盟約。

レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨
『レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨』(アメリカ/2006)
◆粗筋(SONY PICTURES JAPANより引用)◆
マサチューセッツ州イプスウィッチ。
特別な力を持つ5つの家族は、
その力をお互いに秘密にしておくという盟約(THE COVENANT)を交わした。
17世紀半ば魔女狩りで激しい迫害を受け、子孫たちが沈黙の誓いを立てたのだ。
その盟約を破ると、一族郎党すべてが滅亡させられ、その血は跡形もなく消されてしまう・・・。
時は流れ、イプスウィッチにたたずむ名門私立高校に、
「悪魔の息子」の盟約で結ばれた、特殊な力を備える4人の学生がいた。
ある時、学校のパーティーの後で学生の死体が発見されたことをきっかけに、
彼らの一族が守り続けてきた沈黙の盟約が危険にさらされる・・・。
◆感想◆
イメージするのは男子版『ザ・クラフト』。
題材はとても面白いのにそれを上手く活かしきれていない残念な作品。
テイラー・ロートナー似のスティーヴン・ストレイト(ケイレヴ役)は、
主人公としての牽引力に欠ける。
ケイレヴがこの一大事の時に仲間の3人(ポーグ、リード、タイラー)そっちのけで
ヒロインのサラに終始うつつを抜かす事に疑問符。
ケイレヴが男子仲間3人と結束して「悪」と対峙していく展開であってほしかった。
ケイレヴが仲間の2人(リード&タイラー)に対して上から目線で話す素振りも気になったし、
ラストシーンもヒロインとの2Shotで締め括られるので「は?」という感じだったな。
はっきり言って、この作品にヒロイン及び女子の存在は不要だったと思う。
レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨
お目当てのテイラー・キッチュ(ポーグ役)も思っていたほど出番が多い訳でもなく、
かと言って特に活躍する訳でもなく。
作品全体で一番印象に残るのが「男子更衣室」と「水泳」の場面だなんて・・・
(それはそれでありなのかもしれないけど)笑。
そういう訳でテイラー・キッチュ出演作としたらもっとも印象が薄く、
セバスチャン・スタン(チェイス役)の出演作としたら印象が残る一本だった、かな。
あ、“パワーボール”はそれこそTVアニメ『DRAGON BALL』の
“元気玉”を思い出してしまいましたとさ。
◆予告(一場面)編◆

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Starter for 10。

Starter for 10
『Starter for 10』(イギリス=アメリカ/2006)
◆粗筋(Geeky Guides to Englishより引用)◆
1980年代のイギリスを舞台に、
当時のイギリスの国民的番組「University Challenge」を軸に展開する青春映画。
子どもの頃に父親を亡くし、母子2人力を合わせて生きて来たブライアン。
ブリストル大学に進学が決まり、親元を離れての新生活をスタートさせます。
進学など夢にも思わない地元の友達とのぎくしゃく、大学での新しい友達、新しい恋の予感、
そして幼いころから憧れてきた大学対抗クイズ番組
「University Challenge」への出演のチャンス!
短期間にめまぐるしく物事がおこるなか、
ブライアンが少しずつ成長する様を80年代の英ヒット曲とともにさわやかに綴る傑作です。
◆感想◆
amazon.ukから届いたのは世界で一番好きな映画俳優ジェームズ・マカヴォイの
2006年の主演作「Starter for 10」のBlu-ray Disc英国盤。
もともとこの映画、
ベネディクト・カンバーバッチの日本人気に期待して日本盤の解禁をずっと待っていたのだけど、
権利上の関係でソフト化が難しい状態と巷で知ってようやく海外盤を購入する事を決意
(基本は海外盤まで手を出さないように線引きをしているので)。
リージョンフリーとは言えども届くまで本当に再生できるのかどうか心配だったのだけど、
無事に再生できてホッ。
特典映像の一部はやっぱりPALの関係で音声のみの再生だったけど、
肝心の本編は再生できたから嬉しい限り(もともとメイキングは余り見ない方だし)。
・・・素直に楽しい作品で、マカヴォイくん出演作でも上位に入るくらい好きな一本となった。
冒頭の面接シーンで眼鏡を掛けて登場するマカヴォイくんを見た瞬間から、
この作品を好きになる予感はあったけど!
とにかく、大学生役が新鮮で「可愛い(デレデレ)♥♥♥」の一言に尽きる。
レストランで亡き父親の話をする場面ではこちらももらい泣き(やっぱり彼の涙には弱い)。
Wヒロインの役名がそのまま演じる女優名と同じのアリス(・イヴ)とレベッカ(・ホール)。
どちらの2人と結ばれるのかなぁと思っていたら・・・
物語の定番的にも結ばれてほしい方とハッピーエンドになってくれて良かった。
でもね、ラストシーンにパトリックと仲直りをするシーンもあれば更に良かったんだけどな。
そのパトリックを演じたカンバーバッチ氏が登場するたびに、
その場をかっさらうかのような怪演ぶりがとても可笑しくて。
彼の演技に動作に台詞の言い回しが最高に面白かった!
ワンシーンだったけど、マカヴォイくんにバッチ氏にドミニク・クーパーに
アリスにレベッカが一堂に会する場面は英国俳優好きには鳥肌もの!
マカヴォイくん、サイモン・ウッズとも『ペネロピ』と同じ頃にこの作品で共演していたんだね。
「Starter for 10」の後に監督したトム・ヴォーンの
『ベガスの恋に勝つルール』は好きな映画だし、
テイストが近いような感じがして安心して見られた事も記しておこう。
あ。日本語字幕はもちろんなかったけど、
ジャンル的に解りやすい作品だったので7割方は理解できたと信じたい(笑)。
Starter for 10
Starter for 10②
Starter for 10③

