ヒトラー ~最期の12日間~(ドイツ=イタリア)

【彼の敵は世界 全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実。】

ドイツの戦争の歴史を見れたような気がする。
まるで分厚い本を2、3冊読んだ感じ。

ナチズムの影響力は本当に恐ろしい。
見ながらずっとそう思っていた。

歴史上の人物で一番惹かれるアドルフ・ヒトラー。
残虐な行為に惹かれるのでなく、
ひとつの国を動かせる程の統率力=カリスマ性をもてた事に対してだ。

ドイツが初めて描いたヒトラー像。
でもこの映画でも、彼が一体どういう人間だったのかは、よく解らないままで終わる。
ひとつのイコンとして描いていたように思う。

155分の長丁場の中、観終わって思った事は、
やはり【戦争をしてはいけない】という事。
その一言に尽きる。
戦争によって、罪のない多くの人間が苦しみ、その中で当たり前のように死んでいく。

ユダヤ人の虐殺に触れていたのは、最後の字幕のみ。
彼らがどのように亡くなっていったのか…。
それを考えると、ヒトラーの側近だった軍人の死に方は余りにも甘く簡単すぎる。

観ていて、救われたのは、ドイツ軍人の内科医だった。
精神状態がおかしくなりそうな状況の中で、人間性を失わず、生きる意味を見出していた。

逆にナチズムに影響されたある一家は、恐ろしい行動に出る。

日本人に一番近い感性を持つと言われるドイツ人。
もう二度と同じ出来事を繰り返さないように、ただただ祈るだけだ。

最後に、ひとつ。
ミーハーな見解で言えば、トーマス・クレッチマンの軍服姿は、正に理想のドイツ軍人だ。
あの時代の中であっても、お洒落である。

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梅田ガーデンシネマ/藤原ちゃん

前売り券1500円→1500円

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ヴェラ・ドレイク(イギリス=フランス=ニュージーランド)

【すべてを赦す。それが、愛。
ヴェラ・ドレイク、彼女には誰にも言えない秘密があった。】

1950年代のイギリスを舞台に堕胎をテーマとした作品。

マイク・リー監督の作品を見るのは初めてだった。
丁寧でありながら緻密に練られた構成と演出力には驚かされる。

ある一家の日常生活を、まるで盗み見しているような錯覚を起こすほどのリアリズムある映像風景。

堕胎を【善意で人助けのために行なっていた】と主張する主婦。
その主婦ヴェラ・ドレイクを演じたイメルダ・スタウントンの演技は、
もはや演技を超越したものがある。
正に、ヴェラ=その人だ。

女性がなぜ妊娠をしたのか?なぜ堕胎する破目になったのか?
その妊娠の原因となるものは何なのか?

リー監督は、それを観客に委ねようとする。

僕はすべての根源は、【男】だと思った。
自身の性欲を満たす為だけの手段として、後の事を考えず、女性を利用する。

当時の労働階級の差も、堕胎を増進させていた。

物語の終わり方は、とても物悲しい。

その中で唯一救われるのは、家族で迎えるクリスマス。
ヴェラの娘の恋人のセリフに胸が温かくなる。
逆に、ヴェラの夫の弟嫁は…。

去年の秋、たまたま友人と堕胎について話した事があるのを、ふと思い出した。
彼は堕胎に対して、強い反対論を説いていた。
普段が温厚なだけに、その口ぶりがとても怖かったのを今でも覚えている。
僕は、堕胎には反対ではありません。

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テアトル梅田/藤原ちゃん

前売り券1500円→1300円

ワイルド・カード(韓国)

【韓国で160万人を動員したヒット作。
俳優とラッパーというふたつの顔をもつ実力派俳優ヤン・ドングンが挑む本格派刑事アクション。】

梅田に続いて、天六で開催されていた『韓流シネマ・フェスティバル』の締めを飾る作品。
14作品公開中、頑張って10作品観た。

刑事物のバディ物なので、もっとおチャラけた作品かと思っていたら、意外と骨太に作ってあって、
なかなか見応えのあるものに仕上がっていた。秀作だと思う。

とにかくヤン・ドングンの魅力が溢れている。
『受取人不明』よりも全然好印象だし、こういうワイルドで一本気のある刑事役がよく似合う。

知っている地名がけっこう出てきて、なんだか妙に嬉しかった。
高速ターミナル…。あぁ、懐かしい。

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ホクテンザ/単独

招待券0円→1250円

品行ゼロ(韓国)

