JB:MD最高。

2007年11月21日
『ボーン・アルティメイタム』(2007)を観てきた。
ボーン・アルティメイタム
※警告!かなりマニアックな評に仕上がってます。笑
JASON BOURNE IS BRAD PITT
…のハズだった。
第1作目『ボーン・アイデンティティー』(2002)の監督だったダグ・リーマン。
彼の代表作でもある『go』(1999)を観たブラピの青田買いだった。
結局、紆余曲折を経て、このジェイソン・ボーン役はマット・デイモンへ。
後にリーマン監督とブラピは、
同じスパイを題材にした『Mr.&Mrs.スミス』(2005)を完成させる。
ブラピは、この作品で実生活のパートナーまでget!
ま。アンジェリーナ・ジョリーの役も、
もともとはニコール・キッドマンだったんだけどね。

『ジェイソン・ボーン』シリーズ。
1作目は、ちゃんと映画館に観に行った。
だけど正直なところ、面白くなかったんだよね。
今、振り返れば、
リーマン監督の演出力の無さと恋愛要素を絡めたのが敗因なのかも。
第2作目『ボーン・スプレマシー』(2004)の公開の時は、
全米で大ヒットだったにも関わらず、
前作が今イチだったのでスルーしてしまった。
で、なぜか完結編となる第3作目を観たくなって。
【2】をDVDで見て。
その面白さに度肝を抜かれてしまった!
そう!この【2】から監督がポール・グリーングラスに交代したんだよね。
秀作『ユナイテッド93』(2006)を撮った人!
ドキュメンタリー畑出身なだけに、もうね、ガラッと作風が変わってた。 
あのカーチェイス・シーンにはハラハラドキドキしたなぁ。
スクリーンで観なかったことを、ちょっと後悔!

そして、いよいよ【3】を観て。
又もや、グリーングラス監督の才能に感嘆させられた。
こういうジャンルでさえも、自分流にきっちりと撮れるところに!
カメラワーク、カット割りが目まぐるしいほど速い。
もう一瞬たりとも瞬きが出来ない。
トニー・スコット監督並みの速さ。
とにかく!編集が巧いなぁ…と唸らされた。
全編クライマックスの連続で、どれもが見せ場だったもん。
大量にアドレナリンを噴出したから。笑
シリーズを通しての、過去の登場人物たちの写真や映像を使うのも親切だった。
三部作の脚本を手がけたトニー・ギルロイ。
彼のアイデアは抜群に面白かった。
映画の醍醐味を熟知してるなと思った。
初監督作となるサスペンス・スリラー『MICHAEL CLAYTON』
(ジョージ・クルーニー主演、2008年日本公開予定)が楽しみになってきた!
だって、【2】のラストが、あんな風に【3】で活かされるなんて…
普通は発想できないと思うよ。
もう斬新!としか言いようがなかったもん。
本当に時間軸の使い方が巧かったなぁ。

そしてそして、主演のマット・デイモン。
当時、売り出し中だったジュリア・ロバーツ主演の
『ミスティック・ピザ』(1988)で、ほんのワンシーン端役の頃から知ってる。
よくぞここまでスターに成長したなぁ…と感慨深かった。
本当に一枚看板でやっていける証明をしたなぁ…と。
もうこれでジョージ・クルーニー&ブラッド・ピットの
子分(:二番手)を完全に卒業できたね。
本国アメリカでは、ハンサム。
日本では、ジミー大西と言われるけど。苦笑
でも本当に素直にカッコよかったよ!!

三部作歴代の暗殺者たちも印象に残る。
【1】…今や押しも押されぬハリウッドスターとなった、
大好きなクライブ・オーウェン。
もともと【1】を観に行ったのも、彼が出てたからなんだよね。笑
【2】…『LOTR』シリーズのカール・アーバン。
【3】…ガエル・ガルシア・ベルナルが断って、Check中のエドガー・ラミレス。
エドガーは、トニー・スコット監督作『ドミノ』(2005)で
キーラ・ナイトレイの相手役をしてた。
今回は長髪をバッサリ切って、短髪での登場!
……みんな濃い顔立ちだけど、JBの敵役に相応しかったなぁ。
【3】の脇役陣も国際色豊かで通好みだった。
黒幕が、マットからのスティーブン・ソダーバーグ監督繋がりだし。
ダニエル・ブリュールがチラッと印象的に出たのも嬉しく思えたり。
そしてなんと言っても、デヴィッド・ストラザーンとジョアン・アレンは上手い!
彼らの演技は、作品に深みを与える。

クライマックス。
これまですべての謎が、まるでバラバラになったパズルが元に戻るかのように、
自分のアイデンティティーを取り戻したJB。
本当の意味で生まれ変わった彼は、きっとどこかで生きてるんだろうな。
三部作すべてのエンド・クレジットに流れる、
Mobyの『Extreme Ways』が頭から離れない。
長いエンドロール中、こぶしを挙げて、『最高!』と叫びたい衝動に駆られた。
かなり久しぶりにハマることができた、
ハリウッド発エンタメ系アクション映画だった。
シリーズを追うごとにクオリティが高くなるシリーズって、そうそうないもん。
気分爽快で映画館を出れたなぁ。
あまりに嬉しくて、すぐに彼氏へ興奮メールしてしまった。笑

ある詩。

2007年11月21日
女子友達Yちゃんに借りた、業田良家の漫画『自虐の詩』上下巻
自虐の詩 上
自虐の詩 下
今日、読み終わった。
絵が苦手なハズなのに、気がつけばサクサクと読んでた。
映画版の映像を思い出しながら。
…ラストはやっぱり目が潤んでしまったな。

印象に残った【詩】を書き記しておきたい。

森田さん 手を出して
近くにいても 遠くにいても あなたのことは忘れない
嬉しい時も悲しい時も あなたと友達でいる
ずっと友達でいる───


前略 おかあちゃん
この世には幸も不幸も ないのかもしれません
なにかを得ると 必ず なにか失うものがある
なにかを捨てると 必ず なにかを得るものがある
たったひとつのかけがえのないもの
大切なものを失った時はどうでしょう…
私たちは泣き叫んだり 立ちすくんだり…
でもそれが幸や不幸で はかれるものでしょうか
かけがえのないものを失うことは 
かけがえのないものを真に
そして永遠に手をいれること!
私は幼い頃、あなたの愛を失いました。
私は死にもの狂いで求めました。求め続けました。
私は愛されたかった。
でもそれがこんなところで
自分の心の中で見つけるなんて…
ずっと握りしめてきた てのひらを開くと そこにあった。そんな感じで。
おかあちゃん
これからはなにが起きても怖くありません。
勇気がわいています。
この人生を二度と 幸や不幸で はかりません。
なんということでしょう
人生には意味があるだけです。
ただ人生の厳粛な意味を かみしめていけばいい。
勇気がわいてきます。
おかあちゃん いつか会いたい。
そしておかあちゃん いつもあなたをお慕い申しております。
かしこ 葉山幸江
追伸 もうすぐ私にも赤ちゃんが生まれます


幸や不幸は もういい
どちらにも等しく価値がある
人生には明らかに 意味がある

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