’08四月ショービズ・リスト。

4月に観たショービズたち。

●映画館●
41★家族の誕生★(韓国)
【世界が絶賛、それぞれの、そしてひとつの家族のあり方の物語】
家族の誕生
MEMO:シネマート心斎橋
(韓流シネマ・フェスティバル2008 春)
2008.4.1 19:20
映画の日1000円
友ちゃん
点数評価:69点

42★初戀 Hatsu-Koi★(日本)
【ぼくはこっそり なみだをながす こいをしたままで】
初戀 Hatsu-Koi
MEMO:PLANET+1(併映:『「POSITIVE FRIENDS」
~HIV+の友だちがいるあなたへ~』

2008.4.3 20:00
当日券1200円
単独
点数評価:20点

43★デッド・サイレンス★(アメリカ)
【叫んだら、死ぬ!?】
デッド・サイレンス
MEMO:敷島シネポップ
2008.4.5 13:10
金券ショップ1200円
単独
点数評価:70点

44★恋の罠★(韓国)
【禁断の愛、開花 小説家が仕掛けた一世一代の恋は“罠”】
恋の罠
MEMO:シネマート心斎橋
2008.4.7 18:20
メンズデー1000円
フッチー
点数評価:76点

45★悲しみが乾くまで★(アメリカ=イギリス)
【そう、きっとあなたを利用した。
夫を亡くした女は、夫の親友と暮らし始めた。】
悲しみが乾くまで
MEMO:梅田ガーデンシネマ
2008.4.8 18:15
会員料金1000円
単独
点数評価:77点

46★ぼくたちと駐在さんの700日戦争★(日本)
【いっちょイタズラいきますか。】
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
MEMO:梅田ブルク7
2008.4.10 18:50
金券ショップ1000円
奈良ちゃん
点数評価:81点

47★フィクサー★(アメリカ)
【[フィクサー]……弁護士事務所に所属する“もみ消しのプロ”。
男は、完璧に罪を消せるはずだった……。】
フィクサー
MEMO:TOHOシネマズなんば
2008.4.14 18:40
前売り券1300円
単独
点数評価:82点

48★スルース★(アメリカ)
【男の嫉妬は世界を滅ぼす。】
スルース
MEMO:テアトル梅田
2008.4.15 18:20
メンズデー1000円
フッチー
点数評価:70点

49★大いなる陰謀★(アメリカ)
【何のために戦い、何のために死ぬのか──?】
大いなる陰謀
MEMO:なんばパークスシネマ
2008.4.18 18:40
金券ショップ900円
単独
点数評価:78点

50★黒い家★(韓国)
【絶対に関わってはいけなかった!】
黒い家
MEMO:シネマート心斎橋
2008.4.19 15:30
前売り券1300円
単独
点数評価:64点 

51★ファクトリー・ガール★(アメリカ)
【イーディはいつも謳ってた
♪少しのお金と、深い愛がいっぱい欲しいの
〔リチャード・ロジャーズ『ローズ・オブ・ラブ』〕
60年代ニューヨーク アンディ・ウォーホルのミューズとして
時代を駆け抜けたイーディ 
その儚くも美しい一瞬の煌めきを描く】
ファクトリー・ガール
MEMO:シネ・リーブル梅田
2008.4.19 18:30
前売り券1500円
ツージィ
点数評価:80点

52★パラノイドパーク★(フランス=アメリカ)
【僕は普通だった。あの事件が起こるまでは…。】
パラノイドパーク
MEMO:テアトル梅田
2008.4.22 18:30
メンズデー1000円
単独
点数評価:73点

53★ある愛の風景★(デンマーク)
【その幸せに、自信はありますか。
戦死したはずの夫が帰ってきた。別人になって…。】
ある愛の風景
MEMO:梅田ガーデンシネマ(『スサンネ・ビア ウィーク』)
2008.4.23 12:30
会員料金1000円
単独
点数評価:78点

54★つぐない★(イギリス)
【一生をかけて償わなければならない罪があった。
命をかけて信じ合う恋人たちがいた。】
つぐない
MEMO:TOHOシネマズなんば
2008.4.26 17:40
ポイント鑑賞0円
奈良ちゃん
点数評価:89点

55★クローバーフィールド/HAKAISHA★(アメリカ)
【その時、何が起きたのか?】
クローバーフィールド/HAKAISYA
MEMO:T・ジョイ久留米
2008.4.28 21:50
レイトショー1200円:コストフリー
彼氏
点数評価:83点

56★さよなら。いつかわかること★(アメリカ)
【笑うとき 目覚めるとき 眠るとき 海を眺めるとき 
必ずママを思い出します
イラクから突然届いた母の戦死。
悲嘆に暮れる父親が、娘に真実を告げる時を迎える】
さよなら。いつかわかること
MEMO:梅田ガーデンシネマ
2008.4.30 14:45
会員料金1000円
単独
点数評価:70点

●ライブ●
★JAMES BLUNT★
ジェイムス・ブラント⑧
MEMO:大阪厚生年金会館大ホール
2008.4.23 19:00
S席1階7500円
ナカジ
五つ星評価:★★★★☆

●TV●
★ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女★(アメリカ)
【ナルニア暦1000年――
≪その国≫は春を奪われ、100年の冬に凍えていた…。】
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
MEMO:WOWOW
2008.4.25
単独
五つ星評価:★★☆