【韓国では若者からの支持率No.1を誇る個性派スター、
リュ・スンボムのキャラクターが楽しい80年代青春グラフィティ。】

韓国発1980年代青春グラフィティ。

最近お気に入りのリュ・スンボム主演作品。ようやく映画館で観れて嬉しかったりする。

タイトルから連想して、品のない内容かと思っていたら、意外に【品行方正】に作ってあった。

不良高校生が真面目な女の子に恋をして…。
その過程を時にはコミカルに、時には真剣に描きだす。

ラストのエピローグといい、『アメリカン・グラフィティ』を思い出していた。
ティーンならではの想いと切なさが相まって。

スンボムの個性が上手く活かされているし、物語も彼にピッタリ。
登場人物のキャラ設定も面白いし、1980年代の少しレトロな雰囲気もいい。

スンボムは決して男前ではないけれど、でも魅力的な雰囲気男前だ。
同年代の男優の中では、一番の演技者だと思う。
チェ・ミンシク共演の『拳が泣く(原題)』、シン・ミナ共演の新作『野獣と美女(原題)』が早く観たい。

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ホクテンザ/単独

招待券0円→1250円

サラ、いつわりの祈り(アメリカ)

【世界でひとりぼっちの、ふたり。ギザギザの愛情でもサラとぼくは、幸せだった】

予告編でのインスピレーションで観るコトを決めた。
だけど、それは失敗だった。

なにが言いたいのか、なにを伝えたいのか。僕には理解できなかった。

こういった自伝的小説って、絶対にいいか悪いかの極端な出来の評価に分かれる。
これは僕の中では、あきらかに後者だ。

抽象的に描かれると、つかみどころがないし、理解し難くなる。

こんな母親、最悪だ。
オトコにセックスにドラッグに溺れるオンナ。
母親になる資格なんてない。
見ながら、不愉快だった。

やっぱり子供の育て方、環境は重要だ。

久々に見たカメオ出演のウィノナ・ライダー。
もはや全盛期の頃の面影はない。表情は変わり果て、痛々しい。B級女優のオーラあり。
しかも役柄が幼児のカウンセラーだなんて、自虐的すぎる。

予告編の段階で見入ってしまったキップ・パルデューが、いつもの好青年の役柄とは違い、
DV的なカウボーイ役で男のフェロモンを流出していてカッコよかった。

でも、もう二度と見たくはない。

ラストシーンに意味するものはなに?

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テアトル梅田/単独

男性サービスデー1000円→500円

恋する神父(韓国)

【神様、ぼくは恋をしてしまいました。】

去年の8月に和美ちゃんと韓国で観てきた作品。
なのに、覚えてないシーンがけっこうあった。きっと興奮して観てたからだと思う(笑)。

それ位、クォン・サンウが好きなのだ。

そのサンウも含めて、とても可愛らしい作品だった。

サンウとハ・ジウォンが教会内で歌い踊るシーンが一番印象に残るし、
何度見ても飽きない位、好き。
歌も覚えやすいし、すぐ口ずさめる。

でも、物語は本当に【普通】の出来。盛り上がりがないんだよね。
字幕付きでの再見だったけど、字幕なしでも理解できてたよ(笑)。

昔から神父という職業に憧れていた僕としたら、かなり好きな題材だったんだけどな。

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動物園前シネフェスタ4/単独

男性サービスデー1200円→1200円

アイランド(アメリカ)

【生きのびろ、地上でもっともピュアな魂。】

ケンカ別れしたと言われているジェリー・ブラッカイマーの元を離れ、
心機一転で製作したマイケル・ベイ監督最新作。

正直、最近の彼の作品は、ただただ冗漫なだけなんで、どうかと思っていたが、
主演が好きなユアン・マクレガーだし観る事にした。

前半の近未来的でとても静かな雰囲気は、『ガタカ』を彷彿させるものがあって、なかなかいい。
白を基調としたああいう空間は大好きだ。なんなら、あそこで生活してもいい(笑)。

だけど、やっぱり『パール・ハーバー』のマイケル・ベイ。
中盤からは、これ見よがしのアクション映画へ。
単なるディザスター・ムービーになってしまった…トホホ。

ユアンとスカーレット・ヨハンソンの共演で、この出来!?
なんだか、もったいなかった。

クロ-ンを作るんなら、自分のじゃなく、僕だったら、【あの人】のを作るよ(笑)。
…と言うか、予告編の段階でクローンというのをネタバレにしていた配給会社もセンスがない。
だって、ほかに見せ場ないじゃん。

ジャイモン・フンスーを初めてカッコいいと思ってしまった。

本国アメリカでも日本でも大コケ。
アメリカでのプレミアにユアンはロンドンでの舞台のため欠席、
スカーレットは新作映画の撮影のため遅刻。
こんなんで大丈夫!?やる気あんの!?と思っていたら、
案の定、プロデューサーからクレームをつけられてました。

それよりも早く、ユアンの最新作である、
ブロードウェイのミュージカル映画化『サンセット大通り』の撮影が始まってほしい。
あの美声をスクリーンでもう一度!

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梅田ブルク7/奥野

前売り券1300円→950円

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