやろ!』と食い入るように見つめてしまいました。
↑ヤバい!?笑
遣都くんの出身地は滋賀県。
この映画の舞台も関西(!)だったので、【ほんまもん】の関西弁にも大満足でした。
でも演技的には相手役の北乃きいの方が印象に残ったかな。
きちんと役作りをしている結果がスクリーンから伝わってきていた。
エンディングロールで流れるファンキーモンキーベイビーズが歌う、
主題歌『希望の唄』がとても良くて、実は映画よりも気に入ってしまいました。笑
満足度:★★★
b.『リダクテッド 真実の価値』(2007)
近年のイラク戦争で起きた事実に基づいて描かれる、
フェイク・ドキュメンタリータッチのブライアン・デ・パルマ監督の最新作。
2006年3月。21歳の一等兵を主犯格に4名の兵士が
14歳のイラク人少女を輪姦の上、その父母と妹を銃殺し焼き払う出来事が起こった。
同年6月。イラク駐留の米兵が報復として惨殺され、この事件が発覚。
その後、既に帰国していた一等兵は逮捕、死刑求刑となった…。
しかし、米国はこの一連の事件を黙殺。マスコミの多くもそれに従った。
この経緯を映画化したのがデ・パルマ監督なのだ。
そしてこの映画も米国では【臭いものにはフタをしろ】的に、
上映禁止運動が起こる結果となった…。
さて、僕の感想はと言うと。
正直、精神的に凹むくらいの重たさがあった。
そのショッキングな事実に『シンドラーのリスト』、『ホテル・ルワンダ』、
『レクイエム・フォー・ドリーム』を観た時の衝撃に似ていたかもしれない。
持って行き場のない苛立ちや不快感、時に吐き気さえも催しそうになった。
その矛先を一体、誰に何処へ向けたらいいのか分からない。
国家が悪いのか?軍隊が悪いのか?一個人である兵士が悪いのか?
戦争自体が悪いのか?むしろ誰かが悪いという問題ではないのか?
…頭の中がこんがらがってくる。
兵士の資質の問題もあるだろう。
では彼らが兵役へ就くまでに兵士としての人格を確認すべきだったのか?
いや、それも違うのかもしれない。
今の米国の兵役は志願制度。
生活の困窮から逃げ場として志願する者がいるのも事実であって…。
終盤に、You Tubeらしき媒体で英語圏の若い女性がまくしたてる場面があった。
その彼女が発する言葉に思わず納得してしまう自分がいた。
ラストシーン直前に次々と映し出される犠牲者となったイラクの民間人たちの写真。
フィクションの部分があるものの、余りにも惨く衝撃的すぎて正視するのが辛かった。
もうどこからどこまでがフィクションなのか錯覚してくる。
観終わった後のドッとくる疲れに、凄い作品を観たのだと感じた。
と同時に、製作者のあざとさみたいなものを感じたのも事実。
もう好きや嫌いとかで評価できない作品だと思った。
この映画を観て思い出したのが、デ・パルマ監督の『カジュアリティーズ』(1989)。
これも事実を基にベトナム戦争時、現地の少女を強姦する米国兵を扱う物語だった。
あれから歳月が流れたというのに、米国は変わっていなかったということか…。
信じるべきことは、情報操作をされずに自分の目で見る真実のみ。
満足度:★★★★

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