以上。

関連記事
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’08四月コレクション・リスト。

4月に購入したコレクションたち。

●ユニクロ UT●
★JAPAN MANGA 松本大洋★Special Thanks:ヒデさん
鉄コン筋クリート⑦鉄コン筋クリート⑧

●DVD●
★ヘアスプレー DTSスペシャル☆エディション
【初回限定生産2枚組】★

ヘアスプレー

★平井堅『KEN HIRAI Films Vol.9』★
平井堅⑮

●漫画●
★オノ・ナツメ★
『GENTE②~リストランテの人々~』
GENTE②
『さらい屋 五葉④』
さらい屋 五葉

★安野モヨコ★
『監督不行届』
監督不行届

●CD●
★マドンナ『Hard Candy / ハード・キャンディー』★
マドンナ⑥
以上。

つぐないとジェームズ・マカヴォイがNo.1+α。

『つぐない』(2007)
つぐない④
★注意!結末について触れてる箇所があります★
──この映画の見どころは?
緻密に計算され構成された演出と素晴らしい脚本。
美しい映像とロケーション。
最高のパフォーマンスを魅せる俳優陣たち。
──面白かった?
この映画は、僕にとって今月の大本命作品でもある。
その出来は、期待以上の完成度の高さだった。
全編を通して、その作風に圧倒され魅了されました。
僕の今年の年間ベストテン入りは、ほぼ間違いないと言える。
もともと、こういう英国文学的な匂いが漂うジャンルは好みだし、
1930年代の英国の風景にも惹かれる。
この映画の製作チームは
数々の秀作を量産しているワーキング・タイトル スタジオ。
佳作『プライドと偏見』(2005)も手掛けていて、
この『つぐない』の監督と主演女優はそのコンビとくる。
プライドと偏見
『プライドと偏見』でベネット夫人を
演じていたブレンダ・ブレッシンも、
主人公であるロビー・ターナーの母親役で出演している。
物語のテーマは邦題からも読み取られるように、
些細な取り違いや過ちから起きた出来事に対する【贖罪】である。
その出来事に巻き込まれてしまい、
運命さえ大きく変わってしまった登場人物たちの
美しくも哀しい心情を描いている。
とにかく、ジョー・ライト監督の演出ぶりが素晴らしい!
まずはこの一言に尽きる。
手放しで絶賛したくなる程。
時間軸を交差させた見せ方。
視点の違いを大きく利用した後々の驚き。
その辺りの描写を巧みに作用させて、
観客の心を鷲掴みにしていたと思う。
僕の心は、オープニングのタイプライターを使っての
タイトルの出し方の時点で既に魅了されてました。
そのタイプライターの打つ音を利用しての
効果音も見事に作品に貢献していたと思う。
音を聞くたびに、僕の心拍数も
そのシーンと同じくして上がっていった。
誰ひとりとして、ミスキャストが無かった俳優陣たち。
つぐない②つぐない③つぐない⑥
ロビー・ターナー役のジェームズ・マカヴォイ。
最近どんどんと頭角を現してきて、僕が好きになった英国男優。
その繊細なルックスと同時に併せ持つ、
内面にある力強さを見事に体現していたと思う。
真っ白い肌。どこか寂しげな青い瞳に強く惹かれる。
使用人の役柄ながら、
イノセントな部分と品の良さを感じずにはいられない。
セシーリア・タリス役のキーラ・ナイトレイ。
もともとはライト監督より、
ブライオニー・タリス役をオファーされていたが、
彼女の希望によりセシーリアを演じることになった。
その選択は功を奏したと言える。
実際の出番と台詞は少ないながらも、
その美しさと存在感は圧倒的だった。
やはり彼女にはこういうクラシカルな作風がよく似合う。
作品の核となるブライオニー・タリスは、
3人の女優がリレー形式で演じていく。
13才のブライオニー役のシアーシャ・ローナン。
多感な思春期の頃の少女の
繊細さと残酷さを見事に表現していた。
子どもというものは天使のようで悪魔でもあり、
13才という年頃は既に【女】でもある。
そして、少女は余りにも潔癖すぎた。
18才のブライオニー役のロモーラ・ガライ。
『エンジェル』とは全く別人のように、
地味ながらも自分が犯した贖いに葛藤し続ける心情を
上手に演じていた。
老年のブライオニー役の名女優ヴァネッサ・レッドグレイヴ。
出番は僅かながらも、
その存在感だけですべての者を納得させるものがあった。
ほかにも18才のブライオニーが看取るフランスの兵隊役に
フランス俳優のジェレミー・レニエが出演していたり、
老年のブライオニーをインタビューする役に
故アンソニー・ミンゲラ監督が出演していた。
──印象に残るシーンは?
どのシーンも鮮明に憶えている。
特にいちばん印象に残ったのは、
やはりダンケルク海岸のシーン!
恐らく1カット長回しでの撮影だと想像できるのだけれど、
ロビーが同じ部隊の兵士2人と共に海を見つけた瞬間から、
彼らが酒場に入るまでのシーンで、
戦争というものの惨さと無意味さを、
僅かあの数分間で表現できることに驚嘆させられた。
そのメッセージが僕へダイレクトに伝わってきて、
哀しさと同時に美しさをも感じてしまい泣けてしまった。
この作品のハイライトでもあったと思う。
終盤、セシーリアが地下鉄線路内の防空壕で、
自分の【死】を悟った瞬間の最期の表情が
余りにも美しすぎて印象に残った。
冒頭、ダニーの目の前で噴水の中へ飛び込むセシーリア。
同じく、彼女の最期も水の中だった。
老年のブライオニーが書いた遺作『つぐない』の中の、
ダニーと戯れる彼女の笑顔も海の近くだった。
そう考えるとセシーリアにとって、
それは流されやすくどこか地に着かない浮遊した人生を
象徴しているように思えた。
ロビーが警察に連行される時の映像の逆回しシーン。
互いに愛し合っていたことにようやく気づいた2人の
切なさがより一層強調されていて、印象に残る。
そのロビーとセシーリアの図書室でのラブシーンは
本当に美しく(思わずため息さえ出そうになる)、
映画史上の名シーンとさえ思えた。
ブライオニーが取った行動は、
決して簡単に赦されるものではないと思う。
鑑賞中、どんなに憎々しかったことか!
だけれど、彼女の存在があったからこそ、
ロビーとセシーリアの愛は永遠のものとなったのであろう。
…運命とは皮肉なものである。
──他に何か言いたいことは?
かなり久しぶりに、格調高い英国映画と出逢えた気がする。
そう。まるで英国映画界の底力を魅せつけられたような。
僕がアカデミー賞の会員であるならば、
間違いなく作品賞には『ノーカントリー』ではなく、
この『つぐない』に投票していたと思う。
もう一度、映画館へ足を運んで観たいと思えるし、
DVDが発売になった時には、
久しぶりにこういうジャンルの作品を買うことになるだろう。
劇場パンフレットの作りも近年稀に見ない美しい装丁で、
内容も充実していて、少しばかり写真集のようでした。
このゴールデン・ウィーク…
Elijahが強烈にプッシュする一本です!