時計じかけのオレンジ。

時計じかけのオレンジ
『時計じかけのオレンジ』(イギリス/1971)
◆粗筋(WOWOWより引用)◆
近未来のロンドン。
若者アレックスは、なじみのバーで麻薬入りミルクを飲んでから町に出て、
他の不良グループと殺し合うなど刹那的に生きる毎日。
ある夜、豪邸を襲ったアレックスたちは、
家主である作家アレクサンダーを半身不随にし、彼の妻をレイプしてしまう。
そんなアレックスだが、仲間の裏切りで当局に逮捕され、刑務所へ。
当局はアレックスに、
新たに開発した人格矯正プログラムを受ければ彼を出所させると約束するが・・・・・・。
◆感想◆
WOWOWシネマで鑑賞。
昔から精神的なダメージを食らいそうなイメージがあって、気になりつつも敬遠していた作品。
スタンリー・キューブリック監督作を食わず嫌いというのもある
(これまで見た事があるのは遺作『アイズ・ワイド・シャット』のみ)。
この作品を見る事をずっと躊躇っていた理由の一つが暴力描写だったのだけど、
ちゃんとそれに対する見返りや答えも用意されていたのでそこまで不快にはならなかった。
アート志向で難解なイメージのあるキューブリック監督作としたら解りやすい内容に思えたし。
全編に流れる音楽の使い方も独特で良かった。
そして、衣装と美術が「Cool」の一言に尽きる。
英国人によるイギリス英語の発音が心地良く、
その台詞の言い回しがウィリアム・シェイクスピアのようだし。
とにかく、アレックスのキャラクターに魅了された!
そのアレックスを演じる若かりし頃のマルコム・マクダウェルの
容姿(ちょっとエヴァン・ピーターズっぽい)もCool!
このアレックス役を若い頃のユアン・マクレガーで見たかったなとぼんやり思ったり。
偶然にも暴力描写の強い3作品(あと2本は『オンリー・ゴッド』と『ピアニスト』)を
続けて見たけど、作品として一番しっくりきたのはこの『時計じかけのオレンジ』だった。
余韻が半端なく残っていて、自分でも予想に反して好きな一本となった。
いつか“ミルク・プラス”を飲みながら、“ドルーグ”のファッションを真似してみたい。
もちろん、“ウルトラヴァイオレンス”な事は真似しません!

