E!賞 2005年年間ベストテン編。

1月1日から12月31日までの間に映画館で観た延べ138作品の中からの発表です。
各作品のコメントについては【ブログ内検索】をご利用下さい。
また、BLOG開設以前の作品については冊子版『E!Place』より記事を転載しています。

①『リンダ リンダ リンダ』(日本)
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②『復讐者に憐れみを』(韓国)
【オールド・ボーイの原点 そして、それを超える戦慄の問題作
その衝撃に言葉を失う――】

パク・チャヌク監督による復讐三部作の第一作目。
淡々と静かに進行していく映像とは裏腹に、その底辺に流れる力強いもの。
全神経を集中して見たせいか、観終わった後、少し疲れた。
でも、その心地よさといったら!この作品を見てよかった。本当にそう思えた。
とにかく脚本=着眼点や発想がいい。
本当は善人のはずなのに、ちょっとした事で歯車が狂ってしまい、
物事がどんどんと悪い方向へと進んでいく人生の物悲しさ。
張り巡らされた伏線が最後に繋がる時の衝撃。
目を覆いたくなるシーンが多く、精神的にかなりしんどい。
それでも見ずにはいられない演出力と構成の巧さ。
役者陣の見応えある演技に圧倒された。
特にソン・ガンホとシン・ハギュンの表現力の豊かさ。
ペ・ドゥナのいろんな意味での衝撃度。
そして、リュ・スンボムという個性的な俳優との出会い。
やはり、韓国映画は侮れない。
3月5日/動物園前シネフェスタ4/奈良ちゃん
前売り券1500円→1500円
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③『バタフライ・エフェクト』(アメリカ)
【きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。それは、神にも許されない行為。】
脚本が巧い!その発想力に驚かされる。映像の見せ方もいい。
物語のテンポも速く、ハラハラドキドキができて、
緊張感と次に予測できるであろう恐怖感のあまりか、見ていて震えてしまった。
あの日あの時、あぁしていれば…誰もが人生で一度は思うこと。
そして、最愛の人にできる最大のこととは…。ラストの切なさがとても胸にくる。
たとえどんなに人生の繰り返しをしたとしても、全ては上手くいかないものなのだと悟った。
100%自己満足の人生なんてあり得ないのだと。
でも、その中で自分ができる最大限のことを行えば、きっと少しでも上手く生きていけるのだろう。
そういう点で、人生や運命について、感情を大きく揺さぶられる作品だった。
エンディングに流れるオアシスの『ストップ・クライング・ユア・ハート・アウト』が、耳に残る。
5月23日/梅田ブルク7/悠子ちゃん
レイトショー1200円→1550円
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④『空中庭園』(日本)
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⑤『私の頭の中の消しゴム』(韓国)
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⑥『エターナル・サンシャイン』(アメリカ)
【“さよなら”の代わりに記憶を消した――】
恋愛について考えさせられる作品=否応なしに自分の過去の恋愛を思い出す。
観終わった後、上手く説明はできないけど、心に残るなにかがあった。
それがなにかは今の時点では判らない。少し気持ちの整理が必要な気がする。
別れた恋人の記憶を失くしたい。
辛い恋愛をしたことがある人なら一度は思うことだろう。
でも人間というものは不可思議で、たとえ記憶を失くしても、
またその人のことを好きになってしまう生き物である=直感的な匂い。
その人を愛していた記憶があるからこそ、次のステップを踏めるのに。
辛くてしんどい経験があるからこそ、人間的にも成長できるのだ。
そういったことを僕はこの作品から教えてもらえたような気がした。
とても独創的な作品だった。さすがチャーリー・カウフマンの脚本だ。
いいセリフが多くて、心の中で頷きながら見てしまう自分がいた。
いつもオーバーアクト気味なジム・キャリーが、ここではとても静かでいい演技をしている。
切なさが伝わってくる。
対するエキセントリックな役を演じたケイト・ウィンスレットの演技もお見事!
時間軸が交錯する物語のヒントともなる彼女の髪の色。
特に赤毛のルックスの時は本当に可愛かった。
いつか誰かに、『いい恋愛映画がないか?』と聞かれた時には、迷わずこの作品を、
『参考にしてみたら?』と薦めるだろう。
見た人はきっと何かしらのインスピレーションを感じるだろうから。
原題を訳すと、『一点の汚れもなき心の永遠の陽光』となる。
とても好きな言葉だ。邦題に活かしてほしかった気がする。
ようやく冷静になって恋愛映画を見ることができる自分に気付く。
辛くて苦しかった想いも、少し違った見方で振り返れば、愛おしく想えることに気付かせてくれた。
僕の中で、とても記憶に残る作品になると思う。
3月27日/梅田ピカデリー/吉村ちゃん
前売り券1300円→1350円
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⑦『ヒトラー ~最期の12日間~』(ドイツ=イタリア)
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⑧『ワンダーランド』(アメリカ=カナダ)
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⑨『地球を守れ!』(韓国)
【シン・ハギュンの魅力たっぷり!モスクワ国際映画祭最優秀監督賞受賞作。】
強烈なインパクト!正に、凄い作品を観てしまった!!
これが観終わった後の正直な感想。
かなり集中して観たせいか、上映終了後は精神的に疲れていた。
あえて言うなら、シュールで奇想天外なSFブラック・コメディ!?
いや、社会派サスペンス・ドラマかもしれない。
シン・ハギュンの鬼気迫るクレイジーな演技は見物だし、
彼の代表作と言っても過言ではないくらいの熱演ぶり。
物語のラストは僕の中で、かなり衝撃的だった。
おそらく初めて見たであろうシーン。だって、地球が…。
韓国映画のバラエティの豊かさに驚かされると同時に、やはり韓国映画は侮れないと再度思った。
6月30日/ホクテンザ/奈良ちゃん
招待券0円→1450円
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⑩『シルヴィア』(イギリス)
【ぼくは君を愛せていただろうか
死後、ピュリッツァー賞を受賞した伝説の女性詩人シルヴィア・プラスと夫テッド・ヒューズ。
二人の詩人の、ある愛の詩。】