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(2005)
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
──この映画の見どころは?
もう僕的にはタムナスさんasジェームズ・マカヴォイくん。
だって彼が出てなかったら、この作品は見てなかったもん!笑
──面白かった?
うーん。作品に関して言えば【普通】だったかな。
C・S・ルイスの原作は確実に面白いハズだと思うんだけど、
監督のアンドリュー・アダムソンにセンスがないと
気づいてしまった感アリ。
撮影や編集の仕方に、
彼のオリジナル性を全く感じなかったから。
見せ方次第でもっと面白く撮れたハズだと思うんで、
ちょっと勿体なかったかなぁ。
冒頭の出だしはなかなか良くて期待できたんだけど、
そこから先がただダラダラと続く感じで残念だったな。
映像もなんでなのかショボいと思ってしまったり。
んでも続編『第2章:カスピアン王子の角笛』も
続けて監督登板してるし、
製作会社からは信頼されてるみたいだね。
タムナスさんも出ないようだし、
僕は映画館へ足を運んでまでは観たくないな。苦笑
そう考えると、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの
完成度の高さは凄かったんだなぁ…と改めて実感したね。
あとは…僕自身が基本的にファンタジー物を
苦手ということにも原因はあったんだけどね。
もうね、動物:ビーバーetc.が喋りだしたりすると
興醒めすることに気づいてしまいました。←致命的!汗
『魔法にかけられて』では全然平気だったのに、
反って正真正銘のファンタジー物になると
冷めた目で見てしまうんだよね。←偏見!汗
──印象に残るシーンは?
タムナスさんの出番シーンすべて。
予想通り、冒頭と終盤にしか出なかったけど。泣
もう白い女王やアスランに会わなくていいので、
ずっとルーシーとの心の交流だけを描いてほしかったです。
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
その白い女王役のティルダ・スウィントンは、
はっきり言ってミスキャストだったと思う。
『フィクサー』の好演ぶりが嘘のよう。
女王としては貧弱で全く威厳がなかったんだよね。
ただ冷たく見えるだけで、迫力なんてなかったもん。
特に軍勢を引き連れてるシーンなんて、失笑気味でした。
僕的にはそれこそケイト・ブランシェットか、
意表をついてニコール・キッドマン辺りで見たかったなぁ。
アスランの存在自体は、
ずばりイエス・キリストを象徴してるなと思いました。
──他に何か言いたいことは?
4人兄弟のキャラクターについてだけど…。
兄のピーターと妹のルーシーには好感持てたけど、
弟のエドマンドと姉のスーザンには正直イラッとしてしまった。
エドマンドは自分勝手すぎるし、スーザンは保身的すぎるし。
彼らの心情を理解するためにも、
脚本の掘り下げをもう少ししっかりとしてほしかったな。
それにしても大人になっても、
4人がずっと一緒に行動するなんて可笑しすぎる!苦笑
…と言う訳で、やっぱり僕がファンタジー物で好きなシリーズは、
『ハリー・ポッター』と『ロード・オブ・ザ・リング』だと確信しました。
そうそう。その『LOTR』の前日譚『The Hobbit』の監督が
正式にギレルモ・デル・トロだと発表されたみたい。
2部作で、2011年と2012年に全米公開される見通し。
これは期待できそうなんで、ちょっと楽しみだな。

──次回、登場予定の人物は?
N.Y.に住む若者たちとソレ。
詩人:アウトロー:映画スター:革命家:放浪者:ロックスター。
妻を亡くしたばかりの米国人男性とその幼い娘2人。

ジェイムス・ブラントがNo.1。

『パラノイドパーク』(2007)
パラノイドパーク
──この映画の見どころは?
16才の主人公アレックスの心の機微かな。
──面白かった?
うん。僕の中でのガス・ヴァン・サント監督作品って
当たりハズレが激しいんだけど、
この作品は良かったし、好きだなぁ。
思春期の頃の若者が主人公のせいもあって、
どこか『エレファント』の雰囲気を思い出したんだよね。
サント監督…今回も可愛い少年を発掘してたよ。笑
映画のオープニングとそこで流れる音楽が
少しアルフレッド・ヒッチコック監督ぽくて、
一瞬また『サイコ』が始まるのかと思ってしまいました。笑
その『サイコ』(1998)以来となる、
クリストファー・ドイル撮影監督とのコラボレーション。
ウォン・カーウァイ監督との
流れるような浮遊感ある映像とは違い、
サント監督とは一点を静かに見据えたような撮り方だった。
物語自体もただ淡々と静かに進んでいく。
時系列もぐちゃぐちゃで、同じシーンが重複したり。
ショッキングな映像があるものの、
特に劇的な展開がある訳でもない。
ラストも主人公の心の中で解決(?)したものであって、
ある事件のその後の顛末を観客が知ることはない。
そう。この作品は、ある少年の心の葛藤を
ただ一人称で描いているだけに過ぎないのだ。
なので、観客の受け止め方は多種多様なんだと思う。
よって、その描き方や雰囲気を
退屈だと思う人も居るんじゃないかな。
──印象に残るシーンは?
アレックスの女子友達が、彼にアドバイスをするシーン。
『書くことで、気持ちがスッキリするよ』
…あぁ、その言葉、よく理解できるよ。
──他に何か言いたいことは?
サント監督の音楽のセンスは抜群だったな。
シーンにピッタリの採用だったと思う。
最近のサント監督の映画はスクリーンのサイズが小さいので、
極力、前に近い状態で丁度真ん中辺りの席で鑑賞したくなる。
ちなみにサント監督の次回作は米国に実在した、
gayの政治家を描いた『Milk』で全米公開は11月。
ハーヴェイ・ミルク役に、
gayとはいちばん遠い存在に思えるショーン・ペン!
共演にエミール・ハーシュ、ジェームズ・フランコ、
ジョシュ・ブローリン(マット・デイモンが降板したダン・ホワイト役)、
ディエゴ・ルナとくる!
これはキャスティングだけでも期待できそうだな。

