トンケの蒼い空(韓国)

2005年12月20日
【ろくでなしだけど、ヒーローになれる】

今年、映画館で【韓国】映画を観るのは、この作品が最後になる。
大好きなチョン・ウソンが、『私の頭の中の消しゴム』の前年(2003年)に主演した青春ドラマ。

高校をドロップアウトし、警察官である父親のスネをかじって生活する青年チョルミン。
【トンケ】とは【野良犬】の意味で、ウーちゃん演じるチョルミンのニックネーム。
物語はオフビートな展開で静かに進んでいく中、父と息子の交流も描いていた。
その親子の関係がとても良くて、羨ましかったりする。
僕はここまで、自分の父親と向き合って語れないから。どうしても、照れが出てしまうし。

ウーちゃんが、とにかくカッコいい!!
キムチを漬けたり、シャツにアイロンをかけたり。
なにげない日常生活の光景がとても微笑ましくて。
特に歯を磨くシーンはCuteだったりする。
その瞬間、僕自身が俳優の歯を磨くシーンに対して、フェチであることに気づく。
クライマックスのブリーフ一枚、留置場での迫力ある決闘シーン。
その姿はファンにはタマらない肉体美の大サービスであり、違う意味でも興奮する(笑)。
オープニング、高校生時代の彼は時折ブサイクに見えた。
だけど時間が経つにつれてどんどんとカッコよく見えていく。
その経過がチョルミンの心の成長を表していた。
社会のはみ出し者が自分の中で勝ち取るもの。
それはある意味、とても純粋であり最も大切なことでもあって。
そういった自分の信念を貫き通す大切さを、この作品は観客に伝えようとしているように思えた。

今年最後の最後に、改めて韓国映画の底力と俳優の質に驚かされる結果となった。
ここまでいろんな役にTryできる環境は凄いと思う。
正直言って、日本に演技力がある若手(中堅)男優は少ない。
イメージを守ることばかりに固執し、似たような役柄ばかり演じる。
それでは俳優としてのチャレンジ精神を感じることができないし、成長もできないと思う。
そこに明らかな差が生じるのだと言える。

それにしても、ウーちゃんの演技力には圧倒された。
『私の頭の中の消しゴム』ではワイルドな魅力の正統派演技を披露したかと思えば、
今作では冒頭、少し頭の弱い青年に見えたけれど、実は心に秘めたものがある青年を演じている。
あー、ますますウーちゃんのことを好きになってしまう…(笑)。

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テアトル梅田/幸ちゃん

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