グウィネス・パルトロウの鬼気迫る渾身の演技に圧倒された。
本当にシルヴィア自身が憑依しているように思えた。
彼女はこういったクラシックな文芸作品がとても似合うが、なぜか過小評価されている気がする。
特に日本において。
彼女が上手く着こなす1950年代のファッションやスタイルがとにかくオシャレ。
シルヴィアの存在事実になぜかとても惹かれ、映画を観終わった後、
パソコンのインターネットで調べたり、
いくつかの彼女について書かれた本を図書館で読んだりした。
正に激情の女性だったようだ。彼女の愛し方には、僕自身に共鳴できるところがたくさんある。
特に嫉妬の部分では…。
今なお謎とされる死の原因は、彼女が死の直前まで記してあった日記を、
夫テッドによって燃やされた事で、闇に葬り去られた。
この夫、詩人としては桂冠詩人の称号まで授与されていて、
すごい人なのかもしれないが、人間的には…(苦笑)。
いつか彼女が書いた唯一の自伝的長編小説『ベル・ジャー』を読もうと思っている。
1月27日/梅田ガーデンシネマ/藤原ちゃん
前売り券1500円→1350円
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次点:『クローサー』(アメリカ)
【カラダを重ねるたび、唇が嘘を重ねる。】
好きな俳優4人が共演するので、製作段階から楽しみにしていた。
なんて贅沢な組み合わせなのだろう。
元が舞台劇なだけに、見せ方が至ってシンプル。
舞台となる英国・ロンドンの街並みが美しい。
恋愛に生きる2組の男女の会話が生々しくて面白かった。
ずるい大人の女性を演じたジュリア・ロバーツは、久し振りの好演をしていた。
駄目っぷりも露な男を演じたジュード・ロウ。すべての始まりは彼の言動から。
無邪気なストリッパーを、従来のイメージを覆し大胆に演じたナタリー・ポートマン。
ラストシーンでの街中を颯爽と歩く彼女は、正に【ストレンジャー】だった。
4人の中で一番印象に残る。
ダーティーな男でありながら、誰よりも一枚上手な医師を演じていたクライブ・オーウェン。
彼も巧い。
男は自分が浮気をしても平気なくせに、女が浮気をすると強く責める。
特に相手とのSEXについてこだわる。性癖や体位について。本当に子供だ。逆に女は見極めも早く、本当に強かだ。
恋愛経験が豊富な人が見たら、きっと楽しめるだろう。
唯一のマイナス・ポイントは、時間の経過が少し判りにくいところ。
それを除けば、為になる(!?)103分でした。
6月5日/梅田ピカデリー/奥野
前売り券1300円→1500円
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2005年自分史総括。