『ある愛の風景』(2004)
ある愛の風景
──この映画の見どころは?
僕のお気に入りの監督さんのひとりとなった、
スサンネ・ビア監督の演出ぶり。
──面白かった?
うん。やっぱりスサンネ・ビア監督の
世界観と感性が好きだと思った。
実は彼女の日本公開された映画の内、
この『ある愛の風景』だけをスクリーンで見逃がしてたので、
これでようやくコンプリートが出来て…ホッ。
しあわせな孤独アフター・ウェディング悲しみが乾くまで
この作品は、後発の『悲しみが乾くまで』に
設定が似てるなと思った。
夫を亡くした(と思っていた)美しい妻。
夫の親友が『ある愛の風景』では夫の弟。
2人の幼い子ども。
身内一同が食卓を囲む場面があったり。
やはり家族をテーマとしている。
今回のテーマは、これまで以上に重たいものがあった。
でもそれはどこか日常の中に潜んでいる
出来事のように思えたりもした。
ある種の病める現代人とでも言うべきか…。
美しい妻であるサラの夫ミカエルが抱えてしまった秘密。
彼が捕虜となった場所で取った行動は、
恐らく多くの人間がその場に立ってしまったら取る行動だと思う。
その辺りの心の機微と複雑極まりない葛藤を、
ミカエルが捕虜先で願い続けた愛する家族の元へ
帰還してからの変化と言動:行動すべて含めて、
とても真実味があったと言える。
──印象に残るシーンは?
ミカエルが帰還してからの
それまで抑えていた感情を爆発させた瞬間。
その時のミカエル役のウルリッヒ・トムセンの
パフォーマンスがただただ素晴らしかった!
──他に何か言いたいことは?
この『ある愛の風景』はハリウッドでのリメイクが決まっている。
『Brothers』のタイトルで、12月に全米公開される。
監督はアイルランド出身のジム・シェリダン。
妻役にナタリー・ポートマン。夫役にトビー・マグワイア。
弟役に大好きなジェイク・ギレンホール。
僕にとっては贅沢すぎるキャスティングとくる!
今回観たオリジナル版と比較すると、年齢が若すぎるような…
登場人物たちの感情や心情を果たして彼らが
あそこまで表現することが出来るのか…少し心配だったりする。
ちなみに僕が好きなスサンネ・ビア監督作の順番は…
①『アフター・ウェディング』(2006)
『ある愛の風景』(2004)
③『悲しみが乾くまで』(2008)
④『しあわせな孤独』(2002)
…かな。
スサンネ監督!新作はぜひデンマークで、
マッツ・ミケルセン主演で撮って下さい!
うん。もはや日本におけるデンマーク映画の存在は
ラース・フォン・トリアー監督の独壇場ではなく、
嬉しい意味で侮れないものになってきたよ。

『JAMES BLUNT』(2008)
ジェイムス・ブラント⑧ジェイムス・ブラント⑦
──このライブの見どころは?
(いい意味で)ジェイムス・ブラントの本性が見えたところ。
なにか吹っ切れたものが伝わってきたから。
──面白かった?
うん!かなりね!面白くて、可笑しくて、楽しかった!
これまでのジェイムスのイメージを根底から覆された感じ!
僕は前から7列目の席での鑑賞。
ほぼ等身大のジェイムス兄さんでした。
この呼び名はオープニング・アクトを務めた、
ハナレグミくんの真似。笑
彼が歌う唄にも程よく癒されて良かったです♪
この日のジェイムスはのっけからテンション高めで、
いちばん前に座ってる観客に突進して雄叫びは上げるし、
中盤には僕らが座ってる1階観客席へ
飛び込んで階段を突っ走っていくし、
ピアノの上には乗ったりで…
一瞬、『ドラッグでもヤッてるん!?』と思ってしまったほど!爆
恐らく、座ったまま静かに観ようとする
日本の観客を盛り上げようとしたのか、
もしくはJAPAN TOURの最終公演だったからなのか?
…その辺りの彼の真意は分からないけどね。笑
でも僕は大いに楽しめたので◎!!
歌う曲やビジュアルのイメージからは
内省的で静かな人物だと感じるんだけど、
よくよく考えたら元軍人さん(階級は大尉)でもあるんだよね。
なので、実のところはもともと体育会系の
キャラクターだったのかと!笑
ステージ本編いちばん最後の時に、
思いきり僕が座る席の近くまで来てくれたんだけど…
もうかなりの至近距離で!
…又もや僕はフリーズしてしまいました。
やっぱり好きなアーティストが実際に近づいてきたりすると、
もう声さえも簡単には出なくなっちゃうね。
そのオーラと神々しさに単純にヤラれちゃいます。笑
むやみに触れてはいけない存在にさえ思えてきちゃいます。
その瞬間…至近距離でリアルに見たジェイムスは、
かなりガタイが良かったです☆
以前に見た時より大きくなった気がする…。
ちなみに、シャツの上からハッキリと
胸板の厚さを確認しちゃいました。爆
──印象に残る曲:シーンは?
ピアノの弾きながら歌ってくれた『グッバイ・マイ・ラヴァー』。
彼のうた魂が本当に伝わってきたから。
席がステージに近いにも関わらず(笑)持参したオペラグラスで、
マジマジと美しい声で熱唱するジェイムスを見てしまいました。
ほかにも…『ハイ』、『ワイズ・メン』、
お気に入りの『セイム・ミステイク』と『キャリー・ユー・ホーム』に
もちろん!あの名曲『ユア・ビューティフル』まで披露。
オーディエンスのみんなで、『Fucking high』と合唱♪
もちろん!サビの部分もみんなでね♪
んでもジェイムス兄さん…会場内を走り回った後だったので、
CDよりかなりテンション高めの歌い方だったけど。苦笑
本編いちばん最後のバチを握り締めて、
銅鑼を叩いてシメにするところにはビックリしました。笑
アンコール最後の最後は、『1973』で締め括りにして。
僕が聴きたかった曲は、ほとんど網羅できたので嬉しかったな。
そうして『アリガト!オヤスミ!サヨナラ!』の
日本語三大活用の言葉を遺して(笑)、
ジェイムスはステージを去っていきました。
丁度90分ほどの激しくて情熱的で心地いいライブでした♪
もちろん聴かせるべきところは、
美しい歌声でしっとりと静かに聴かせてましたよ。
──他に何か言いたいことは?
今回、グッズは定番のパンフレットのみ購入@2000円也↓
ジェイムス・ブラント
2つ悔やまれることがあって…
①直筆サイン色紙が確実にGETできる状況だったにも関わらず、
躊躇して諦めたこと!あの時、既に持っているCDの
重複さえ気にせずに買っていたらと、ライブ終演後、激しく後悔。
②その日は雨が降りそうだったので、
お気に入りの傘を持参しての鑑賞でした。
ライブ後…興奮状態だったため(笑)そのまま会場内に忘れて、
翌日連絡するも既にどこかへ行方不明になってたこと!
…Wで号泣ものでした…トホホ。