匿名。

もうひとりのシェイクスピア
『もうひとりのシェイクスピア』(イギリス=ドイツ/2011)
◆感想◆
WOWOWシネマでの放映を待ち焦がれていた作品。
期待以上の出来で好きな一本となった。
ローランド・エメリッヒ監督の演出は重厚さよりも持ち味の解りやすさで表現していて、
反ってそれが功を奏していたと思う。
案内人役のデレク・ジャコビ(上品な歳の重ね方が素敵)が語り出す
冒頭の“現代”から意表を突かれるまま最後まで魅了され続ける
(導入部の“現代”からひとつの戯曲として締め括る構成がかなり好み)、
ウィリアム・シェイクスピア好きにはタマらない至福の「詩」だった。
『恋におちたシェイクスピア』とセットで見たらもっと楽しめると思う。
登場人物で一番惹かれたのは劇作家ベン・ジョンソン。
この役、もう少し若い頃のジェームズ・マカヴォイが演じれば
とても似合いそうな人物だと思いながら見ていた。
実際に演じたセバスチャン・アルメストロの容姿は
ドミニク・クーパー+ルーク・エヴァンス似だったけど。
エドワード・ホッグ演じるロバート・セシルの野心とは裏腹の
切なさを漂わせる人物像も印象に残る。
俳優の容姿で惹かれたのは
エセックス伯ロバート・デヴァルーを演じたサム・リード(ジョセフ・モーガン系の容姿)。
そしてオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアを演じたリス・エヴァンスの演技は
これまで観てきたものとは別人のようで素晴らしかった事も記しておきたい。
この作品も『マリー・アントワネットに別れをつげて』同様、
映画館で観ていたら間違いなくベストに選んでいたと言える。
◆予告編◆

王妃との別れ × 美しいひと。

WOWOWシネマ「ライジングスター レア・セドゥ」での鑑賞。

マリー・アントワネットに別れをつげて
『マリー・アントワネットに別れをつげて』(フランス=スペイン/2012)
◆粗筋(ハピネットより引用)◆
1789年7月14日、
いつもと変わらぬ優雅な朝を迎えたはずのヴェルサイユが1枚の紙に震える。
フランス革命勃発のきっかけとなる、バスティーユが陥落し、
王妃マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)と
その寵愛を受けるポリニャック夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)の名前も載った
286人のギロチンリストが発表されのだ。
朗読係のシドニー(レア・セドゥ)は心酔する王妃への忠誠を誓うが、
王妃から思いもよらなぬ頼みを命ぜられる。
◆感想◆
これまで描かれてきたマリー・アントワネットの歴史物とは違い、
彼女の朗読係の視点から見た世界観で描かれる点が新鮮に思え興味深く鑑賞。
歴史の行く末を知っているにせよスリリングな展開や駆け引きにハラハラドキドキしてしまう。
展開の仕方もこのジャンルにしてはテンポがいい。
朗読係シドニー・ラボルドを演じたレア・セドゥの事はこれまでどうも好きになれなかったけど、
この作品に於ける彼女の演技はとても良くて見直してしまった。
マリー・アントワネットを演じたダイアン・クルーガーの演技も同様に良かった。
ガブリエル・ド・ポリニャック夫人を演じたヴィルジニー・ルドワイヤンも
出演シーンは少ないながら助演に徹した役回りで印象に残る。
この作品は女性3人によるある種のプラトニックな恋愛映画でもあると言える。
物語の「え?ここで終わり!?」的なラストも潔くてCoolにさえ感じてしまった。
もし映画館で観ていたらベストに選んでいたと思う。
◆予告編◆


美しいひと
『美しいひと』(フランス/2008)
◆粗筋(WOWOWより引用)◆
母親の死をきっかけに、
いとこのマチアスが通うパリの高校に転入して新たな生活を始めた16歳の女子高生ジュニー。
男子生徒たちがこぞって彼女に興味を示し、デートに誘うなか、
ジュニーが恋人に選んだのは、物静かなオットーだった。
その一方で、ある日イタリア語の授業に出席した彼女は、
ハンサムな青年教師のヌムールと出会い、2人は共に心惹かれるようになる。
やがて彼らの三角関係は、各自の心を思い悩ませるようになり・・・。
◆感想◆
ラファイエット夫人「クレーヴの奥方」を現代の高校生に置き換えて描く。
『愛のあしあと』に続くクリストフ・オノレ監督作の鑑賞。
やはり彼の描く作風が好きだと実感。
さりげなくGAYを登場させる辺りも好き。
前述のレア・セドゥ同様、ルイ・ガレルの事もこれまでその魅力がよく解らなかったのだけど、
この作品で演じる2人を見てガツンとヤラれた感あり。
それくらい2人ともに魅力的だった。
こんな歳の近い高校教師が居たら、誰だって関係を持ちたくなるはず。
レアの長い黒髪がとても似合っていて初めて可愛いとさえ思えた。
はにかむような笑顔も印象に残る。
『マリー・アントワネットに別れをつげて』に続くラストの潔さと好演ぶりに益々好感度UP。
またお気に入りとなるフランス映画が一本増えた。
それにしてもフランスの高校生って何事に於いても自由奔放というのか、
日本から見ればなんて大人びた雰囲気を持っているのだろう。
◆フランス版予告編◆