2005年に映画館で観た映画は、過去最高の138作品!
映画館に足を運んだのは、142回。
内、guysと観たのは、97回。単独で観たのは、45回。
2日半に1本見た計算になる。我ながら凄いと思ったりする(汗)。

まず、いちばんに感謝したいのは、映画製作者たち。
監督、俳優、スタッフ陣…すべての人に心からの尊敬の念と感謝を!!
2005年も彼らが作り出す芸術のおかげで、
励まされ癒され救われ考えさせられ楽しまされ笑わされ泣かされ…。
本当に素晴らしいものを見せてくれるその類まれなる才能に、
毎回心を突き動かされ魅了され続けました。
2006年も素晴らしい芸術を僕らに堪能させて下さい。

次に、僕の映画鑑賞に付き合ってくれたguys。
奥野…32作品。
奈良ちゃん…27作品。
藤原ちゃん…9作品。
吉村ちゃん…6作品。
あーさん…5作品。
渕さん、亜紀ちゃん…4作品。
フッチー、幸ちゃん…3作品。
有美ちゃん、悠子ちゃん、ナカジ、友ちゃん…2作品。
和美ちゃん、ツージィ、ひーちゃん、アンコちゃん…1作品。
『この映画はこの人と観たい。』とチョイスできる環境に恵まれているコトを
改めて確認できた年でもありました。
時間と感性を共有できたコトがとても幸せに思えて。
それでいて誘ったら、ほとんど内容も気にせず気軽にお付き合いしてくれる懐の深さに。
心からのサンキュ。

そして、映画を一緒に観るコトは出来なかったけれど、このBLOGを通じて語れた人たち。
kozさん、ぽっこさん、きょーこさん、reeさん、雪さん、さつきさん、かなんさん、
shin-g on mixiさん、Garotoさん、ごえ子さんetc.
みんな面識のある人たち。友人の友人だったり…。
それぞれに個性溢れるコメントを残してくれたコトに感謝します。

2005年。
映画に関して言えば。
ずばり『これだ!!』という作品にめぐり会えなかったのが事実であって。
それでも、なかなかバラエティに富んだ一年だったけれど。
製作国別に見れば、やっぱり日本→韓国→アメリカの順に多かった。
プライベートに関して言えば。
映画を始めとする趣味友情はもの凄く充実した一年だった。
やっぱり、このBLOGを始めた影響も大きいんだと思う。
その過程で、誰かが発する言葉のひとつひとつに心揺さぶられる年でもあった。
日本語の持つ表現力の美しさにも気づくコトができて。
仕事はこれからの大きな課題かな。
まずは、自分自身の成長を何よりも優先。
もっと世間を知り、強く逞しくならないと。
心も余裕を持たないと、本当の優しさを発揮できないだろうから。
なので、その延長線上にある恋愛もお預け。
そういう意味でも、2005年は本当に悩み考え抜いた一年だった。
少しは成長できたかな…(笑)。

2006年がみなさんにとって、幸せな一年でありますよう心から。
そして2006年もお付き合いの程、どうぞよろしく。

※【2005年年間ベストテン】は、近日発表。乞う御期待(笑)。

E!賞 2005年冬編。

10月1日から12月31日までの間に映画館で観た延べ38作品の中からの発表です。

●作品賞
■『空中庭園』(日本)
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□『春の雪』(日本)
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□『ミート・ザ・ペアレンツ2』(アメリカ)
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□『ミリオンズ』(イギリス=アメリカ)
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□『私の頭の中の消しゴム』(韓国)
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●監督賞
■豊田利晃…『空中庭園』
□イ・ジェハン…『私の頭の中の消しゴム』
□ダニー・ボイル…『ミリオンズ』
□フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス…『シン・シティ』
□行定勲…『春の雪』