──次回、登場予定の人物は?
タムナスさん。笑
使用人の息子と美しい姉と贖罪を背負って生きる妹。
…と言う訳で、次回は愛しのJM祭に決定♪

ファクトリー・ガールがNo.1。

『大いなる陰謀』(2007)
大いなる陰謀
──この映画の見どころは?
異なる場所で3つのエピソードが同時に進行していく過程と、
そこで話されるすべての会話の中身。
──面白かった?
僕にはちょっと難しかったけど
(世界情勢や政治には疎い方なので…汗)、なかなか楽しめたよ。
…と言うか、もの凄く勉強になったって感じ。
そうだなぁ…まるで政治に関する講義を受けてるみたいだった。
理想と現実。本音と建前。
そして…多くの矛盾と戦争に加担する無意味さを痛感。
米国の観客に問題提起を投じた作品だったと思う。
ラストも、そういう形で終わったし。
『あとの判断はあなた方に委ねます』みたいな。
そういう点では、
従来のハリウッド映画とかなり一線を画していたと思う。
正直、支持する政党や思想で評価が分かれるんじゃないかな。
無関心でいることは駄目。考えているだけじゃ駄目。
行動を起こさないと、すべて意味を持たない。
…そういうメッセージ性を強く感じたな。
ある種のプロパガンダ映画だったと言える。
その辺が本国アメリカで
受け入れられなかった最大の理由じゃないかな。
主演も兼ねたロバート・レッドフォード監督の演出は正攻法。
いい意味でも悪い意味でも、ちょっと古臭い。
…そうだなぁ。クリント・イーストウッド監督の演出法に近いかも。
無駄に思えるものを一切排除して、描きたいことだけを
台詞中心にしながら淡々と描いていく。
室内でのシーンが多かったせいか、
ちょっと舞台劇を観てる感覚だった。
──印象に残るシーンは?
敵地の山中に取り残された若い兵士2人の最後のシーンかな。
彼らが軍に志願せざるを得ない状況やその心中を察すると、
やり切れないものがあった。
──他に何か言いたいことは?
独自のテロリズムを推し進める上院議員役のトム・クルーズ。
かつてのオーラや精彩はなかった気がする。
こじんまりとしてしまったなというのが正直な感想。
やっぱりどうしても穿った目で観てしまってる、
自分が居たんだと思う。
そう考えると…作品中でも触れていた、
マスメディアの影響力って凄いんだと思う。
でも、それをどう自分で受け止めて、
次に繋げるかは自分次第なんだと、この映画を観て実感したな。
あとは…邦題よりも劇中で語られる、
原題『LIONS FOR LAMBS』の意味を強く理解してほしい。

『黒い家』(2007)
黒い家
──この映画の見どころは?
僕は未読だけど(汗)、森田芳光監督の日本版とは違い、
貴志祐介原作小説に限りなく近い描写だと思う。
──面白かった?
…うーん。それでもやっぱり僕は日本版の方が好きだなぁ。
確かにこの韓国版も不気味さや怖さはあったんだけど、
日本版ほどのおどろおどろしさがあんまりなかったんだよね。
登場人物たちの心理描写もちょっと浅かった気がするし。
どうも【怖さ】より、見た目の【痛さ】の描写に
力を入れてたんじゃないかなぁ。
中盤の展開までは良かったんだけど、
それ以降の韓国映画特有のふって湧いたような
感動ものに持っていく展開がどうも馴染めなくて。
生命保険会社の査定員である主人公の
行動にもイラッと来たんだよね。
何事に対しても詰めが甘いし、犯人に同情はしてるし
(主人公の過去のトラウマが理解できるとしても!)、
『はよ、さっさと止めをさせよ!』って。
しかも、『なんで、わざわざ人気のないとこに独りで行ったり、
わざわざ窮地に陥る場所に逃げるん?』と、ひとりイライラ状態。
又々、主人公に『「スクリーム」でも見て、勉強しろ!』と
思ってしまった感アリ。笑
…いや、そういう描写こそ、この手のジャンルに
必要なものだと解ってはいるんだけどね。
んでも、どうも納得いかない箇所もあったんで。苦笑
それにしても、あの【黒い家】の下は
『テキサス・チェーンソー』シリーズみたいな感じで、
日本版のイメージとは大きく異なり……やや失笑気味。
──印象に残るシーンは?
シーンと言うよりかは、査定員を演じたファン・ジョンミンの
演技が素晴らしかったところかな。
日々、普通に生活するちょっと冴えない感じのサラリーマンを
上手に演じていたと思う。
決して男前ではないけど(失礼!)、
雰囲気と味がある男優さんだなぁ。
──他に何か言いたいことは?
やっぱり日本版の大竹しのぶの演技はインパクト大だし、
勝負ではないものの(日本版には)勝てないと思った。
リメイク物を成功させることって、
ほとんど奇跡の状態に近いんだなと実感。
ちなみに、この韓国版は本国ではヒットし、
原作者にも高評価を受けたみたいです。