・・・と言う訳で、レア・セドゥ出演作2本を続けて鑑賞。
これまで彼女の出演作で観てきたのは、
『イングロリアス・バスターズ』、『ルルドの泉で』、
『ロビン・フッド』、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、
『ミッドナイト・イン・パリ』、『シモンの空』。
更に続けて『美しき棘』も見たものの自分的には今ひとつでした。

ヘンゼル&グレーテル。

ヘンゼル&グレーテル
『ヘンゼル&グレーテル』(アメリカ/2013)
◆粗筋(パラマウントより引用)◆
両親に捨てられ、森の奥深くの“お菓子の家”に迷い込んだヘンゼルとグレーテル。
そこに住む魔女に捕えられたふたりは、すきを見て魔女をかまどに突き落として生還する。
──15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。
ある日、子供の誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され、
黒魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は彼らの出生の秘密を握っていて・・・・・・。
◆感想◆
WOWOWシネマで鑑賞。
もともと今年4月にパラマウントの配給で日本公開が決まっていたにも関わらず、
本国アメリカで不評だったからかDVDスルー扱いになった経緯あり。
確かに余りにB級でお目当てのジェレミー・レナーが
なぜこの作品に出演したのか不思議に思えたけど、
見ていく内にだんだんそのノリが面白くなってきてなんだかんだ楽しんで見てしまった。
上映時間88分という尺の短さもいいね。
大人になったヘンゼルが糖尿病を患っている設定だったり、
ヘンゼル&グレーテル兄妹の母親が実は・・・というくだりも妙に説得力があったり。
殺しの描写が血しぶきが飛んで結構エグかったり。
無駄にジェレミーの上半身裸が拝めるのも有難かったり(笑)。
珍しくhairly chestも剃っていなかったし♪
残念だったのは魔女のメイクかな。
手作り人形のようで怖さの迫力に欠けていたから。
ワールドワイドで見れば好成績だったようで、
続編企画もあるみたいだけどジェレミーは続投するんだろうか?
◆予告編◆

想像の恋愛。

胸騒ぎの恋人
『胸騒ぎの恋人』(カナダ/2010)
◆粗筋(WOWOWより引用)◆
友人同士であるゲイの男性フランシスとストレートの女性マリー。
2人はあるホームパーティーで、外見に加えて社交的なふるまいも魅力的な青年ニコラと出会い、
たちまち心を奪われる。
ニコラはフランシスとマリーを新しい友人と思って3人で出かけたりするが、
フランシスとマリーはそれぞれニコラに対する片思いをますます募らせていく。
ある日、3人でドライブ旅行に出かけるが、
マリーはフランシスに対する嫉妬心を爆発させ・・・・・・。
◆感想◆
WOWOWシネマ「ジャパンプレミア」で鑑賞。
このたった一作でグザヴィエ・ドラン監督が描く世界観に恋してしまった・・・!
新しい「ボーイ・ミーツ・ガール」であり、「スリーサム」でもある作品。
カラフルな映像(特に赤、青、黄、緑の信号カラーが印象的)、
頭の中でリフレインする音楽、
お洒落なファッション(着こなし方をお手本にしたくなる!)、
行間と間の取り方が上手い編集、
心憎いラストシーンの演出といい何もかもが完璧!
自ら主演俳優を兼任するグザヴィエ・ドラン監督の自然な演技さえも好印象。
誰もが経験済みであろう、
恋の高揚感や片想いの切なさ、嫉妬心や痛みなど恋愛に関する感情を思い出さずにはいられない。
・・・ニコラみたいな「男」って居るよね。
◆予告編◆

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