●主演男優賞
■ロマン・デュリス…『真夜中のピアニスト』
□チョン・ウソン…『トンケの蒼い空』
□チョン・ウソン…『私の頭の中の消しゴム』
□ミッキー・ローク…『シン・シティ』
□リュ・スンボム…『クライング・フィスト』

●主演女優賞
■小泉今日子…『空中庭園』
□カタリーナ・サンディノ・モレノ…『そして、ひと粒のひかり』
□ソン・イェジン…『私の頭の中の消しゴム』
□竹内結子…『春の雪』
□ナオミ・ワッツ…『キング・コング』

●助演男優賞
■ダスティン・ホフマン…『ミート・ザ・ペアレンツ2』
□キム・ガプス…『トンケの蒼い空』
□高岡蒼佑…『春の雪』
□トム・ウィルキンソン…『理想の女【ひと】』
□マーク・フォイアスタイン…『イン・ハー・シューズ』

●助演女優賞
■大楠道代…『空中庭園』
□石田えり…『ジーナ・K』
□大楠道代…『春の雪』
□コン・リー…『SAYURI』
□バーブラ・ストレイザンド…『ミート・ザ・ペアレンツ2』

●撮影賞
■アントニー・ドッド・マントル…『ミリオンズ』
□チョン・ジョンフン…『親切なクムジャさん』
□藤澤順一…『空中庭園』
□李屏賓…『春の雪』
□ロバート・ロドリゲス…『シン・シティ』

●人気俳優賞
■妻夫木聡…『春の雪』
□アレックス・エテル…『ミリオンズ』
□エドガー・ラミレス…『ドミノ』
□ジェシカ・アルバ…『シン・シティ』
□山崎まさよし…『8月のクリスマス』

●最悪作品賞
■『NOTHING ナッシング』(カナダ=日本)
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□『ジーナ・K』(日本)
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□『ブラザーズ・グリム』(アメリカ=チェコ)
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□『僕の恋、彼の秘密』(台湾)
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※【2005年年間ベストテン】は、近日発表予定。

NOEL ノエル(アメリカ)

【すべての人に幸せが降る夜がある。】

今年、映画館で観る最後の作品。
予告編を見た時点で、この作品で2005年映画史を締め括ろうと決めた。

観終わった後、心温かく優しい気持ちになれる作品だった。
秀作『ラブ・アクチュアリー』↓のアメリカN.Y.版といったところか。
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ただ、もう一工夫のエッセンスと痛みがあればもっと感動できたと思うとそこが惜しい。

俳優チャズ・パルミンテリ初監督作であるアンサンブル群像劇。
タイトルからも連想される通り、クリスマス・イヴと当日の2日間を描いている。

もうすぐ結婚だというのに、婚約者の嫉妬深さに辟易するニーナ役のペネロペ・クルス。
スペシャルな家族もなく、母親の介護に余念がないローズ役のスーザン・サランドン。
ニーナの婚約者で職業は警察官、だけど嫉妬深さがかなり痛いマイク役のポール・ウォーカー。
生涯最高のクリスマスの思い出が、
なぜか14歳の時に病院で過ごした日であるジュールズ役のマーカス・トーマス。
マイクを一目見た途端、
凄まじいくらいの愛おしさを感じる訳ありめいたアーティ役のアラン・アーキン。
ローズの母親の隣の病室を見舞いに訪れていた
司祭役の名優(ノー・クレジット出演、誰かは内緒)。

日本人にはピンと来ないかもしれないが、全世界でいちばん自殺者が多いとされるクリスマス。
独りきりで過ごすことは、とてつもなく孤独を感じ寂しいものがあって。
その物悲しい気持ちが観客に伝わってくる。

それぞれにリンクしているエピソード。
僕はマイクとアーティの物語がいちばん印象に残った。
その2人の交流の過程の結果として、ニーナに贖罪するマイク。
僕自身が今、大切な友人にいちばんしたいことだと思えて涙が流れた。