『ファクトリー・ガール』(2006)
ファクトリー・ガール②
──この映画の見どころは?
作品の根底に流れる、
1960年代のポップ・アートとアングラの雰囲気。
イーディ・セジウィックを演じたシエナ・ミラーの
一世一代のパフォーマンス!
──面白かった?
正直ね、シエナ・ミラーという女優が好きじゃなかった。
むしろ【女優】というより、ゴシップ記事を賑わすだけの
ただの【セレブ】だと思っていたから。
なので、この作品に対する期待度はかなり低かったんだよね。
『彼女を起用して大丈夫?』とまで思っていたから。
それでも、この当時の雰囲気に惹かれる僕としたら、
もう観ずにはいられなかった。
…で、結果的には十分に満足できる作品だった!
これは自分の中でも、かなり驚くべきことだったなぁ。
とにかく!なんと言っても、
シエナ・ミラーの演技が素晴らしかったということ!
もうイーディ・セジウィック本人にしか見えなかったもん。
スタッフ・クレジットで流れるイーディ本人の写真と、
ルックスが瓜二つだったことも驚き!
見事にイーディと同一化してたと思う。正にソウルフル!
そう考えると、シエナのかつてのパートナーである、
ジュード・ロウは先見の明があったね。笑
シエナ・ミラー様…これまで過小評価して、ごめんなさい。
アンディ・ウォーホル役のガイ・ピアースの演技も、
彼の特徴を掴んでいて上手だったと思う。
gay役は、『プリシラ』で経験済みだし。
最近のガイはハリウッドと距離を置いてる気がしてたので、
久しぶりにスクリーンで観れて嬉しかったなぁ。
相変わらず、good lookingだったし♪
ボブ・ディラン風の(笑)ロック・スター役のヘイデン・クリステンセン。
彼のナチュラルな演技も良くて、出番が少ないながらも、
あの『ジャンパー』よりかは何百倍も魅力的だった!笑
特にシエナとのmake loveシーンは、
感情や相手を想いやるキモチが伝わってくるようで、
最高に美しいものだったなぁ。
──印象に残るシーンは?
もうね、全部のシーン。
ホント無駄に思えるシーンがなかったんだよね。
僕の中で、映画自体が【アート】の領域だったから。
映像の撮り方:見せ方に、編集…
今でも通用するようなオサレ度120%のファッションに…etc.
この時代のこの手の伝記物って、
撮りようによっては焦点を絞りきれずに
散漫や退屈になる恐れもあったりするけど、
この作品では全然そうじゃなかったなぁ。
ちなみに、僕はどういう視点で観ていたかと言うと…。
そこにはアンディ・ウォーホルのイーディに対する、
凄まじい嫉妬心に共鳴している自分が居た。
男でもなく、女でもなく…
両方の感性を合わせ持ったgayだからこその
強烈で陰湿にさえ思える嫉妬心を見てしまった気がする。
アンディが自分の母親にまで紹介するくらい
仲の良かったイーディを、
ある出来事によって拒絶するようになる。
恐らくアンディは女性を神聖なる
アイドル:正しくスーパースターだと思っていたんだと思う。
その絶大なる象徴のひとりだったイーディが、
男との愛:即ち性愛に目覚めたことによって、
彼の中で何かが終わった:変わったんだと解釈した。
多分、イーディのことを【汚された】と思ったんだと思う。
僕はアンディ程ではないけど、
女性のことを偶像的に思ってる部分があるかもしれない。
女子友達たちは清潔感があって
可愛いのが当たり前だとどこかで思ってるし、
願わくば彼女たちの裸を見る機会には遭遇したくない。
自分の中で、女子友達それぞれに対するイメージがあって、
そのイメージと少しでもかけ離れてくると、
距離を置こうとする自分が居たりする。
加えて、自分がとても大切に思っている女子友達から、
彼氏が出来た:結婚すると聞かされたりすると、
『おめでとう!』の言葉よりも軽いショックを受けてしまう。
これは、ひょっとしたら誰もが思うようなことかもしれないけど…
でも僕は普通の人以上に、
『(女子友達を誰かに)盗られた!』って思ってしまうんだよね。
だから、祝福の言葉と同時に、
心の中では『早く別れることになったらいいのに』と
願ってる自分も、正直なところ居たりする。
女子友達たちが自分の所有物じゃないことは
もちろん解っているけど、
どこかでコレクション的な感覚で接してる部分があるんだと思う。
なので、大きくニュアンスは違えど、
アンディがイーディに対して行った
【報復】は理解できる気がした。
『恩を仇にして返された』と怒り狂った、
もしくは傷ついたんだと思う。
その嫉妬心は【繊細】が故に、
人よりも遥かに極端なだけだったんだろう、と。
あ。僕はそこまでではないので!汗
僕の場合は、女子友達から彼氏が出来たと言われたりすると、
しばらくはその女子友達と連絡を取らなくなる傾向アリ。
ちょっとしたプチ嫉妬心です。←まだまだ幼いなぁ。汗
んでも、僕の女子友達たちはみんな大人なので、
もちろんそれからも変わらず接してくれるけどね。笑
…と言う訳で、人とはちょっと違う視点:
歪んだ形で観てました。汗
それから…僕が唯一、劇中で救われたのは
イーディの学生時代からの盟友シド・ペパーマンの存在だった。
彼は最終的にはロック・スター側の
人間になってしまってたんだけど、最後の最後まで献身的に
彼女を救おうとした姿勢には感動したなぁ。
一緒に観た女子友達は、そのシーンで号泣してました。
…持つべきものはやっぱり心友なんだよね。
──他に何か言いたいことは?
この映画を観る前に、
ある程度の知識を持って観ることオススメです。
それなりに登場人物が複雑に絡み合ってるので。
あとは…イーディ・セジウィックの人生にかなり興味を持ったので、
近いうちに図書館へ彼女の評伝記を借りに行こうかなぁ。