温かなクリスマスの中でもブラックユーモアを忘れないアメリカ人の寛大さを心底羨ましく思えて。
当たり前のように存在するとびきりのゲイネタも可笑しくて。

ラストシーン。
イルミネーションでデコレートされたN.Y.の街に大きくそびえ立つクリスマスツリー。
上空へと舞い上がっていくカメラワークに、
なんとも言えない心地よさと清々しさを感じることができたのが喜びであって。
今年最後にこの作品を選んで正解だったし、締め括りに相応しい作品でした。

余談。
毎年暮れに必ず奈良ちゃんと一緒に映画を観ることが恒例で。
2001年に始まり、『アメリ』@テアトル梅田。
2002年は、『CQ』@テアトル梅田。
2003年は、『ジョゼと虎と魚たち』@梅田ガーデンシネマ。
2004年は、『約三十の嘘』@テアトル梅田。
そして今年も、彼女と一緒に観終えたことが最大級のHappinessに感じれて。
奈良ちゃん、サンキュ。

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梅田ブルク7/奈良ちゃん

前売り券1300円→1250円

ロード・オブ・ウォー(アメリカ)

【――史上最強の武器商人と呼ばれた男――
弾丸(タマ)の数だけ、札束(カネ)が舞う――。】


製作・監督・脚本はアンドリュー・ニコル。
彼の初監督作『ガタカ』が大好きで↓
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切なすぎる物語に美しすぎる映像…僕が愛してやまない世界観がそこにはあった。
観終わった後の余韻の大きさは計り知れなくて。
この作品の共演がきっかけで後に結婚するイーサン・ホーク&ユマ・サーマン、
そしてハリウッドでブレイクする少し前のジュード・ロウ共演作。

今作でも、彼らしい独創性溢れる描きぶりは健在だった。
今回描くテーマは各国に武器を売りつけるひとりの商人の視点。
彼はウクライナ出身の移民で現在の国籍は【アメリカ合衆国】。
少し脚本(特に人物描写)が弱い中で物語は進んでいくが、
だんだんと面白くなっていきシリアスな展開へと導かれる。

122分という上映時間の中、いろいろと考えさせられるものがあった。
世の中の紛争や平和は、実はある人間によってコントロールされたものじゃないのかと。
僕たちひとりひとりがどんなに世界に平和を求めたとしても、
【真実】の平和は得れないのではないかと。
僕の中で、驚くべき結末に一抹の不安を感じられずにはいられない…。
改めて日本人は平和ボケしていると痛感する反面、
日本人でよかったと思えることも事実であって…正直、複雑な心境になってしまった。

主人公である武器商人ユーリー・オルロフ役のニコラス・ケイジ。
彼が演じるキャラクターに全然入り込めなくて。
絶対的に自分勝手な人にしか思えない。
自分自身の小さすぎる幸せと欲望をただ満たすのみの自己満足に見える。
しかも自分にとって最も大切なものであるはずの人間を巻き込んで!
だけど終盤近くになって、ほんの少しだけ許さざるを得ない事情を僕は抵抗しつつも受け入れる。
ユーリーの弟ヴィタリー・オルロフ役のジャレッド・レト。
どう見てもニックと兄弟に見えないよ(苦笑)。
そんな彼は又してもドラッグ中毒になるキャラクター設定で、今作でも幸薄い。
どうにもこうにも俳優として大成できない実像がこの役柄にも反映されていて…
哀れにさえ思えてくる。
ずっと、傑作『レクイエム・フォー・ドリーム』↓の彼が脳裏から離れなかった。
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ユーリーを追い続けるインターポールの刑事ジャック・バレンタイン役のイーサン・ホーク。
はい。大好きな彼が出演しているからこの作品を観に行きました(笑)。
普段の僕だったら、絶対に見ないジャンル。
だけど、『ガタカ』以来のニコル監督とのコラボレートとくるし。
イーサン…どんどんと老けていく。
私生活でのユマ・サーマンとの離婚以来、すっかりツキが落ちたようで…。
それでも、逆光の中でのスーツ姿はまだまだドキドキするカッコよさがあって。
もう、今の彼の中に『いまを生きる』↓『大いなる遺産』↓
あの時ピュアな彼はいないんだろうなと思うとかなり寂しくなった。
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この作品を何の問題もなしに映画化できるアメリカって凄いなと思った。
ある意味、内部告発だと言えるから。正しく、言論の自由だね。
だけど本国で大ヒットしなかったのは、
やはり【ホワイトハウス】の横やりのせいなんだろうか…怖すぎる!!