──次回、登場予定の人物は?
スケートボードに夢中の思春期の少年。
美しい妻とエリート兵士の夫とその弟。
ビューティフルな声を持つ元軍人の英国青年。

フィクサーがNo.1。

★注意!以下、結末を想像させる文章が一部あります★

『フィクサー』(2007)
フィクサー
──この映画の見どころは?
よく練られた脚本と、
ジョージ・クルーニーを始めとする俳優たちの演技。
──面白かった?
うん!もともと僕はこういうジャンルが好きだから、
かなり楽しんで観れたよ。
社会派と娯楽性を兼ね備えた、
超一級のリーガル・サスペンスだったと思う。
…と言っても、法廷シーンは一切ないけどね。
タイプ的に言えば、『ザ・ファーム/法律事務所』系かなぁ。
あとはストーリーの設定や展開や結末に、
『インファナル・アフェア』と『レインメーカー』を思い出したり。
ストーリー的には絶対に頭使って複雑な展開なんだろうなぁ…と
かなり覚悟してたんだけど、意外と解りやすくてホッとしたよ。笑
とにかく!俳優陣の演技が最高に素晴らしかった!
原題タイトル・ロールであるマイケル・クレイトン役の
ジョージ・クルーニーの演技は完璧だったなぁ。
これまで自分の仕事:モミ消し屋を正当化して生きてきた。
そんな中、同僚のモミ消し屋:フィクサーの
ケースを担当することになったことで、
彼の中での仕事や生き方に対するものが少しずつ変わってくる。
本来の正義に気づく:戻るというか。
その複雑な過程をジョージは見事に演じきっていた。
各映画賞にノミネートも納得のパフォーマンスだった。
と同時に彼から感じ取るものは、
やはりインテリでスマートなものだった。
特にラストシーンでのジョージの演技は秀逸!
演じたマイケル・クレイトンの中で去来する様々な思い…
達成感、安堵感、人間本来の正義感…
そのラストでの長回しのシーンが、
マイケルの心情を見事に表現していて圧巻だった。
僕はこのシーンを観た瞬間、
ジョージがここで評価されたんだと思えた。
もはや彼の真の代表作だと言っても過言ではないと思う!
アーサー役のトム・ウィルキンソン。
作品自体のキーであり、その演技力も含めてかなり魅了された。
エキセントリックな雰囲気が見事に醸し出されていた。
僕の中では、第80回アカデミー賞の助演男優部門で
カテゴライズされた『ノーカントリー』のハビエル・バルデムと
同レベルの演技の域だった。
カレン役のティルダ・スウィントン。
どうも彼女には灰汁の強い堕天使的なイメージがある。
でも今回の作品で、初めて彼女に対し人間味を感じた。
それくらい人間として強烈なインパクトがあった。
恐らく彼女がオスカーの最優秀助演女優賞を受賞できたのは、
あのクライマックスでのシーンだろうな。
──印象に残るシーンは?
新聞広告でも打ち出されていたラスト10分間の攻防戦!
このシーンは、かなり×2見応えがありました。
観ながら、ゾクソクしてたもん。
そのシーンが終わった後のジョージのフェイスUPシーン。
いちばん最後の彼の不確かな微笑みが、
これから先のせめてもの救いに思えたなぁ。
↑決して悲劇的な結末ではないです!
あとは…冒頭での不透明に思えたシーンが、
クライマックスで繋がる時。
時間を交錯しての描き方に、ここでもちょっとゾクゾクしました。
──他に何か言いたいことは?
監督兼脚本が『ジェイソン・ボーン』シリーズの脚本を担当した、
トニー・ギルロイ監督だったから、
やっぱり映画のツボを押さえてるというか、
ストーリーの展開が上手だったんだよね。
演出的にもド派手なアクション系に持っていかず、
終始一貫して静かに描いてるところが、この作品に
確かなドラマ性を持たせる結果となって良かったと思う。
…と言いつつ、ちょっとポール・グリーングラス監督の
演出でも観たかった気がしたけどね。笑
それにしても今回のプロデューサー陣の豪華なこと!
出演まで果たしたシドニー・ポラック、
ジョージの盟友スティーブン・ソダーバーグ、
故アンソニー・ミンゲラと名だたる監督ばかりだった。
現在、撮影中のギルロイ監督の次回作『Duplicity』も
スリラー系で主演がジュリア・ロバーツ&クライヴ・オーウェンの
『クローサー』コンビなんで、今から楽しみ↓
Duplicity
再び、トム・ウィルキンソンも出演するし!