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三番街シネマ/単独

金券ショップ1000円→1250円

X’mas会 其の弐@小崎会。

昨日、西天満での今年2つ目のX’mas会@小崎会。
メンバーはフッチーと山ちゃん。
クリスマス・イヴに仕事や両親以外と過ごすなんて、何年ぶりだろう。
幹事は僕で、お気に入りのフレンチ・レストランhanaでの開催。
電話での予約時に『お二人様ですか?』と聞かれるくらい(笑)、お洒落で雰囲気のいい場所。
という訳で、見事なくらい僕ら以外はカップルだらけでした(苦笑)。

まず最初は桃テイストのスパーリングワインで乾杯。
ディナーの合間に、白ワイン(ボトル)オーダーも忘れずに。
もちろん今回もクリスマスコースで、メニューはと言うと…。
【前菜】カブラのブランマンジェとその冷製スープ、魚介とコンソメのジュレのせ
【お魚料理】帆立のムースを包んだパートプリック焼き、ベルモット風味とパプリカの2色ソース
【お肉料理】牛フィレ肉のステーキ、フォアグラのテリーヌとトリュフ入りのニョッキ添え
【デザート】hana特製クリスマスデザート、紅茶

…とくる(今回も画像を見せられなくて、Sorry.)。

この場所に足を運ぶのは今回で4度目。
いつもはアラカルトメニューの中から選べるコースを頼んでいるのだけど、
【前菜】が【主菜】と言えるくらい、量が豊富でそれはそれは美味しくて。
今回、食したクリスマスメニューも、
もう『美味しい。』という言葉以外に思いつくことができない程、連呼してしまう有り様。
だって、ホントに美味しくて幸せな気持ちになれるから。
牛フィレ肉の柔らかいこと!!
本当のフォアグラを初めてちゃんと食べたと思えるくらい、
フォアグラの美味しさに気づくことができた。
正に絶品の味!!

ここでも、クリスマスプレゼントの交換を企画。
僕が当たったのは、
フッチーからのなかたに亭の焼き菓子『パレ・オ・レザン』とチョコレート菓子『パレ・オ・レ』。
まるでここのShopと大のレーズン好きを知っているかのような、
このチョイスにめちゃくちゃ感激して。
今も、つまみながらこの記事書いてます(笑)。
あ~、ホントに歯ざわりが最高で美味しい♪
ちなみに今回、僕が選んだのは本でタイトルはへこみさん
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いつも仕事で、『凹んだ~×2』を連発しているgirlsどっちに当たってもいいように、
僕なりに考えたちょっとブラックユーモア入ったプレゼント。
それが思いのほか受けて…そのセンスを理解してくれる懐の深さに嬉しかったりして。
でも、ちゃんとした【自分探し】の本でもあるのだ。
その本は、山ちゃんの元に嫁ぎました。
どうやら2人で回し読みするらしい…(笑)。

なんだかとても素敵なクリスマス・イヴを過ごすことができた。
あまりの嬉しさに普段こういう事って滅多に言わないんだけど、
会計の際に僕らのテーブルを担当してくれたお姉さんに、
『料理、美味しかったです。どうもありがとう。また来ます。』と伝えた。
そのお姉さん、接客態度もすごく良くてとても居心地のいい空間を作ってくれたんだよね。
料理もスタッフも雰囲気も配慮もすべてPerfect. 
girlsもここの場所をとても気に入ってくれたようで。
職場では決して見られない(笑)、満面の笑みを見せてくれて、ここにしてよかったなぁと思えた。

そのgirls.
今の職場で出会ってまだ半年程しか経ってないのに、もうずっと前から出会ってるような感覚で。
正直、ここまで仲良くなれるなんて思ってもいなかったから。
会話にも出てたけど、去年の今頃なんて全く赤の他人だったもんね。
人生って、本当に面白い。こういう素晴らしい出来事があるから生きていけるのだと痛感する。

今年のクリスマス・イヴは本当に過去最高の一日だった。
フッチー、山ちゃん…君たちに出会えてよかった!!
そしてgirlsも含め僕の愛する人たちに、
心からのA Merry Christmas to you!!!