『スルース』(2007)
スルース
──この映画の見どころは?
舞台的な演出と設定。
今の英国の新旧を代表するマイケル・ケインとジュード・ロウ
共演及び演技対決。
1999年のアカデミー賞助演男優部門での同ノミネートを経て、
(その時の勝利者はマイケル・ケイン@『サイダーハウス・ルール』
彼はスピーチでジュード@『リプリー』に対し、
これからを担う英国男優として賛辞を贈っていた)
『アルフィー』(1966:2004)での競作。
そして今回、製作も兼ねたジュードにとっては念願の共演とくる。
──面白かった?
うん。適度に楽しめたかな。
かなり想像を刺激する会話劇だった。
人間の中で最も醜い【嫉妬】の部分を生々しく観れたと思う。
特にこの作品ではその対象が男性だったので、興味深かった。
男の嫉妬は女性よりも女々しくて、その心情ぶりは
まるで子どもの喧嘩を見てるようで見苦しかった。
ある意味、かつての自分を見てるよう?苦笑
ストーリーは舞台調に全3幕の作りになっていた。
僕的に印象に残ったのは、3幕目かな。
理由はgay的な要素を十分に感じ取れたから。
その時のジュード・ロウの演技がかなり素晴らしくて!
彼が放つ、ストレートな男性をも魅了する、
妖しげな雰囲気に思わず感心。
デビュー間もない頃に観た『オスカー・ワイルド』(1997)の
アルフレッド・ダグラス卿:ボシーを思い出さずにはいられなくて、
かなりゾクゾクしながら観てしまった。
オスカー・ワイルドオスカー・ワイルド
んーーー、こういう役もサラッとこなせる彼がとても好きだ。
かなり貴重な存在であり、類まれなる才能の持ち主だと思う。
物語の結末は幾通りにも考えられる。
どういう解釈として捉えたらいいのか
解らない部分が多かったから。
数多くの舞台であるように、
その判断を観客ひとりひとりに委ねているように感じた。
僕は観てる間中、ケイン演じるアンドリュー・ワイクと
ジュード演じるマイロ・ティンドルが、
実のところ2人に密に関わる女に
翻弄され弄ばれているんじゃないかと思った。
その女が仕掛けた【嫉妬】という名のゲームに
まんまと参加させられ、
激情に狂うように仕向けたんじゃないかと。
僕の目にその姿は滑稽でもあり、哀れにも映ったから。
もしくは、若い男:マイロが
【離婚】という言葉を出汁に使った夫婦のゲームに
参加させられたのではないかと。
…ちょっと考え過ぎだろうか!?
監督は俳優としても有名なケネス・ブラナー。
僕が彼の監督作を観るのは、なんと『ハムレット』(1996)以来!
二人芝居的な舞台調の演出といい、台詞の言い回しに
ちょっとウィリアム・シェイクスピアっぽいものを感じたり。
もし、この作品を当初のスティーブン・フリアーズ監督が
撮っていたら、どういう仕上がりになっていたんだろう??
──印象に残るシーンは?
やっぱりジュード・ロウの妖しげな雰囲気…それに限る。
個人的には『ホリデイ』(2006)の彼がいちばん好きだけど、
でも彼はこういう『スルース』のような
人間の内面を深く掘り下げて描いた作品でこそ、
光るんだろうし本領を発揮するんだと思う。
──他に何か言いたいことは?
今回改めて、【嫉妬】ほど醜いものはないと強く感じた。
かつての僕も神経が可笑しくなりそうなくらい
ギリギリの恋をして(いや、もう神経は
可笑しくなってたと思う…苦笑)、
狂うような激しい嫉妬心を経験したけれど、
もうあんな風にエネルギーを消耗するのは懲り懲りだ。
いかにパートナーとの信頼関係が重要なのかを実感した。
ちなみにこの映画はもともとは有名な舞台劇だった。
それを1972年にローレンス・オリビエ&
マイケル・ケイン(今回のジュードが演じた役)主演で映画化。
その時の上映時間が128分。
今回の再映画化の上映時間は89分。
39分もの時間差に秘められた思い:意図を知りたくて、
オリジナル版も見てみたくなった。
どうも表現方法が違うみたいだし。
あ!僕はアンドリューが暮らしていた家の内装では、
落ち着いて暮らせません!笑

──次回、登場予定の人物は?
教授と記者と上院議員。
1960年代ポップ・カルチャーのアイコン。

リアルなパフューム ある映画館での物語。

最近の映画館での観客のマナーの悪さには辟易する。
その事について、このBLOG内で
あーだこーだ意見をするのは敢えて避けてたんだけど…
さすがに今回の出来事には参りました。

昨日は都市中心部にあるTOHOシネマズなんばにて鑑賞。
その人は予告編が始まった時点で入って来て、
僕の左横に座った。
暗い場内ながらも、
なんとなく怪しい雰囲気の人だなと直感で気づいた。
暑いハズなのに、一向にジャンパーを脱ぐ気配もないし。
彼が隣に座った瞬間、強烈なタバコの臭いが!
『ちょっとヘビースモーカー過ぎとちゃう!?』と思えたほど。
その人の左横に座ってたサラリーマン風の年配の男性は、
もともと花粉症らしきマスクをしてたにも関わらず(!)、
その悪臭に気づき、空いてた左横の席へ瞬時に移動。
僕も真似て、丁度、右横の座席が
ひとつ空いてたので移動しようと思ったんだけど…
そのすぐ横に30代のOLらしき女性が独りで座ってたので、
本編始まる直後に移動することで
痴漢とかに間違えられるのもイヤだし…我慢することに…。
その女性のほのかな化粧品or香水の匂いに、
どんなに癒されたことか。苦笑
…で、万一、カバンを置き引きされるのもイヤだし、
念には念を…自分の前に置いてあったカバンを、
その移動したかった席の方に置き換えて。
もうこれね、場内が明るいうちの出来事だったら、
劇場係員に事情を話して、席自体を変えて貰ってたと思う。
でも本編が始まる直前だったし、
その人のせいで冒頭シーンを見逃すのもイヤだったし、
席自体がガラガラという訳でもなかったので、
もう身動きが取れなかったんだよね…トホホ。

…結局、上映時間120分中、臭いはずっとありました。
TOHOシネマズはひとつの座席自体が広いので、
極力その人から遠ざかるように座って。苦笑
…で、その人も僕と同じく
エンドロールまで本編を観てたので(!)、
どんな顔なのか見てみたくなって、
場内が明るくなった瞬間、目線をその方向へ。
……しばらくお風呂に入ってなさそうな男性でした。
髪もバサバサで、しばらく服も着替えてないような。
……そう。タバコの臭いだと思っていたのは、
彼の身体から発する体臭だったのです………。
これには、さすがに注意できないよなぁ…と断念。
映画館を出た後、すぐにロビーにあるトイレへ直行。
その臭いが鼻に残ってる気がしたので、
うがいと鼻自体を洗ってしまいました…。
偏見と差別はダメだと解っていながら、
自分がいざその立場になってみると……ごめんなさい!
…って僕、一体、誰に謝ってるんだろう??汗

こうして映画の記憶と一緒に、
この臭いまで記憶として残ることに。
せめてもの救いだったのが、映画自体の出来が良かったので、
その状況下でも適度に集中して観ることが出来たということ。
きっともうね、
臭いに腹が立つのを通り越して失笑してたんだと思う!
ちなみにその映画のタイトルは、『フィ臭ー』でした!笑
フィクサーパフューム ある人殺しの物語
これがもし『パフューム ある人殺しの物語』だったら、
もっとリアル感あっただろうね!笑笑

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