綴り字のシーズン(アメリカ)

【少女は、たった1文字で家族を救う】

【OS劇場C.A.P.】から【OS名画座】へ。その記念すべきオープニング作品。

マイラ・ゴールズバーグのベストセラー小説の映画化。
脚色したのは、ナオミ・フォナー・ギレンホール。
そう。マギー・ギレンホールとジェイク・ギレンホールの母親だ。
小説と映画は、設定や結末が微妙に違うらしい。

とにかく難解で一筋縄ではいかない作品だった。
【WORD=言葉】が正にキーワード。
映画を観るというよりも、一冊の本を読んでいる感覚。
セリフでの説明がほとんどないので、その行間を読み取らないといけない。
ハリウッド映画じゃなく、アート映画。フランス映画に近い感覚とも言える。

ユダヤ教、キリスト教、ヒンズー教にユダヤ教の流れを汲むカバラの教え。
宗教学に長けていないと正直、観ていても字幕を読むことで精一杯。チンプンカンプン状態に陥る。

大学教授兼宗教学者の父ソール・ナウマン役のリチャード・ギア。
彼が演じたがりそうな役柄だった。
実生活でのマサチューセッツ工科大学(中退)で哲学を専攻、
チベット仏教を信仰していることも役立ったように見受けた。
それにしても、相変わらずのロマンスグレーぶり。もう今年56歳とは思えない。
僕にとっての永遠のセックス・シンボルだ。
科学者の母ミリアム役のジュリエット・ビノシュ。
この母親が少しばかりのクセ者であり、ミステリーだったりもする。
過去に謎があるのだけれど、それが最後まで謎のままで明快にならないところがモヤモヤする。
ビノシュ。今作では生活に疲れ気味の役柄のせいもあったのだろうか、
かなり老け込んだように見えた。
実質の主役である娘イライザ役のフローラ・クロス。
ビノシュにとても似ていて、本当に可愛らしい。
大人びた演技力も併せ持つ。もう、ダコタ・ファニングは潮時と見た(笑)。
学業優秀な兄アーロン役のマックス・ミンゲラ。
実生活での父親はアンソニー・ミンゲラ監督。
七光りにしか見ることが出来なかったのが、申し訳ない(苦笑)。
もう一本の新作は『シリアナ』でのジョージ・クルーニーの息子役。ここで、評価するとしよう。
アーロンと関わりを持つようになるチャーリ役のケイト・ボスワース。
典型的なアメリカン・ガールながら、『可愛い。』の一言。
次回作はブライアン・シンガー監督による『スーパーマン リターンズ』↓のヒロイン、
ロイス・レイン役とくる。今から楽しみだ。
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普段の日常の中で【言葉】ってなにげに発しているけれど、
その語源を知ると興味深いものがあって。
日本語の文化にはない【スペリング・コンテスト】の面白みにとても惹かれた。
今、ちょっとしたmyブームでもある(笑)。
その言葉の映像における表現の仕方がとても神秘的だった。
アルファベットの文字ひとつひとつで形成されていく過程が。

自分が到達できなかったカバラの秘儀を娘に習得させようとする父。
【言葉】が大切だと説きながら、彼自身が最もその【言葉】の持つ意味を理解していなかった。
過去のトラウマに苛まれ、常に完全を求め心まで病んでしまう母。
平凡だった自分に光が当てられた事で、父に愛される喜びを知る娘。
その才能を活かし、砕け散った家族の心を元に戻しひとつにしようとする。
それまで父からの期待と愛情を一身に受けていたのに、
それが妹に向けられたことで空虚感を経験するようになる兄。

その様々な家族ひとりひとりの心情を描きつつも、どうにもこうにも観客に伝わってこず、
気づいた時にはエンドロールとなっていた。
この作品を100%理解できるという人と会ってみたい気分だ。
ただ難解でありながらも、なにかしらの印象が残る作品ではあった。

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OS名画座/フッチー

金券ショップ1200円→1150円

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